【平成レトロ】VHSビデオデッキはどこで買う?いくらする?

雑談
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平成レトロという言葉が聞かれるようになりましたが、そんな流れの中で完全に過去の遺物となっていたVHSが一部で注目されているようです。SHIBUYA TSUTAYAはVHSのレンタルを開始。またNetflixではビデオテープをフィーチャーしたホラー『アーカイブ81』(2022年)が配信され、VHSへの再注目は日本に留まらないようです。

そこでVHSの楽しみ方や、ビデオデッキの入手方法について説明します。

アーカイブ81_緻密なミステリー【7点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)

そもそもVHSとは

VHSとはVideo Home Systemの略で、テープが納められたカセットを用いて映像の再生・録画を行う家庭用ビデオ規格です。

1976年に日本ビクターが第1号ビデオデッキを発売。本体が25万6千円、120分テープが6000円という高級品でした。

その後ソニーのベータマックスとの熾烈な規格争いに勝利し、家庭用ビデオ規格のデファクトスタンダードの地位を確立。

80年代から90年代にかけてのホームメディアを征し、ビデオデッキの普及台数は全世界で9億台、テープは300億巻と推定されています。

しかし21世紀に入るとDVDやハードディスクの普及によって、VHSは廃れ始めました。メーカーは次々と撤退し、2008年10月には生みの親である日本ビクターまでが事業を清算。

その後は船井電機のみが粛々とVHSの生産を続けたのですが、部品調達が困難になったことを理由に、2016年7月に生産を終了しました。

VHSの楽しみ方

と、メディアとしては完全に終わっているのですが、終わったものには終わったものなりの醍醐味というものがあります。

かつてホームメディアを征した規格だけあって、残されたソフト数は豊富。DVDやBlu-rayになっていない作品も多数存在しています。それら今では見られない作品にもリーチできるのはVHSならでは。

私はカロルコ製作の壮大な冒険映画『愛と野望のナイル』(1990年)、ジョン・トラボルタ主演の社会派サスペンス『ジャンクション』(1995年)、マリリン・モンローの伝記映画『ノーマ・ジーンとマリリン』(1996年)などの未ディスク化ソフトを持っています。

また、ご家庭に大量の録画済みテープが残されている場合には、数十年前に見たテレビ放送を、当時のクォリティで見られるという楽しみもあります。

私も実家に放置されていたビデオテープの山を漁り、『夢で逢えたら』や『ごっつええ感じ』のオンエアテープを発見した時には狂喜乱舞しましたね。

更には、ヤフオク!やメルカリでは使用済みのビデオテープが出品されており、それを入手するという手もあります。法的にはギリギリのところなのであまり詳しくは書きませんが、まぁそういうことです。

デッキはAmazonやメルカリでいっぱい売ってます

2016年に生産を終了したということで、すでに新品は存在していません。よって家電量販店へ行ってもビデオデッキは買えません。

しかしかつて9億台を出荷した規格だけあって、中古品は豊富すぎるほど豊富に出回っており、こちらは簡単に入手することができます。

Amazonではリサイクル業者が、メルカリやヤフオク!では個人の所有者が出品しており、未開封品からジャンク品までより取り見取り。

なお価格帯はAmazonもメルカリも大差ないので、Amazonで買われることをお勧めします。

なぜなら、これほど古い家電ともなると不具合の発生も想定しなければならないのですが、その場合の対応に違いがあるためです。

Amazonで販売しているのはプロのリサイクル業者なので、商品に不備があった際に文句を言う先があるし、ビジネスライクな対応をしてもらえる可能性が高い。対して素人同士のやりとりのメルカリだと、スカを掴まされた場合には諦めも必要となってきます。

おすすめはVHS・HDD・DVD一体型

そして私がオススメするのはVHS単体機ではなく、VHS・HDD・DVD一体機です。

なぜなら、この機械があるとVHS→HDD→DVDという流れでのダビングがスムーズであり、ビデオテープのデジタル化が実に捗るのです。

なぜデジタル化が必要なのかというと、上記船井電機の撤退でも触れた通り、VHSは部品調達ができない状態となっており、今のビデオデッキが壊れたら終わり。

よって録画されたコンテンツを末永く楽しみたいのであれば、デジタル化が必須なのです。

もう一つの利点は、一体機は2005年頃までは結構売れており、パナソニック、ソニー、東芝といった大手も製造していたことです。

1990年代頃に生産された年代物のVHS単独機を買うよりも、2005年頃に生産された一体機の方が状態が良い可能性が高いのです。

かく言う私もPanasonic DIGA DMR-EH73Vを数年前に購入しましたが、それまで使用していたVHS単独機ではノイズが入りまくっていたビデオテープでも、こちらだとキレイに再生できて、中古機種の状態の良さを実感しました。

予算は1万5千円~2万円

で、価格ですが、VHS・HDD・DVD一体型は1万5千円~2万円でそこそこ状態の良いものが買えます。状態が程ほどの機体だと1万2千円ほどで出ていることもありますよ。

それでもちょっと高いということであれば、VHS単独機が選択肢となります。これらは1万円未満でも購入可能です。

ただし一体型と比べて年式が古いものが多いことへの理解は必要ですが。

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