【凡作】猿の惑星・征服_人類が阿呆すぎる(ネタバレあり・感想・解説)

SF・ファンタジー
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(1972年 アメリカ)
ついに猿による革命が始まるのだけど、終始人類側の対応が阿呆すぎて主人公にとって都合よく話が進んでいくので、見ていてハラハラドキドキすることはなかった。企画意図は高尚なのに、その実現で失敗した凡作。

感想

脚本家のポール・デーンの趣向で、現実の公民権運動の影響が色濃く反映された作品。

映画界的にはブラックスプロイテーション全盛期であり、黒人客に受けそうな内容だったことでフォックスのマーケティング的にもバッチリと判断されたらしい。

前作で誕生したコーネリアスとジーラの息子マイロ(後にシーザーと改名)が、奴隷の如く使役される猿族の待遇に怒り、同族を束ねて人類に反旗を翻すことがざっくりとしたあらすじ。

前作からたったの20年足らずで猿が軽作業をできるようになっているなど設定にはかなりの無理があって、SF的な面白さは追及されていない。

またシーザーがいかにして猿族を組織化したのかという肝心の部分が適当に流されており、気が付けば革命に向けてのお膳立てが整っていくあたりも不自然に感じた。

途中、シーザーは知事に捕まって拷問を受けるんだけど、死んだふり作戦でこれを乗り切るという辺りも雑。

総じて作りこみが甘く、面白くなかった。

ラストのシーザーの演説は非常に文学的で力強くて聞かせてくれたのだが、あそこだけ出来が良くてもって感じだし。

≪猿の惑星≫
【良作】猿の惑星_言論封殺の恐ろしさ
【凡作】続・猿の惑星_こじんまりとした最終戦争
【凡作】新・猿の惑星_猿が動物園の檻に入れられただけ
【凡作】猿の惑星・征服_人類が阿呆すぎる
【良作】最後の猿の惑星_戦争を起こすメカニズム

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