【駄作】ベスト・キッド3/最後の挑戦_ダニエルが阿呆すぎて心配(ネタバレあり・感想・解説)

その他
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(1989年 アメリカ)
今回、ダニエルさんはコブラ会からの復讐を受けるのですが、コブラ会が狡猾かつ強力というよりも、ちんけな罠にまんまと引っ掛かっていくダニエルさんが阿呆すぎるという状況なので、まったくもってハラハラさせられませんでした。試合はいつも通りだし、特に見所はありません。そして毎度思うのですが、ゴールデン洋画劇場の尺に慣れた身としては、2時間近いオリジナルの尺は異常に長く感じられます。

感想

ちんけな巨悪 テリー・シルバー

冒頭、第一作でコブラ会を潰された(というか自業自得で弟子が離れていっただけという側面は強いのですが)クリースが豪邸に泣きつきにいきます。その主の名はテリー・シルバー。

シルバーの本業は産廃業者なのですが、不法投棄でコストをかけないことで荒稼ぎしているらしく、その代償として方々で訴訟案件を抱えているダーティーな男です。

で、シルバーとクリースはベトナム戦争で同じ部隊に在籍しており、その際にクリースに世話になったことからシルバーは仇討ちを約束するのですが、阿漕な商売をしている悪党の割に昔の恩義を忘れない義理堅い男であるという点が笑わせます。

そしてシルバーは次の大会でダニエルさんを負かすという、これまた真っ当な計画を立て、当て馬として町一番の不良を連れてきて稽古をつけ始めます。

悪党のシルバーが戦友の仇討ちを誓うが、その方法が街の空手大会での王座を奪うという妙にこじんまりとしたものであるというアンバランスさが泣かせます。

しかしダニエルさんが出場しないと言い出したことでシルバーの当てが外れたものだから、子分を使ってあの手この手の嫌がらせをして無理矢理にもダニエルを試合に引っ張り出そうと画策。

それと同時にシルバー本人は味方を装ってダニエルに接近し、稽古と称してダニエルの足や拳を潰して試合で不利になるようにするという、こじんまりとした工作にも勤しみます。

このスケールの小ささが物凄いのですが、シルバー自身は背が高くて体格も良く、蹴りや打撃もかなり様になっているので、変な小細工に走らず普通に道場を運営して強い弟子を作れば、順当に大会で優勝できそうな気もするのですが。

シルバーを演じるのはトーマス・イアン・グリフィスで、主にB級アクション映画に出演している俳優なのですが、有名どころでは『トリプルX』(2002年)の冒頭に登場するNSA工作員役を演じています。

ダニエルが阿呆すぎて心配

こうしてダニエルはシルバーに翻弄されることとなるのですが、シルバーが周到というよりもダニエルが阿呆すぎて自滅しているようにしか見えないので、映画はまったく盛り上がりません。

ダニエルの様子は最初からかなり変。

アパートのオーナーが変わったことでミヤギさんは管理人職を失うのですが(オーナーではなかったことを初めて知りました)、そんなミヤギさんに対しダニエルは盆栽屋をやるべきと主張します。

当のミヤギさんがまったく乗り気ではないと見るや、ダニエルは一人で勝手に物件探しを始めて、勝手に契約書まで持ってきます。

しかもその物件が街の人通りから外れた場所にあり、建物はボロボロ。内部は蜘蛛の巣だらけで、入居者が見つからず長年放置されたことが推測される状況なのですが、この物件の魅力をミヤギさんに説明する際のダニエルの態度が狂気じみていて、「これは断ると面倒くさそうだ」と思ったミヤギさんは仕方なく盆栽屋計画に乗ることにします。

そして店の運転資金に困れば、ミヤギさんに黙って大事な原木を引っこ抜いて持ってこようとするなど、やってることが滅茶苦茶。

今回のダニエルの挙動は全般的におかしくて、終始せわしなく動き回り、早口でまくし立てるようにしゃべりまくります。何か悪いクスリでもやってる設定なのかと思ったほどです。

そんな状態なのでシルバーの罠には吸い込まれるようにハマっていき、どうしようもなくなったところでミヤギさんに助けてもらうという有様です。

第一作の時点からヤバイ奴だとは思っていましたが、今回のダニエルは特にひどいものでしたね。

「こいつ大丈夫か」とナチュラルに心配になったほどで、そのため肝心の試合内容がほぼ頭に入ってきませんでした。

【凡作】ベスト・キッド(1984年)_悪いのはダニエルさん
【駄作】ベスト・キッド3/最後の挑戦_ダニエルが阿呆すぎて心配
コブラ会(シーズン1)_まさかここまで面白いとは!【8点/10点満点中】
コブラ会(シーズン3)_質は落ちたが面白い【7点/10点満点中】

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