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	<title>ブラッカイマー | 公認会計士のB級洋画劇場</title>
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	<description>筋肉！銃撃！モンスター！最高！</description>
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	<title>ブラッカイマー | 公認会計士のB級洋画劇場</title>
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		<title>【良作】バッドボーイズ4 RIDE OR DIE_前作の予習は必須（ネタバレあり・感想・解説）</title>
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		<pubDate>Mon, 08 Jul 2024 05:07:42 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[クライムアクション]]></category>
		<category><![CDATA[良作]]></category>
		<category><![CDATA[2020年代]]></category>
		<category><![CDATA[ブラッカイマー]]></category>
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					<description><![CDATA[（2024年 アメリカ）人気シリーズの第4弾だが、ここに来てシリーズ最高を更新。今までで一番面白いと感じた。ストーリーには適度に捻りがあり、キャラクターの動かし方も良い。そしてアクションは楽しくて、全方位的によくできてい [&#8230;]]]></description>
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<p>（2024年 アメリカ）<br>人気シリーズの第4弾だが、ここに来てシリーズ最高を更新。今までで一番面白いと感じた。ストーリーには適度に捻りがあり、キャラクターの動かし方も良い。そしてアクションは楽しくて、全方位的によくできている。</p>



<figure class="wp-block-image aligncenter size-large"><img fetchpriority="high" decoding="async" width="729" height="1024" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2024/07/Bad-Boys-4_P-729x1024.jpg" alt="" class="wp-image-11225" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2024/07/Bad-Boys-4_P-729x1024.jpg 729w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2024/07/Bad-Boys-4_P-214x300.jpg 214w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2024/07/Bad-Boys-4_P-71x100.jpg 71w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2024/07/Bad-Boys-4_P-768x1079.jpg 768w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2024/07/Bad-Boys-4_P-1093x1536.jpg 1093w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2024/07/Bad-Boys-4_P.jpg 1281w" sizes="(max-width: 729px) 100vw, 729px" /></figure>



<h2 class="wp-block-heading">感想</h2>



<p>6/28にIMAXで鑑賞したのだけれど、いろいろ忙しくてレビューを書くまで10日ほどかかってしまった。なので細かい部分はあんまり覚えていなくて、ザックリとした感想になってしまうことをご了承いただきたい。</p>



<p>ま、拘るほどの細部がある映画でもなかったけどね。</p>



<p>スクリーンはIMAXを選択したものの、上下マスキングされたシネマスコープサイズでの上映だったので、追加料金払ってまでラージフォーマットで見る必要はなかったと思う。</p>



<p>みなさんご存じ、ウィル・スミス＆マーティン・ローレンスのバディ刑事もの『バッドボーイズ』の第４弾。</p>



<p>続編製作に相当なインターバルの空くことが定例化したシリーズ（1→2：8年、2→3：17年）においては例外的に、前作<a href="https://b-movie.tokyo/bad-boys-3/" data-type="post" data-id="5686">『バッドボーイズ フォーライフ』（2020年）</a>からは4年しか空いていない。</p>



<p>なので本作は前作『フォーライフ』と直接的につながった物語となっており、前作の予習は必須だ。</p>



<p>どうでもいいけど、第３弾のサブタイトルが『&#8221;フォー&#8221;ライフ』は分かりづらい。半年もすると「『フォーライフ』と『RIDE OR DIE』のどっちが先だったっけ？」となりそう。タイトルは逆の方が良かったかも。</p>



<p>前作『フォーライフ』で殺されたハワード警部（ジョー・パントリアーノ）に、生前の汚職疑惑が持ち上がる。生前のハワードはいざという時に備えたメッセージを残しており、マイクとマーカス（マーティン・ローレンス）はそのメッセージを頼りに、ハワードをハメた黒幕を暴こうとするのが、ざっくりとしたあらすじ。</p>



<p>これまでノリと勢いだけで突き進むことの多かったシリーズとしては例外的に、お話が良くできている。</p>



<p>前作『フォーライフ』（2020年）を手掛けたクリス・ブレムナーに加えて、<a href="https://movie-review.net/aquaman">『アクアマン』（2018年）</a>、<a href="https://movie-review.net/zack-snyders-justice-league">『ジャスティス・リーグ スナイダーズカット』（2021年）</a>のウィル・ビール、バディアクションの名作『ミッドナイト・ラン』（1986年）のジョージ・ギャロと、脚本家チームを強化したことの成果だろう。</p>



<p>中盤以降はそこにマイクの息子アルマンドも加わる。前作でバッドボーイズを苦しめた人間兵器アルマンドの加勢により、アクション映画としてはさらに熱を帯びる。</p>



<p>さらにそこにアルマンドはハワード殺害犯でもあるという因縁や、マイクvsアルマンドの親子の確執などを絡めることで、ドラマとアクションは有機的な結合を果たす。</p>



<p>いろいろあって３人仲良くお上に追われる身となったバッドボーイズ＋アルマンドだが、前３作でのやりたい放題が祟ってか、マイアミの街は敵だらけ。</p>



<p>彼らは破天荒だった己の過去とも、否応なしに向き合うこととなる。</p>



<p>過去に起こした暴力事件の禊と清算といえば、2022年3月のオスカー授賞式で起こったウィル・スミスによるクリス・ロック殴打事件を思い出す。</p>



<p>例の事件によってウィル・スミスは世界中からのバッシングを受け、一時期は本作も製作中止になるのではという憶測が走った。</p>



<p>みんないろいろ傷ついた一件だったが、本作においてはマイク刑事=ウィル・スミスの過去の清算の儀を挿入することで、ウィル・スミスをメインストリームに引き戻すことに成功する。</p>



<p>これは良く考えられたメタ的構造だと感心した。</p>



<p>やがて明らかになる黒幕とは、911後のテロ対策を優先するため麻薬カルテルにお目こぼしをした政治家と、彼らに使い捨てにされる形になった結果、麻薬カルテル側に付いた元麻薬捜査官だったという、これまた因果な話になってくる。</p>



<p>ハワード警部の嫌疑に係る捜査が、やがて国防レベルの陰謀にまで発展していくという大風呂敷の広げ方には感心したのだが、その一方で黒幕の1人がヨアン・グリフィズといういかにも過ぎるキャスティングはどうかと思ったりで。</p>



<p>ヨアン・グリフィズと言えば、<a href="https://b-movie.tokyo/san-andreas/" data-type="post" data-id="9748">『カリフォルニア・ダウン』（2015年）</a>で他人を犠牲にしてでも生き延びようとする嫌らしい金持ち役が印象的だった。</p>



<p>本作でも、初登場時点から漂う隠しきれない胡散臭さ(笑)</p>



<p>このイメージを逆手にとって、良い奴と見せかけた悪人と見せかけておいて、やっぱ善玉でしたというオチでもあるのかなと思って見ていたら、案の定、悪い奴でしたという捻りのなさにはガッカリだった。</p>



<p>2時間サスペンスで、犯人役に宮川一朗太をキャスティングするほどのバレバレ加減である。</p>



<p>もう一人の悪役マッグラスの強敵感は良かった。</p>



<p>麻薬組織のボスに転じた元DEA捜査官という分かったような分からんような役回りではあるけれど、終始死人のような目つきで、感情的に突き抜けた結果こちらに戻ってこられなくなった人という威圧感はよく表現されていた。</p>



<p>演じるのは、本シリーズの生みの親マイケル・ベイがプロデュースしたテレビドラマ『ザ・ラストシップ』（2014-2018年）の主演エリック・デイン。</p>



<p>本作でデインは頭髪を真っ白に染めているが、元軍人の若白髪は、戦場で感情を失ったことの記号として使われることが多い（例：<a href="https://b-movie.tokyo/year-of-the-dragon/" data-type="post" data-id="7480">『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』</a>のミッキー・ローク、<a href="https://b-movie.tokyo/lethal-weapon/" data-type="post" data-id="4475">『リーサル・ウェポン』</a>のゲイリー・ビジー、<a href="https://b-movie.tokyo/collateral/" data-type="post" data-id="6629">『コラテラル』</a>のトム・クルーズ）。</p>



<p>また黒人バディが主人公の本作における視覚的な対比にもなっており、マッグラスというキャラは非常に魅力的で立っていた。</p>



<p>マッグラス軍団vsバッドボーイズの長い長い銃撃戦が展開されるクライマックスは、ブラッカイマーらしいサービス精神満点でアクション映画ファンを大満足させてくれる。巨大ワニまで参戦という闇鍋加減なんて最高でしかなかった。</p>



<p>また一部で批判があるらしい銃撃戦時のカメラワークも、個人的には十分アリ。</p>



<p>FPS（ファースト・パーソン・シューティング）のような視点でカメラが銃口から先を睨んでいたかと思いきや、いざ銃撃戦が始まると銃弾とともにいきおいよく飛び出し、そこから先は縦横無尽に飛び回ってその場全体の光景をとらえる。</p>



<p>第一人称から第三人称へとシームレスに切り替わるこのカメラワーク、もしかすると今後のアクション映画界の主流になるんじゃないかと思うほどのインパクトと面白さだった。</p>



<p>そして本作の敢闘賞はレジーだろう。</p>



<p>『バッドボーイズ2バッド』（2003年）にマーカスの娘のデート相手として初登場。『フォーライフ』（2020年）では彼女と結婚して晴れてバッドボーイズと親戚関係になった</p>



<p>前2作ではあくまで脇役の1人に過ぎなかったレジーだが、ここに来て凄まじい戦闘力を解放させる。</p>



<p>マーカス不在のバーネット家がマッグラスの手下に襲われるが、ここでレジーは退役軍人の戦闘スキルを全開にし、15人もの武装した敵を、たった一人で返り討ちに遭わせる。</p>



<p>これまでチョイ役だった分、レジーの大活躍には意表を突かれた。レジーが敵1人を倒すたびに、叫びたくなるほど興奮した。</p>



<p>ウィル・スミスとマーティン・ローレンスは第5作の製作にも積極的なようだが、その際にはレジー無双を再度拝みたいものだ。</p>



<p>というか次回作はレジーとアルマンドのバディでもいいんじゃないかとも思ったりで。</p>



<p>そんな、次回作への期待をも高まる良篇だった。</p>



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<div class="wp-block-column is-layout-flow wp-block-column-is-layout-flow" style="flex-basis:100%">
<p><strong>≪バッドボーイズ関連記事≫</strong><br><a aria-label=" (新しいタブで開く)" href="https://b-movie.tokyo/bad-boys/" target="_blank"></a><a href="https://b-movie.tokyo/bad-boys/" data-type="post" data-id="4691">【駄作】バッドボーイズ_スベりっぱなし</a><br><a aria-label=" (新しいタブで開く)" href="https://b-movie.tokyo/bad-boys-2/" target="_blank"></a><a href="https://b-movie.tokyo/bad-boys-2/" data-type="post" data-id="4716">【凡作】バッドボーイズ2バッド_無駄と重複だらけ</a><br><a aria-label=" (新しいタブで開く)" href="https://b-movie.tokyo/bad-boys-3/" target="_blank"></a><a href="https://b-movie.tokyo/bad-boys-3/" data-type="post" data-id="5686">【凡作】バッドボーイズ3 フォー・ライフ_楽しげな雰囲気の割に笑いどころが少ない</a><br><a href="https://b-movie.tokyo/bad-boys-4/">【良作】バッドボーイズ4 RIDE OR DIE_前作の予習は必須</a></p>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【良作】ビバリーヒルズ・コップ4_アクセルが帰ってきた！30年ぶりに（ネタバレなり・感想・解説）</title>
		<link>https://b-movie.tokyo/beverly-hills-cop-4/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[b-movie]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 06 Jul 2024 06:48:55 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[クライムアクション]]></category>
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		<category><![CDATA[2020年代]]></category>
		<category><![CDATA[エディ]]></category>
		<category><![CDATA[ブラッカイマー]]></category>
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					<description><![CDATA[（2024年 アメリカ）待ちに待った30年ぶりの続編。アクセルの親子関係が雑、前作メンバーが歳行きすぎて成立していないなど、少々強引な部分もあるが、それでもちゃんとビバリーヒルズ・コップしていたので、十分合格点だと言える [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>（2024年 アメリカ）<br>待ちに待った30年ぶりの続編。アクセルの親子関係が雑、前作メンバーが歳行きすぎて成立していないなど、少々強引な部分もあるが、それでもちゃんとビバリーヒルズ・コップしていたので、十分合格点だと言える。</p>



<h2 class="wp-block-heading">感想</h2>



<p>90年代から何度も作る作る詐欺を重ねてきて、ようやっとの製作となったビバリーヒルズ・コップ4</p>



<p>『3』の大惨事から実に30年以上を経ての続編であり、同じくジェリー・ブラッカイマー製作の<a href="https://b-movie.tokyo/top-gun-maverick/" data-type="post" data-id="9774">『トップガン マーヴェリック』(2022年）</a>と<a href="https://b-movie.tokyo/bad-boys-3/">『バッドボーイズ フォー・ライフ』（2020年）</a>の成功が追い風になったのだろう。</p>



<p>そうそう、バッド・ボーイズの第４弾『RIDE OR DIE』（2024年）は２週間前に鑑賞済なんだけど、レビューが遅れております。近日書こうと思うので、その節はよろしくお願いします。（※7/8に<a href="https://b-movie.tokyo/bad-boys-4/" data-type="post" data-id="11223">バッドボーイズ4</a>のレビューをアップしました！）</p>



<p>30年の時を経たエディ・マーフィのフォルムはやや丸っこくなったものの、還暦超の年齢までを考えると十分スタイリッシュで、トレードマークであるスタジャンも問題なく着こなしている。</p>



<p>冒頭、目の前に登場したのがちゃんとアクセル・フォーリーだったので、とても安心できた。</p>



<p>一方しんどかったのはローズウッド刑事とタガート刑事で、どちらも年齢を隠しきれていない。タガートに扮するジョン・アシュトンに至っては御年76歳で、現役の警察署長というにはあまりに無理がありすぎた。</p>



<p>こうした旧キャストの無理を補うべく、新キャストが投入されている。</p>



<p>アクセルの新たな相棒役はジョゼフ・ゴードン=レヴィット、悪役はケビン・ベーコン、こんなぶっ飛んだキャスティングを思いつくのは世界広しといえどジェリー・ブラッカイマーくらいのものだろう。</p>



<p>アクセルの娘で弁護士のジェーンがビバリーヒルズで引き受けた案件は警察の不正絡みだった。娘の身を守るためアクセルが四度ビバリーヒルズに乗り込むというのが、ざっくりとしたあらすじ。</p>



<p>ジョゼフ・ゴードン=レヴィット扮するアボット刑事はジェーンの元カレという繋がりで、アクセルとコンビを組むこととなる。</p>



<p>第一作は、デトロイトの下町刑事が、高級住宅地のビバリーヒルズで「あいつは何なんだ？」とか思われながらも、口八丁手八丁で問題解決していくことが醍醐味だったが、本作のアクセルはビバリーヒルズでは知る人ぞ知る存在となっている。</p>



<p>過去３作での活躍を考えると、設定上、そうせざるを得なかったのだろう。映画の骨子部分が大きく変わっているので、往年のファンほどガッカリされるかもしれない。</p>



<p>変わってドラマの骨子となっているのはアクセルと娘ジェーンとのつながりであるが、過去３作品では家族の存在はおろか、交際相手がいるのかどうかすら定かではなかったので、こちらにもやや唐突感があった。</p>



<p>28歳というジェーンの年齢設定を考慮すると、『3』後に生まれたということになっているのだろうけど。</p>



<p>で、アクセルとジェーンとの親子関係だけど、このドラマはあまりうまく流れて行かない。</p>



<p>どうやら確執を抱えた親子のようなのだが、その確執の内容には触れられないので（本編に登場しない妻=母が絡んでいるのだろうが）、この親子が何を乗り越えなければならないのかが判然としないのだ。</p>



<p>気が付けば和解が住んでいるような状態で、映画としてはかなり雑だと感じた。</p>



<p>一方、ビバリーヒルズ・コップの続編としては良くできている。</p>



<p>上述の通り、懐かしのキャストの再演で往年のファンを喜ばせつつも、高齢化したキャストではさすがに無理のある部分は新キャラクターに置き換えている。</p>



<p>既存顧客へのアピールと、新規顧客の取り込みのバランスが絶妙なのだ。</p>



<p>この辺りは、トップガンとバッドボーイズのシリーズ再起動を連続して成功させたジェリー・ブラッカイマーの手腕によるところなのかもしれない。</p>



<p>物語はエディ・マーフィの軽快なおしゃべりで進んでいくが、「もうこのノリはやめておくか」と一定の抑制も利かせ、歳相応のバランス感覚を保っている。</p>



<p>クライマックスの銃撃戦はさすがにしんどそうだったが、序盤のカーアクションや中盤のヘリチェイスなど、見せ場のバリエーションで担保しており、アクション映画としての満足度はそこそこ保たれている。</p>



<p>上述したアクセルとジェーンの親子関係が雑だったのも、アクション映画としてのテンポを優先しての取捨選択だったとすると、その判断はあながち間違っていなかったともいえる。</p>



<p>目を見張るような傑作ではないが、ビバリーヒルズコップ30年ぶりの新作としては十分合格点だったと思う。</p>
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		<item>
		<title>【凡作】キャット・ピープル_ナタキンの魅力のみ（ネタバレあり・感想・解説）</title>
		<link>https://b-movie.tokyo/cat-people/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[b-movie]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 14 Dec 2022 09:38:55 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[サスペンス・ホラー]]></category>
		<category><![CDATA[凡作]]></category>
		<category><![CDATA[80年代]]></category>
		<category><![CDATA[ブラッカイマー]]></category>
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					<description><![CDATA[（1982年 アメリカ）古典のリメイクだが雰囲気作りに全力を投じたのか、ショックシーンは少ないし、ドラマは盛り上がらない凡作だった。主演のナタキンは素晴らしかったが。 目次 作品解説往年のホラーのリメイクナタキンはリアル [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>（1982年 アメリカ）<br>古典のリメイクだが雰囲気作りに全力を投じたのか、ショックシーンは少ないし、ドラマは盛り上がらない凡作だった。主演のナタキンは素晴らしかったが。</p>



<figure class="wp-block-image aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2022/12/Cat-People_P-713x1024.jpg" alt="" class="wp-image-10188" width="357" height="512" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2022/12/Cat-People_P-713x1024.jpg 713w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2022/12/Cat-People_P-209x300.jpg 209w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2022/12/Cat-People_P-70x100.jpg 70w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2022/12/Cat-People_P-768x1102.jpg 768w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2022/12/Cat-People_P.jpg 836w" sizes="(max-width: 357px) 100vw, 357px" /></figure>




  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-6" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-6">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">作品解説</a><ol><li><a href="#toc2" tabindex="0">往年のホラーのリメイク</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">ナタキンはリアル魔性の女</a></li></ol></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">感想</a><ol><li><a href="#toc5" tabindex="0">意外と大したことなかったトラウマ映画</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">猫一族の苦悩が伝わってこない</a></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">ナタキンは素晴らしすぎた</a></li></ol></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc1">作品解説</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc2">往年のホラーのリメイク</span></h3>



<p>ホラー映画の古典『キャット・ピープル』（1942年）のリメイク。</p>



<p>どういうわけだか知らないが、80年代前半にはユニバーサルが古典のリメイクに精を出していて、<a href="https://b-movie.tokyo/the-thing-1982/" data-type="post" data-id="4985" target="_blank">『遊星からの物体X』（1982年）</a>や『スカーフェイス』（1983年）などが作られたが、その流れの中にある一作である。</p>



<p>当初、監督に選ばれたのはフランス人のロジェ・ヴァディムだったが、製作途中で降板。</p>



<p>その後、監督に選ばれたのは<a rel="noopener" href="https://movie-review.net/taxi-driver" target="_blank">『タクシードライバー』（1976年）</a>の脚本家であり、映画監督としては『アメリカン・ジゴロ』（1980年）をヒットさせたポール・シュレイダーだった。</p>



<p>ただし脚本はシュレイダーが執筆したものではなく、『死体と遊ぶな子供たち』（1972年）のアラン・オームズビーによるものである。</p>



<p>またプロデューサーとして後のヒットメイカー ジェリー・ブラッカイマーも参加している。シュレイダーと『アメリカン・ジゴロ』で組んだご縁だろうか。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc3">ナタキンはリアル魔性の女</span></h3>



<p>主演には猫顔のナスターシャ・キンスキー（以下、ナタキン）が選ばれた。ドイツ出身の女優だが、その名からも分かる通りスラブ系の血も入っており、往年のホラーにふさわしい雰囲気を持っていた。</p>



<p>シュレイダーが友人のフランシス・フォード・コッポラ監督の『ワン・フロム・ザ・ハート』（1982年）の撮影現場を訪れた際に、同作に出演していたナタキンに一目惚れをしての起用らしい。</p>



<p>ちなみにシュレイダーの代表作<a rel="noopener" href="https://movie-review.net/taxi-driver" target="_blank">『タクシードライバー』（1976年）</a>のジョディ・フォスターとナタキンは親友関係にあるそうな。</p>



<p>映画の撮影中、シュレイダーとナタキンは肉体関係にあり、シュレイダーは15歳年下の彼女に入れ込んだ。</p>



<p>撮影終了後、シュレイダーはナタキンに本気でプロポーズしようとしたが、彼女は約束の場所に現れず、以降は連絡もとれなくなる。</p>



<p>3か月後、シュレイダーはようやくパリで彼女を捕まえたが、そこで言われたのは「私は自分の映画の監督とはいつも寝るんだけど、あなたとはなかなかその気になれなかったわ」という辛い言葉だった。</p>



<p>年下の魅力的な女性が勝手に自分を好きになってくれるなんて幻想は持つなという、多くの中年男性が肝に銘じておくべきエピソードではなかろうか。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc4">感想</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc5">意外と大したことなかったトラウマ映画</span></h3>



<p>本作との出会いは恐らく小学校入学前のことで、ゴールデン洋画劇場のCMでのことだったと思う。</p>



<p>私の幼少期にはこの手のホラー映画が地上波でバンバン放送されていた。しかも番組予告の段階からショックシーンを流すなどやりたい放題で、本作が放映される日にも真昼間から黒豹に腕を嚙み千切られる場面がCMで流されていた。</p>



<p>幼少期の私にとってはこの場面が心底恐ろしくて、本編を見るまでもなく本作はトラウマ映画の一本となった。そして深層心理のレベルで忌避する回路が形成されたためか、以降の人生でも本作を見ることは一度もなかった。</p>



<p>なんだけど、ユニバーサルから地上波版2種+ソフト版1種の日本語吹き替えがすべて収録されて2000円ポッキリというなんともマイト盛りなBlu-rayが発売され、地上波吹替ファンの私はついつい衝動買い。</p>



<p>かくして本編初鑑賞となったのだが（音声はもちろんゴールデン洋画劇場版）、腕を噛み千切られる例の場面は幼少期に記憶していた通りだった。強烈な場面に出会うと人間の記憶はシャープなものとなるらしい。</p>



<p>和んだ空気の中で突如起こる流血沙汰というタイミングの素晴らしさや、骨や血管が丁寧に作られた傷口の生々しさ、リアルな血の色など、あの場面はホラー映画のワンシーンとしてほぼ完ぺきで、たしかにこれは幼児がショックを受けて当然だなと思った。</p>



<p>ただし突出していたのはこの場面だけであり、全体的には薄い内容を勿体ぶって引き延ばしたような印象を受けた。</p>



<p>ショックシーンは少ないし、ドラマは盛り上がらない。</p>



<p><a rel="noopener" href="https://movie-review.net/taxi-driver" target="_blank">『タクシードライバー』（1976年）</a>や<a rel="noopener" href="https://movie-review.net/affliction" target="_blank">『白い刻印』（1997年）</a>など人間心理の闇を描くことに長けたポール・シュレイダーの手腕があればもっと面白くできたはずなんだけど、やはり他人の脚本を使ってしまったのがマズかったか。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc6">猫一族の苦悩が伝わってこない</span></h3>



<ul class="wp-block-list">
<li>性交すると豹に変身してしまう</li>



<li>性交相手を殺さなければ人間に戻れない</li>
</ul>



<p>これが猫一族の呪いであり、好きな人ができてしまった主人公アリーナ（ナタキン）が、愛する人と相思相愛なのに結ばれることができず悶々とするというのがざっくりとしたあらすじ。</p>



<p>相手役は後に『ホームアローン』（1990年）で優しい父親役を演じるジョン・ハードだが、名前が似ているために混同されて『エイリアン』（1979年）のジョン・ハート出演との誤報が出回った。</p>



<p>また彼が演じるのは原作ではオリバー・リードというキャラクターだったが、リアルで同名の俳優がいたことから（『グラディエーター』のプロキシモ役のあの方）、イェーツという姓に改称された。</p>



<p>そんな名前ネタ2連発はどうでもいいとして、若い女性の悲恋が本筋なのだろうと思うが、これがどうにもうまく表現できていない。</p>



<p>愛する人と結ばれるという幸せの絶頂の直後に、相手を殺すという悲劇がセットになっているというもどかしい状況が、さほどの切実さを持っていないのである。</p>



<p>どうにも構成のバランスが悪くて、アリーナが自分の特異体質を認識するまでに時間をかけすぎている。古典のリメイクである以上、ほとんどの観客は基本設定を踏まえて見ているのだし、共通認識として存在する部分で勿体ぶっても時間の無駄だと思う。</p>



<p>そして結末の分かりきったミステリーを解明する手続きで時間と観客の集中力を無駄使いしたために、愛する人との関係をどう処理するのかという肝心の本筋が弱くなっている。</p>



<p>また鑑賞する側の時代性の変化も本作には悪影響を与えている。</p>



<p>本作が製作された1980年代初頭と比較すると、21世紀の社会ははるかに禁欲的だ。</p>



<p>生まれてこの方恋人がいませんという人は多いし、好ましくないとされるシチュエーションでの性行為に対する社会的ペナルティも過酷なものとなっている。</p>



<p>2018年にはインテル社CEOが、2019年にはマクドナルド社CEOが社内恋愛をしたことを理由に解雇された。両者とも不倫をしていたわけでもなければ、優越的な立場を利用したセクハラでもなかった。</p>



<p>アメリカでは管理職の社内恋愛を禁止する社内規定を定めている企業は多いし、発覚すれば部長クラスでも一発解雇がありうるほど厳しい。</p>



<p>自由恋愛の一種と見られる関係であっても、不適切なシチュエーションでは厳しい社会的ペナルティを加えられる。</p>



<p>いくら相思相愛であっても成就してはならない関係というものが現代社会ではそこかしこに存在しており、そんな中ではキャットピープルの呪いも相対的に薄まっていく。</p>



<p>豹に変身して相手も自分も社会も壊してしまうくらいなら、性欲を我慢しとけよという見方にどうしてもなってしまう。</p>



<p>恋愛なんてそこまでして成就させなければならないものでもないだろというドライな時代なのである。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc7">ナタキンは素晴らしすぎた</span></h3>



<p>そんなわけで映画としてはグダグダだったが、主演のナタキンは素晴らしすぎた。</p>



<p>私はその世代ではないものの、ある年代の映画ファンにとってナタキンは永遠のミューズとしていまだに崇められ続けている。確かにそれだけの魅力はあった。</p>



<p>突出して整った顔立ちの上に、この世のものとは思えないレベルの美人オーラが凄まじい。</p>



<p>古い映画の場合、ファッションなどの理由で女優さんの美しさが現代の観客に伝わりづらくなるんだけど、ナタキンはそれを超越したレベルにあると思う。</p>



<p>またポール・シュレイダーが彼女に惚れ込んでいただけあって、いかにナタキンを魅力的に見せるかに現場の全リソースを投じていたようにも見受ける。</p>



<p>胸の形が丸わかりなニットや、水中長靴の隙間から見える太ももなど、どうすればナタキンがエロく見えるかしか話し合っていなかったんじゃないかと思うほどだ。</p>



<p>そうしたクリエイティビティもあって眼福ではあったけど、禁欲をテーマにした作品において、あの手この手でエロを繰り出してくるという映像表現が主題に貢献していたかと言われると謎。</p>



<p>個人的に大好きな<a href="https://b-movie.tokyo/lifeforce/" data-type="post" data-id="4106" target="_blank">『スペースバンパイア』（1985年）</a>でも感じたのだけど、主演女優の性的魅力を引き出しすぎたホラー映画はバランスが崩れがちになる。</p>



<p>50年代のゴシックホラーのような隠喩的表現にとどめるのが適切なバランス感覚なのだろう。実際、21世紀のホラー映画では性的描写がめっきり減っているし。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>【凡作】トップガン マーヴェリック_学級崩壊中のトップガン（ネタバレなし・感想・解説）</title>
		<link>https://b-movie.tokyo/top-gun-maverick/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[b-movie]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 27 May 2022 23:30:47 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[軍隊・エージェント]]></category>
		<category><![CDATA[凡作]]></category>
		<category><![CDATA[2020年代]]></category>
		<category><![CDATA[トム・クルーズ]]></category>
		<category><![CDATA[ヴァル・キルマー]]></category>
		<category><![CDATA[ブラッカイマー]]></category>
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					<description><![CDATA[（2022年 アメリカ）待ちに待ったトップガンの続編で、80年代ノスタルジーをくすぐってくるので楽しい作品ではあったが、タイトルが表す通りマーヴェリックが物語の中心であり、トップガン生徒たちのドラマにはさほどのスポットが [&#8230;]]]></description>
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<p>（2022年 アメリカ）<br>待ちに待ったトップガンの続編で、80年代ノスタルジーをくすぐってくるので楽しい作品ではあったが、タイトルが表す通りマーヴェリックが物語の中心であり、トップガン生徒たちのドラマにはさほどのスポットが当たっていないため、群像劇としてはイマイチに感じた。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-公認会計士のわんぱく洋画劇場 wp-block-embed-公認会計士のわんぱく洋画劇場"><div class="wp-block-embed__wrapper">

<a href="https://b-movie.tokyo/top-gun/" title="【凡作】トップガン_もっと話が面白ければ…（ネタバレなし・感想・解説）" class="blogcard-wrap internal-blogcard-wrap a-wrap cf" target="_blank"><div class="blogcard internal-blogcard ib-left cf"><div class="blogcard-label internal-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail internal-blogcard-thumbnail"><img decoding="async" width="160" height="99" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_1-160x99.jpg" class="blogcard-thumb-image internal-blogcard-thumb-image wp-post-image" alt="" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_1-160x99.jpg 160w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_1-120x74.jpg 120w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_1-320x198.jpg 320w" sizes="(max-width: 160px) 100vw, 160px" /></figure><div class="blogcard-content internal-blogcard-content"><div class="blogcard-title internal-blogcard-title">【凡作】トップガン_もっと話が面白ければ…（ネタバレなし・感想・解説）</div><div class="blogcard-snippet internal-blogcard-snippet">（1986年 アメリカ）トニー・スコットのかっこよすぎる映像や、キラッキラのトム様など見所の多い娯楽作なのですが、主人公の成長譚としてはまったく盛り上がりがなく、トップガン（エリート航空戦訓練学校）という舞台にもいろんな疑問が湧いてくるので...</div></div><div class="blogcard-footer internal-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site internal-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon internal-blogcard-favicon"><img decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://b-movie.tokyo" alt="" class="blogcard-favicon-image internal-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain internal-blogcard-domain">b-movie.tokyo</div></div><div class="blogcard-date internal-blogcard-date"><div class="blogcard-post-date internal-blogcard-post-date">2020.09.06</div></div></div></div></a>
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<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2022/05/Top-Gun-2_P-732x1024.jpg" alt="" class="wp-image-9778" width="366" height="512" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2022/05/Top-Gun-2_P-732x1024.jpg 732w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2022/05/Top-Gun-2_P-215x300.jpg 215w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2022/05/Top-Gun-2_P-72x100.jpg 72w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2022/05/Top-Gun-2_P-768x1074.jpg 768w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2022/05/Top-Gun-2_P.jpg 858w" sizes="(max-width: 366px) 100vw, 366px" /></figure></div>




  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-8" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-8">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">感想</a><ol><li><a href="#toc2" tabindex="0">個人的にはイマイチ</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">成長していないマーヴェリック</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">トップガンは学級崩壊状態</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">空中戦は見応え十分</a></li></ol></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc1">感想</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc2">個人的にはイマイチ</span></h3>



<p>公開前から大絶賛の意見しか聞こえてこなかった本作には期待しかなく、前日に前作<a href="https://b-movie.tokyo/top-gun/" data-type="post" data-id="6529" target="_blank">『トップガン』（1986年）</a>を鑑賞したうえで、初日にIMAXへ突撃した。</p>



<p>が、個人的にはイマイチだった。</p>



<p>80年代ノスタルジーを刺激してくるので確かにアガる場面はあるし、本物志向のドッグファイトシーンも素晴らしかったのだが、トム・クルーズとジェニファー・コネリーの50代カップルにスポット当てすぎで若いキャラクター達に魅力がなかったり、肝心のマーヴェリックのドラマにも違和感があったりで、全体としてはノれなかった。</p>



<p>また、ストーリーはそうなるしかないよなという方向に向かってひた走っていくので、この先どうなるんだろうというドキドキ感もなかった。</p>



<p>世界的な高評価を見るにつけ、自分は映画に選ばれなかった不運な観客ということになるのだろうが、以下に何が問題に感じたのかを書いていくので、少数意見として読んでいただきたい。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc3">成長していないマーヴェリック</span></h3>



<p>冒頭は第一作をなぞらえた空母の場面から始まる。BGMはもちろん1986年のままなのだが、映像はよりブラッシュアップされていて、21世紀のトップガンという感じがする。</p>



<p>ここで一気にボルテージが上がったのだが、カットはいきなりモハーベ砂漠へと飛んでいく。</p>



<p>前作と同じく空母から物語がスタートするわけではなく、単なるファンサービスだったことにがっかりした。</p>



<p>砂漠ではマーヴェリック大佐（トム・クルーズ）が極超音速機の開発プロジェクトを進めているのだが、エド・ハリス将軍から予算の打ち切りと計画の中止を言い渡される。</p>



<p>が、将軍が飛行場に到着する前にテスト飛行を行い、目標を達成すれば結果オーライで予算が戻ってくるだろうと踏んだマーヴェリックは、急いでテスト機に乗り込む。</p>



<p>結果、目標であるマッハ10を達成するのだが、冒険野郎マーヴェリックは記録をさらに更新しようとして、機を大破させてしまう。</p>



<p>相変わらず無謀なマーヴェリックなのだが、前作において相棒であるグースを亡くした事故からその無謀さを抑えることを学んだはずなのに、また元に戻っているような気がして、私はドラマの断絶を感じた。</p>



<p>当然のことながらエド・ハリス将軍はカンカンに怒っており、マーヴェリックを左遷しようとするのだが、そんな矢先に滅茶苦茶えらくなったトップガン同期 アイスマン（ヴァル・キルマー）からの連絡が入り、マーヴェリックはトップガンに戻されることになる。</p>



<p>首の皮一枚でつながったマーヴェリックだが、話によると彼がアイスマンに助けられるのは今回が初めてのことではなく、何かやらかしちゃあ、同期の出世頭に助けてもらうということをここ30年余り繰り返してきたらしい。</p>



<p>これまたグースの一件から何も学んでいない気がしたし、前作からの経過年数分の重みを感じられなかったことも残念だった。</p>



<p>そこには成長して大人になったマーヴェリックがいるべきだったのに、顔だけが老けた昔のまんまのマーヴェリックでしかないのである。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc4">トップガンは学級崩壊状態</span></h3>



<p>なぜマーヴェリックがトップガンに戻されたのかというと、米海軍が敵国の核施設を破壊するという軍事作戦を計画中であり、その要となるパイロット達を短期間で訓練する必要性が生じたため。</p>



<p>このご時世に敵基地攻撃を平然と行える世界線ってどうなのとも思ったが、これはジェリー・ブラッカイマー製作の映画なので厳しいことを言っても仕方ない。</p>



<p>で、過去半世紀でもっとも武勲をあげたパイロットであるマーヴェリックが指導の最適任者と見做されたのである。</p>



<p>トップガンには選りすぐりの現役パイロット達が集められており、マーヴェリックは彼らを鍛えることとなるのだが、このパイロット達が学生みたいなノリでマーヴェリックに接してくるし、公然と反発もしてくるものだから、とても見ていられなかった。</p>



<p>もはや学園ドラマのノリである。</p>



<p>第一作のマーヴェリックだって教官のトム・スケリット相手に生意気な態度をとっていたが、そんなことをしているのはマーヴェリック一人だけだったのでトップガン全体はちゃんと機能していたし、そのマーヴェリックですら、上官に対する口の利き方などには一定の抑制を聞かせていた。</p>



<p>それに引き換え今回のトップガン生徒たちときたら、曲がりなりにも大佐であるマーヴェリック相手にタメ口を聞くわ、すぐに言い返してくるわ、授業中に喧嘩を始めるわと、学級崩壊のような様相を示す。</p>



<p>軍隊というのは階級がすべてではないのだろうか？中学校の文化部でも、ここまで序列は緩くないだろう。</p>



<p>グースの息子であるルースター（マイルズ・テラー）は前作におけるマーヴェリックに相当する立場、自信過剰なエースパイロットであるハングマン（グレン・パウエル）はアイスマンに相当する立場なのだが、二人とも魅力的ではなかったな。</p>



<p>特にハングマンはただただ嫌味な奴で、彼が良いところを見せる場面がほとんどなかった。</p>



<p>ルースターは露骨にマーヴェリックを拒絶しすぎで、大人の対応ではなかったのでイライラさせられた。</p>



<p>父の友人で、一度は父親代わりを演じようとして失敗した仲とは言え、現在は上官である。しかもプライベートではなく職場で顔を合わせているのに、あまりにも私情が顔や態度に出過ぎ。</p>



<p>もうちょっと内に秘めた反発心のような表現でも良かったんじゃなかろうか。</p>



<p>そのほかの生徒たちはほぼ空気のような存在感であり、彼らの群像劇はサッパリ盛り上がらない。</p>



<p>軍人らしくない見た目で仲間内でもいじられていたボブ（ルイス・プルマン）なんて、クライマックスにかけて大活躍するのが定石だろうと思うのだが、まったくと言っていいほど活躍の場面が与えられていないため、なぜあんなキャラクターを出したのだろうと不思議に思えてくる。</p>



<p>そのほか、多様性を担保するために登場させられたアジア人などは名前も思い出せないほどの空気ぶりで、存在価値がまったくなかった。</p>



<p>ともかく彼らは敵基地攻撃に向けてマーヴェリックからの指導を受ける。</p>



<p>自動追尾ミサイルに狙われないよう渓谷を超低空飛行し、小さな的に向けて爆弾を投下するという難易度マックスの操縦技をいくつもマスターせねばならない。</p>



<p>これがまんま『スターウォーズ』のデススター攻略戦なのが笑わせるが、恐らくは意図的にそうしたのだろう。</p>



<p>なのだが、精鋭揃いのトップガン生徒たちでもその習得には困難を極め、現トップガン責任者サイクロン将軍（ジョン・ハム）すら、これは不可能だと主張する。</p>



<p>様々なドラマを重ねつつも彼らのトレーニングを軸に映画は推移するのだが、結局のところ生徒たちが技をマスターしたんだかどうか分からない状況で実戦に移っていくので尻切れトンボに感じた。</p>



<p>そこはスポーツ映画の要領で、生徒たちの仕上がりを見せて欲しいところだった。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc5">空中戦は見応え十分</span></h3>



<p>そんなわけでドラマにはあまりノれなかったのだが、見せ場は別。</p>



<p>映像の鬼ジョセフ・コシンスキー監督のビジュアルは相変わらず美しく、前作と同じく実機を用いる撮影にこだわったことで、異次元の迫力があった。</p>



<p>戦闘機が速度を上げた瞬間に発生する波動や、踏ん張っているパイロットの表情などは、実機を使わなければ決して出せない表現だったと思う。これにより説得力がぐっと増している。</p>



<p>前作では誰の搭乗機だか分からずドッグファイトの緊張感が途切れるという問題があったが、本作では情報整理にも成功しており、そのような混乱が生じなかった点も良かった。</p>



<p>戦闘中には自己犠牲あり、思わぬピンチあり、ギリギリでの脱出ありと考えうるイベントがこれでもかと詰め込まれていて、これまた盛り上がった。</p>



<p>前述した通り、ミッション自体は荒唐無稽なのだが、これを圧倒的なリアリティで描いているので、なかなか不思議な感覚のアクション映画だとも感じたが。</p>



<p>そして作品の性質上、敵パイロットの個性が描かれないため好敵手は不在であり、無機質な敵機と戦うだけという前作以来の弱点は、如何ともしがたかったようだ。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-公認会計士のわんぱく洋画劇場 wp-block-embed-公認会計士のわんぱく洋画劇場"><div class="wp-block-embed__wrapper">

<a href="https://b-movie.tokyo/top-gun/" title="【凡作】トップガン_もっと話が面白ければ…（ネタバレなし・感想・解説）" class="blogcard-wrap internal-blogcard-wrap a-wrap cf" target="_blank"><div class="blogcard internal-blogcard ib-left cf"><div class="blogcard-label internal-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail internal-blogcard-thumbnail"><img decoding="async" width="160" height="99" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_1-160x99.jpg" class="blogcard-thumb-image internal-blogcard-thumb-image wp-post-image" alt="" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_1-160x99.jpg 160w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_1-120x74.jpg 120w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_1-320x198.jpg 320w" sizes="(max-width: 160px) 100vw, 160px" /></figure><div class="blogcard-content internal-blogcard-content"><div class="blogcard-title internal-blogcard-title">【凡作】トップガン_もっと話が面白ければ…（ネタバレなし・感想・解説）</div><div class="blogcard-snippet internal-blogcard-snippet">（1986年 アメリカ）トニー・スコットのかっこよすぎる映像や、キラッキラのトム様など見所の多い娯楽作なのですが、主人公の成長譚としてはまったく盛り上がりがなく、トップガン（エリート航空戦訓練学校）という舞台にもいろんな疑問が湧いてくるので...</div></div><div class="blogcard-footer internal-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site internal-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon internal-blogcard-favicon"><img decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://b-movie.tokyo" alt="" class="blogcard-favicon-image internal-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain internal-blogcard-domain">b-movie.tokyo</div></div><div class="blogcard-date internal-blogcard-date"><div class="blogcard-post-date internal-blogcard-post-date">2020.09.06</div></div></div></div></a>
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		<title>【凡作】トップガン_もっと話が面白ければ…（ネタバレなし・感想・解説）</title>
		<link>https://b-movie.tokyo/top-gun/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[b-movie]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 06 Sep 2020 09:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[軍隊・エージェント]]></category>
		<category><![CDATA[凡作]]></category>
		<category><![CDATA[80年代]]></category>
		<category><![CDATA[トム・クルーズ]]></category>
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		<category><![CDATA[ブラッカイマー]]></category>
		<category><![CDATA[トニー・スコット]]></category>
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					<description><![CDATA[（1986年 アメリカ）トニー・スコットのかっこよすぎる映像や、キラッキラのトム様など見所の多い娯楽作なのですが、主人公の成長譚としてはまったく盛り上がりがなく、トップガン（エリート航空戦訓練学校）という舞台にもいろんな [&#8230;]]]></description>
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<p>（1986年 アメリカ）<br>トニー・スコットのかっこよすぎる映像や、キラッキラのトム様など見所の多い娯楽作なのですが、主人公の成長譚としてはまったく盛り上がりがなく、トップガン（エリート航空戦訓練学校）という舞台にもいろんな疑問が湧いてくるので、映画としての出来は程ほどだったと思います。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-medium"><img decoding="async" width="211" height="300" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_P-211x300.jpg" alt="" class="wp-image-6530" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_P-211x300.jpg 211w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_P-721x1024.jpg 721w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_P-70x100.jpg 70w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_P-768x1091.jpg 768w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_P.jpg 845w" sizes="(max-width: 211px) 100vw, 211px" /></figure></div>



<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-公認会計士のわんぱく洋画劇場 wp-block-embed-公認会計士のわんぱく洋画劇場"><div class="wp-block-embed__wrapper">

<a href="https://b-movie.tokyo/top-gun-maverick/" title="【凡作】トップガン マーヴェリック_学級崩壊中のトップガン（ネタバレなし・感想・解説）" class="blogcard-wrap internal-blogcard-wrap a-wrap cf" target="_blank"><div class="blogcard internal-blogcard ib-left cf"><div class="blogcard-label internal-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail internal-blogcard-thumbnail"><img decoding="async" width="160" height="99" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2022/05/Top-Gun-2_1-160x99.jpg" class="blogcard-thumb-image internal-blogcard-thumb-image wp-post-image" alt="" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2022/05/Top-Gun-2_1-160x99.jpg 160w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2022/05/Top-Gun-2_1-120x74.jpg 120w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2022/05/Top-Gun-2_1-320x198.jpg 320w" sizes="(max-width: 160px) 100vw, 160px" /></figure><div class="blogcard-content internal-blogcard-content"><div class="blogcard-title internal-blogcard-title">【凡作】トップガン マーヴェリック_学級崩壊中のトップガン（ネタバレなし・感想・解説）</div><div class="blogcard-snippet internal-blogcard-snippet">（2022年 アメリカ）待ちに待ったトップガンの続編で、80年代ノスタルジーをくすぐってくるので楽しい作品ではあったが、タイトルが表す通りマーヴェリックが物語の中心であり、トップガン生徒たちのドラマにはさほどのスポットが当たっていないため、...</div></div><div class="blogcard-footer internal-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site internal-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon internal-blogcard-favicon"><img decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://b-movie.tokyo" alt="" class="blogcard-favicon-image internal-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain internal-blogcard-domain">b-movie.tokyo</div></div><div class="blogcard-date internal-blogcard-date"><div class="blogcard-post-date internal-blogcard-post-date">2022.05.28</div></div></div></div></a>
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  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-10" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-10">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">あらすじ</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">スタッフ・キャスト</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">トニー・スコット監督の長編2作目</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">トム・クルーズ初のブロックバスター</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">『アナコンダ』（1997年）のコンビ脚本家</a></li></ol></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">作品解説</a><ol><li><a href="#toc7" tabindex="0">年間興行成績No.1の特大ヒット</a></li></ol></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">感想</a><ol><li><a href="#toc9" tabindex="0">トニー・スコットのビジュアルセンス炸裂</a></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">トム・クルーズのスターオーラが眩しい</a></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">マーヴェリックの成長譚として機能していない</a></li><li><a href="#toc12" tabindex="0">トップガンの仕組みがおかしい</a></li></ol></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc1">あらすじ</span></h2>



<p>F-14パイロットのマーヴェリック（トム・クルーズ）は、同じ隊のエースパイロットの脱落によってエリート航空戦訓練学校（トップガン）への入学の道を得る。エリートパイロット同士の競争の中でも首位争いに食い込むほどの活躍を見せるマーヴェリックだったが、無謀な操縦や規則軽視の態度は多くの反感も生んでいた。そんな中で、模擬空戦中にマーヴェリック機が事故を起こし、脱出の際のトラブルで相棒の命を失う。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc2">スタッフ・キャスト</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc3">トニー・スコット監督の長編2作目</span></h3>



<p>1944年生まれ。兄のリドリーも映画監督。</p>



<p>若い頃は画家として生計を立てていたのですが、1970年代にリドリーが経営するCM製作会社に入り、CMディレクターとして活躍。その後、リドリーの後を追うように映画界入りし、デヴィッド・ボウイ主演のバンパイア映画『ハンガー』（1983年）で長編映画監督デビューしました。</p>



<p>本作『トップガン』（1986年）はジョン・カーペンターとデヴィッド・クローネンバーグに断られた後にトニー・スコットが監督に就任したのですが、『フラッシュ・ダンス』（1983年）より音楽と映像の融合を目指していたプロデューサー ジェリー・ブラッカイマーの方向性とスコットのスキルがピタリと一致しており本作に起用。</p>



<p>以降は『ビバリーヒルズ・コップ２』（1987年）、『デイズ・オブ・サンダー』（1990年）、<a href="https://b-movie.tokyo/crimson-tide/" data-type="post" data-id="4643" target="_blank">『クリムゾン・タイド』（1995年）</a>『エネミー・オブ・アメリカ』（1998年）、『デジャヴ』（2006年）とブラッカイマーの御用達監督となりました。</p>



<p>後年、トム・クルーズと共にトップガンの続編を製作しようとしていたのですが、2012年にカリフォルニア州サンペドロの橋から飛び降りて死亡。遺書はないものの自殺という見方が一般的です。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc4">トム・クルーズ初のブロックバスター</span></h3>



<p>1962年ニューヨーク州出身。</p>



<p>高校卒業後に俳優を目指してハリウッドに移り、『タップス』（1981年）、『アウトサイダー』（1983年）、『栄光の彼方に』（1983年）などの青春映画に次々と出演。『卒業白書』（1983年）でゴールデングローブ主演男優賞にノミネートされました。</p>



<p>リドリー・スコット監督のファンタジー<a rel="noopener" href="https://movie-review.net/legend" target="_blank">『レジェンド/光と闇の伝説』（1985年）</a>はコケたものの、その弟トニー・スコット監督の本作が年間第一位の大ヒットとなり、加えて同年に出演したマーティン・スコセッシ監督の『ハスラー2』（1986年）で共演のポール・ニューマンにアカデミー主演男優賞をもたらしたことで評価と人気を獲得。</p>



<p>以降も『カクテル』（1988年）や『デイズ・オブ・サンダー』（1990年）のような若者向けの軽い作品と、『レインマン』（1987年）や<a rel="noopener" href="https://movie-review.net/born-on-the-fourth-of-july" target="_blank">『7月4日に生まれて』（1989年）</a>のような賞レース向けの映画の両方にバランスよく出演し、スターの中のスターとなりました。</p>



<p>40歳を過ぎた辺りからアクションスターとして開眼し、近年は<a href="https://b-movie.tokyo/mission-impossible-series/" data-type="post" data-id="5837" target="_blank">『ミッション：インポッシブル』シリーズ</a>の無茶なスタントで名を馳せています。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc5">『アナコンダ』（1997年）のコンビ脚本家</span></h3>



<p>本作の脚本を書いたジム・キャッシュ&amp;ジャック・エップス・ジュニアは25年間にも渡ってコンビを組んできた脚本家であり、マイケル・J・フォックス主演の『摩天楼はバラ色に』（1987年）やトム・ハンクス主演の『ターナー＆フーチ すてきな相棒』（1989年）などの脚本を書いています。1997年には<a href="https://b-movie.tokyo/anaconda/" data-type="post" data-id="6163" target="_blank">『アナコンダ』</a>で一部映画ファンからの熱い注目を浴びました。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc6">作品解説</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc7">年間興行成績No.1の特大ヒット</span></h3>



<p>1986年5月16日に公開されてオープニング興収は1221万ドルと、2位の『ショートサーキット』（1986年）の売上高539万ドルの2倍以上というぶっちぎりの1位を獲得しました。</p>



<p>本作が凄かったのはこの高い売上高が1か月に渡って落ちなかったことであり、公開2週目こそシルベスター・スタローン主演の<a href="https://b-movie.tokyo/cobra/" data-type="post" data-id="79" target="_blank">『コブラ』（1986年）</a>と人気シリーズ第2弾『ポルターガイスト2』（1986年）に敗れて3位に甘んじたものの、3週目と4週目には1位に返り咲いています。</p>



<p>公開後25週に渡ってトップ10に居座り続け、全米トータルグロスは1億7665万ドル。2位の『クロコダイル・ダンディ』（1986年）の売上高1億1684万ドルに大差をつけて年間興行成績No.1となりました。</p>



<p>世界マーケットでも同じく好調であり、全世界トータルグロスは3億5381万ドル。こちらでも年間No.1なのですが、製作費が1500万ドルと大作としては控えめな金額に抑えられていたことまでを考慮すると、パラマウントに莫大な利益をもたらした作品となりました。</p>



<p>ここからトム・クルーズとパラマウントの蜜月が始まるのですが、これほど圧倒的な成果を収めたのであれば納得です。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc8">感想</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc9">トニー・スコットのビジュアルセンス炸裂</span></h3>



<p>朝日をバックに空母のデッキでF-14の発艦準備をするクルー達。夜明けかつ出撃前という状況に合わせたようにスローテンポの音楽とややスローモーションの映像から始まるのですが、いざF-14が発艦というところでアップテンポな主題歌”Dager Zone”に切り替わり、一気に上がるテンション。</p>



<p>このオープニングは何度見ても最高過ぎますね。これだけでごはん三杯いけるくらいイイです。</p>



<p>またこのOPは空母の甲板の構造や、航空機を発艦・着艦させる際の仕組みなど、素人があまり知らない情報を伝達する役割も果たしており、なかなかよく出来ています。</p>



<p>続く公海上でのF-14とミグの小競り合いでは、全方位に視界が開けているキャノピーごしに見える空中の描写、特に前方から迫って来た敵機が後方へと突き抜けていく様は美しくも大迫力でした。</p>



<p>米軍パイロットが目で演技をしているのに対して、敵パイロットはヘルメットのバイザーを下ろして表情をうかがい知れず、いかにも悪役ですというルックスになっている点も分かりやすくて良かったです。</p>



<p>本作は稀代のビジュアリストであるトニー・スコットの手腕が冴えまくっており、そのキメキメのかっこいい映像には目を奪われっぱなしでした。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_5.jpg" alt="" class="wp-image-6532" width="830" height="466" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_5.jpg 960w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_5-300x169.jpg 300w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_5-160x90.jpg 160w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_5-768x432.jpg 768w" sizes="(max-width: 830px) 100vw, 830px" /><figcaption>「『トップガン』ってこういう映画」を一目で表現した映像<br>©Paramount Pictures</figcaption></figure></div>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc10">トム・クルーズのスターオーラが眩しい</span></h3>



<p>主人公はF-14パイロットのピート・ミッチェル（トム・クルーズ）。コールサインはマーヴェリックと言います。</p>



<p>ミグとの空中戦で初登場した際には頭部をヘルメットと酸素マスクで覆われており、太い眉毛しか印象に残らなかったのですが、着艦後、艦長室に呼び出された際に映し出されるトム・クルーズのご尊顔は男性の私でも惚れそうになるほどキラッキラ。この場面で、これがトム・クルーズの映画であることを世界中の観客が認識しました。</p>



<p>マーヴェリックは高いスキルを誇るエースパイロットだが、その自信と、自らのパフォーマンスを見せつけたいという欲求から向こう見ずな部分もあるという、この手のキャラクターとしてはかなり類型的なものです。</p>



<p>しかしトム・クルーズがこれを演じたことで、キャラクターは陳腐にならずに済んでいます。</p>



<p>トニー・スコットもトム・クルーズの魅力を見抜いていたのか、シャワー室のトム、上半身裸でビーチバレーを楽しむトム、ブリーフ一丁で上官と話すトムと、通常であれば女優さんがこなすはずのポジションまでをトム・クルーズ一人に担わせています。もはやトムのプロモーションビデオ状態。</p>



<p>その割を食ったのが相手役のケリー・マクギリスで、彼女の印象は恐ろしく薄いものとなっています。</p>



<p>恐るべし、トムのスターオーラ。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_3-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-6531" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_3-1024x683.jpg 1024w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_3-300x200.jpg 300w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_3-150x100.jpg 150w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_3-768x512.jpg 768w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_3-1536x1025.jpg 1536w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/08/Top-Gun_3.jpg 2048w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>トム様の圧倒的イケメンぶり<br>©Paramount Pictures</figcaption></figure></div>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc11">マーヴェリックの成長譚として機能していない</span></h3>



<p>そんなわけで見てくれは限りなく満点に近い映画だったのですが、肝心の話が薄っぺらで未消化の部分も多くあり、内容が伴っていなかったことが作品の足を引っ張っています。</p>



<p>向こう見ずなマーヴェリックが協調性を獲得するというテーマこそかなり早くから打ち出されていたのですが、物語がその方向に向かって動いていないように感じました。</p>



<p>マーヴェリックが自身の弱点と向かい合っているわけではなく、相棒の死や実戦への参加など、心の成長とは関係なく周囲の状況が勝手に流れていっており、そんな中でマーヴェリックが適応していっているだけみたいな。</p>



<p>己の過ちに気付き、苦しみ、克服するという主人公の内面での葛藤がかなり希薄なので、ドラマ的にはまったく盛り上がりどころがありませんでした。</p>



<p>加えて、海軍内では不名誉な存在とされているマーヴェリックの父に係るエピソードも、本筋とうまく馴染んでいませんでした。</p>



<p>マーヴェリックの父は作戦中に戦闘機と共に行方不明となり、「操縦ミス？」「もしや敵国側に亡命？」という疑いを持たれ、マーヴェリックまでが汚名を着ていました。</p>



<p>後半にて、思わぬ人物から父の死の真相が明かされるのですが、この情報の前後でマーヴェリックの心境に際立った変化がなく、だったらこのエピソード自体が無くても良かったんじゃないかと思います。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc12">トップガンの仕組みがおかしい</span></h3>



<p>タイトルにもなっているトップガン（エリート航空戦訓練学校）の仕組みも何だか変でした。</p>



<p>マーヴェリックは隊のエースだったクーガーの辞退によって繰り上げ当選的に入学となったのだから実力的には下位のはずなのに、入学当初からアイスマンとトップ争いをしているのはどうかと思いました。他の生徒が弱すぎるだろと。</p>



<p>マーヴェリックに対して規律重視とか協調性とか言ってる割に、生徒同士を競わせるカリキュラムは矛盾しているし、相棒の死をきっかけに自信喪失し、満足に模擬空戦も行えなくなったマーヴェリックを実戦投入するという判断も滅茶苦茶でした。あの場面では別のパイロットを選ぶべきでしょ。</p>



<p>実戦でのサポートがマーヴェリックと聞かされた時に「ヤバイ」という本音を覗かせたアイスマンの表情のみが論理的に正しいものでした。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-公認会計士のわんぱく洋画劇場 wp-block-embed-公認会計士のわんぱく洋画劇場"><div class="wp-block-embed__wrapper">

<a href="https://b-movie.tokyo/top-gun-maverick/" title="【凡作】トップガン マーヴェリック_学級崩壊中のトップガン（ネタバレなし・感想・解説）" class="blogcard-wrap internal-blogcard-wrap a-wrap cf" target="_blank"><div class="blogcard internal-blogcard ib-left cf"><div class="blogcard-label internal-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail internal-blogcard-thumbnail"><img decoding="async" width="160" height="99" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2022/05/Top-Gun-2_1-160x99.jpg" class="blogcard-thumb-image internal-blogcard-thumb-image wp-post-image" alt="" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2022/05/Top-Gun-2_1-160x99.jpg 160w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2022/05/Top-Gun-2_1-120x74.jpg 120w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2022/05/Top-Gun-2_1-320x198.jpg 320w" sizes="(max-width: 160px) 100vw, 160px" /></figure><div class="blogcard-content internal-blogcard-content"><div class="blogcard-title internal-blogcard-title">【凡作】トップガン マーヴェリック_学級崩壊中のトップガン（ネタバレなし・感想・解説）</div><div class="blogcard-snippet internal-blogcard-snippet">（2022年 アメリカ）待ちに待ったトップガンの続編で、80年代ノスタルジーをくすぐってくるので楽しい作品ではあったが、タイトルが表す通りマーヴェリックが物語の中心であり、トップガン生徒たちのドラマにはさほどのスポットが当たっていないため、...</div></div><div class="blogcard-footer internal-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site internal-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon internal-blogcard-favicon"><img decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://b-movie.tokyo" alt="" class="blogcard-favicon-image internal-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain internal-blogcard-domain">b-movie.tokyo</div></div><div class="blogcard-date internal-blogcard-date"><div class="blogcard-post-date internal-blogcard-post-date">2022.05.28</div></div></div></div></a>
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		<item>
		<title>【良作】デイズ・オブ・サンダー_レース場面は必見（ネタバレなし・感想・解説）</title>
		<link>https://b-movie.tokyo/days-of-thunder/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[b-movie]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 19 Dec 2020 09:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他]]></category>
		<category><![CDATA[良作]]></category>
		<category><![CDATA[90年代]]></category>
		<category><![CDATA[トム・クルーズ]]></category>
		<category><![CDATA[ブラッカイマー]]></category>
		<category><![CDATA[トニー・スコット]]></category>
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										<content:encoded><![CDATA[
<p>（1990年 アメリカ）<br><a href="https://b-movie.tokyo/top-gun/" data-type="post" data-id="6529" target="_blank">『トップガン』（1986年）</a>をカーレースに置き換えただけの失敗作と言われることの多い作品なのですが、私はトップガンと同じベクトルであるがより進化を遂げた作品んだと思っており、実は結構好きな映画です。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-medium"><img decoding="async" width="210" height="300" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/11/Days-of-Thunder_P-210x300.jpg" alt="" class="wp-image-7228" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/11/Days-of-Thunder_P-210x300.jpg 210w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/11/Days-of-Thunder_P-717x1024.jpg 717w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/11/Days-of-Thunder_P-70x100.jpg 70w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/11/Days-of-Thunder_P.jpg 756w" sizes="(max-width: 210px) 100vw, 210px" /></figure></div>




  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-12" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-12">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">あらすじ</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">スタッフ・キャスト</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">製作はドン・シンプソンン&amp;ジェリー・ブラッカイマー</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">監督は『トップガン』のトニー・スコット</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">脚本は『チャイナタウン』のロバート・タウン</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">主演は大スター トム・クルーズ</a></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">ニコール・キッドマンのハリウッド進出作</a></li></ol></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">作品解説</a><ol><li><a href="#toc9" tabindex="0">混乱した現場</a></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">興行的には期待値に達しなかった</a></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">ドン・シンプソンとパラマウントの蜜月を終わらせた作品</a></li></ol></li><li><a href="#toc12" tabindex="0">登場人物</a></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">感想</a><ol><li><a href="#toc14" tabindex="0">いつものトム・クルーズ映画</a></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">異常に充実したドラマ</a></li><li><a href="#toc16" tabindex="0">クライマックスのレースが素晴らしすぎる</a></li></ol></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc1">あらすじ</span></h2>



<p>ハリー・ホッジ（ロバート・デュヴァル）はストックカーレースのエンジニアだったが、スター選手を事故死させたことから現役を引退していた。そんなハリーの前にレーシングチームのオーナーであるティム・ダランド（ランディ・クエイド）が現れ、新しいチームを作りたいと言う。</p>



<p>ティムはハリーに無名のドライバー コール・トリクル（トム・クルーズ）を紹介する。コールの不遜な態度に対してハリーは嫌悪感を覚えたが、ドライビングの腕は確かだったことからレーシングチームの設立を引き受ける。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc2">スタッフ・キャスト</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc3">製作はドン・シンプソンン&amp;ジェリー・ブラッカイマー</span></h3>



<ul class="wp-block-list"><li>ドン・シンプソン：1943年生まれ。オレゴン大学卒業後に映画会社に入社。最初はワーナーに入り、その後にパラマウントに移籍し、若くしてマーケティング担当重役へと出世しました。『フラッシュダンス』（1983年）、『ビバリーヒルズ・コップ』（1984年）、<a href="https://b-movie.tokyo/top-gun/" target="_blank">『トップガン』（1986年）</a>とヒット作を量産。パラマウントは80年代にもっとも高い収益をあげたスタジオでしたが、その収益に大きく貢献したのがシンプソンでした。</li><li>ジェリー・ブラッカイマー：1945年生まれ。最初のキャリアは、後に彼がプロデューサーとして使うこととなる監督達と同じく、コマーシャル・フィルムの監督でした。ニューヨークの広告代理店で数々の賞を受賞した後にロサンゼルスへ移って映画製作を開始。初期にはハードボイルド小説の古典の映画化『さらば愛しき女よ』（1975年）、ジーン・ハックマン主演の『外人部隊フォスター少佐の栄光』（1977年）、マイケル・マン監督の<a href="https://b-movie.tokyo/thief/" data-type="post" data-id="7004" target="_blank">『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』（1980年）</a>などやたらシブイ映画ばかり作っていたのですが、1980年代よりドン・シンプソンの製作助手となったことから、その作風は一変しました。<br>見栄えのする若手俳優、人気アーティストを起用したサウンドトラック、特殊効果を駆使した派手なアクションというドン・シンプソンスタイルを継承・発展させ、これによりヒットメーカーの仲間入り。彼の作品は派手さの割には中身がないと揶揄されることも多いのですが、それはシンプソンと組む以前のシブい作品群が収益を生み出してこなかったというブラッカイマーなりの反省がスタート地点にあり、彼は百も承知の上でやっているのです。</li></ul>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc4">監督は『トップガン』のトニー・スコット</span></h3>



<p>1944年生まれ。兄のリドリー・スコットも映画監督。若い頃は画家として生計を立てていたのですが、1970年代にリドリーが経営するCM製作会社に入り、CMディレクターとして活躍しました。</p>



<p>その後、リドリーの後を追うように映画界入りし、デヴィッド・ボウイ主演のバンパイア映画『ハンガー』（1983年）で長編映画監督デビューしました。</p>



<p>細かいカット割や派手な映像装飾という特徴がジェリー・ブラッカイマーの方向性と合致しており、大作<a href="https://b-movie.tokyo/top-gun/" target="_blank">『トップガン』（1986年）</a>の監督を任されたことから、ヒットメーカーの仲間入りをしました。</p>



<p>以降はブラッカイマー御用達の監督となり、『ビバリーヒルズ・コップ２』（1987年）、『エネミー・オブ・アメリカ』（1998年）、『デジャヴ』（2006年）を手がけました。</p>



<p>後年、トム・クルーズと共にトップガンの続編を製作しようとしていたのですが、2012年にカリフォルニア州サンペドロの橋から飛び降りて死亡。遺書はないものの自殺という見方が一般的です。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc5">脚本は『チャイナタウン』のロバート・タウン</span></h3>



<p>1934年LA出身。軍隊を除隊後の1958年にハリウッドを志して演劇養成所に入り、そこでジャック・ニコルソンやロジャー・コーマンと出会いました。</p>



<p>若い頃にはテレビドラマやロジャー・コーマンの低予算映画の脚本を書き、ロジャー・コーマンを通じて出会ったフランシス・フォード・コッポラからの依頼で『ゴッドファーザー』（1972年）撮影中の脚本の手直しを手伝いました。</p>



<p>そして、ロバート・タウンが執筆した『チャイナタウン』（1974年）が『ゴッドファーザー』の仕事で知り合いになったプロデューサーのロバート・エヴァンスのプロダクションの第一回作品として製作されることになり、旧友のジャック・ニコルソンが主演を務めました。</p>



<p>同作は高い評価を獲得してロバート・タウンはアカデミー脚本賞を受賞。一躍ハリウッドのトップ脚本家となったのでした。</p>



<p>1990年に入るとトム・クルーズと懇意になり、本作の脚本を共同で手掛けたのみならず、『ザ・ファーム 法律事務所』（1993年）、<a href="https://b-movie.tokyo/mission-impossible/" data-type="post" data-id="88" target="_blank">『ミッション：インポッシブル』（1996年）</a>、<a href="https://b-movie.tokyo/mission-impossible-2/" data-type="post" data-id="94" target="_blank">『ミッション：インポッシブル2』（2000年）</a>にも参加しました。</p>



<p>なお本作の脚本は<a href="https://b-movie.tokyo/top-gun/" data-type="post" data-id="6529" target="_blank">『トップガン』（1986年）</a>にノークレジットで参加し、その後『ビバリーヒルズ・コップ2』（1987年）や『バットマン』（1989年）を手掛けたウォーレン・スカーレンが当初担当しており、続いて政治サスペンス『ミッシング』（1982年）の共同脚本でアカデミー脚色賞を受賞したドナルド・E・スチュワートが参加したのですがうまくいかず、最後に呼ばれたのがロバート・タウンだったということです。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc6">主演は大スター トム・クルーズ</span></h3>



<p>1962年ニューヨーク州出身。</p>



<p>高校卒業後に俳優を目指してハリウッドに移り、『タップス』（1981年）、『アウトサイダー』（1983年）、『栄光の彼方に』（1983年）などの青春映画に次々と出演。『卒業白書』（1983年）でゴールデングローブ主演男優賞にノミネートされました。</p>



<p>リドリー・スコット監督のファンタジー<a rel="noopener" href="https://movie-review.net/legend" target="_blank">『レジェンド/光と闇の伝説』（1985年）</a>はコケたものの、その弟トニー・スコット監督の<a href="https://b-movie.tokyo/top-gun/" data-type="post" data-id="6529" target="_blank">『トップガン』（1986年）</a>が年間第一位の大ヒットとなり、加えて同年に出演したマーティン・スコセッシ監督の『ハスラー2』（1986年）で共演のポール・ニューマンにアカデミー主演男優賞をもたらしたことで評価と人気を獲得。</p>



<p>以降も『カクテル』（1988年）のような若者向けの軽い作品と、『レインマン』（1987年）や<a rel="noopener" href="https://movie-review.net/born-on-the-fourth-of-july" target="_blank">『7月4日に生まれて』（1989年）</a>のような賞レース向けの映画の両方にバランスよく出演し、スターの中のスターとなりました。</p>



<p>40歳を過ぎた辺りからアクションスターとして開眼し、近年は<a href="https://b-movie.tokyo/mission-impossible-series/" target="_blank">『ミッション：インポッシブル』シリーズ</a>の無茶なスタントで名を馳せています。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc7">ニコール・キッドマンのハリウッド進出作</span></h3>



<p>1967年ハワイ州出身で、4歳の時に両親の母国であるオーストラリアに帰国しました。</p>



<p>15歳でテレビやMTVに出演し始め、フィリップ・ノイス監督の『デッド・カーム/戦慄の航海』（1988年）がトム・クルーズの目に留まったことからハリウッドに招かれ、本作『デイズ・オブ・サンダー』（1990年）で共演しました。</p>



<p>1990年にトム・クルーズと結婚し、『遥かなる大地へ』（1992年）と<a rel="noopener" href="https://movie-review.net/eyes-wide-shut" target="_blank">『アイズ・ワイド・シャット』（1999年）</a>で共演しました。</p>



<p>トム・クルーズと離婚した2001年以降は演技派女優としての地位を確立し、『ムーラン・ルージュ』（2001年）でゴールデングローブ主演女優賞、『めぐりあう時間たち』（2003年）でアカデミー主演女優賞を受賞しました。</p>



<p>なお本作のクレア・ルイッキー役にはロビン・ライトが考えられていたのですが断られたものでした。その他にキム・ベイシンガー、サンドラ・ブロック、ジョディ・フォスター、サラ・ジェシカ・パーカー、マドンナ、ミシェル・ファイファー、ジュリア・ロバーツ、メグ・ライアン、ブルック・シールズ、シャロン・ストーンからも断られています。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc8">作品解説</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc9">混乱した現場</span></h3>



<p>本作の全米公開は3度も延期されました。</p>



<p>なぜこんなことになったのかというと現場が混乱しまくったためであり、前述した通り元はウォーレン・スカーレンが脚本を書いていたのですがトム・クルーズの眼鏡に適わず、ハリウッド有数の脚本の直し屋であるロバート・タウンが全面的な脚本の書き直しを始めたのは、なんと撮影が始まってからでした。</p>



<p>決定稿がないということは、すなわち完成作品の青写真がないということであり、どのショットを撮るかを巡ってトニー・スコット、ドン・シンプソン、ジェリー・ブラッカイマーは常に揉めており、時にはその争いにロバート・タウンまでが加わることもあって、撮影は常に遅れ気味でした。</p>



<p>上が揉めている間、スタッフ達はやることがなくただ待っている状態となり、日々膨大な人件費が浪費されていました。当初3500万ドルだった製作費は6000万ドルにまで膨れ上がっていました。</p>



<p>同年にパラマウントが製作したアクション大作<a href="https://b-movie.tokyo/the-hunt-for-red-october/" data-type="post" data-id="4503" target="_blank">『レッド・オクトーバーを追え！』（1990年）</a>の製作費が3000万ドルだったことを考えると、本作の製作費がいかに異常な額であるかがわかります。</p>



<p>加えてドン・シンプソンが個人的な浪費を繰り返し、そのことが多くの人々に不信感を与えて現場での混乱を助長しました。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc10">興行的には期待値に達しなかった</span></h3>



<p>本作は1990年6月27日に全米公開され、公開3週目を迎えていた『ディック・トレイシー』（1990年）や<a href="https://b-movie.tokyo/robocop-2/" data-type="post" data-id="5376" target="_blank">『ロボコップ2』（1990年）</a>を抑えてNo.1を獲得しました。</p>



<p>翌週には<a href="https://b-movie.tokyo/die-hard-2/" data-type="post" data-id="6990" target="_blank">『ダイ・ハード2』（1990年）</a>が公開されてランキングは2位に落ちたのですがそれでも売上高は悪くはなく、全米トータルグロスは8267万ドルでした。</p>



<p>一般的な映画と比較すると十分に良い数字ではあるのですが、6000万ドルもの製作費がかかった映画だと考えれば話は別。しかも<a href="https://b-movie.tokyo/top-gun/" data-type="post" data-id="6529" target="_blank">『トップガン』（1986年）</a>で年間興行成績No.1を獲ったトリオなのでかけられた期待も大きかったのですが、本作はその年の全米年間興行成績12位と期待外れな結果に終わりました。</p>



<p>世界マーケットにおいてもほぼ同様の結果であり、世界トータルグロス1億5792万ドル。6000万ドルの製作費を賄うためには微妙な金額であり、興行的には伸び悩みました。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc11">ドン・シンプソンとパラマウントの蜜月を終わらせた作品</span></h3>



<p>以前よりドン・シンプソンの私生活は荒れており、有名人を自宅に招いての連日のパーティ、乱れた女性関係、整形手術、ドラッグの濫用と、友人のプロデューサー ジョエル・シルバーから心配されるほどでした。</p>



<p>ただし80年代を通じて高い興行成績を出し続けていたからこそ、問題があってもパラマウントは彼を使い続けていたのですが、特に現場が荒れた上に結果も出せなかった本作によって、その蜜月関係も終了しました。</p>



<p>パラマウントからは契約打ち切りを言い渡され、相棒のジェリー・ブラッカイマーと共にウォルト・ディズニー・スタジオに移籍しました。ただし数年はほぼ休業状態であり、マイケル・ベイ監督の<a href="https://b-movie.tokyo/bad-boys/" target="_blank" data-type="post" data-id="4691">『バッド・ボーイズ』（1995年）</a>とトニー・スコット監督の<a href="https://b-movie.tokyo/crimson-tide/" target="_blank">『クリムゾン・タイド』（1995年）</a>までは新作のリリースが止まっていました。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc12">登場人物</span></h2>



<ul class="wp-block-list"><li>コール・トリクル（トム・クルーズ）：ドライビングテクニックは一流だったものの父親の起こした不祥事に巻き込まれてフォーミュラカー界から追放された若手ドライバー。ティム・ダランドにその能力を見込まれてストックカーレースに鞍替えし、ハリーのチームに入る。</li><li>ハリー・ホッジ（ロバート・デュヴァル）：ストックカーのベテランエンジニアだが、前年にドライバーを亡くしたことから引退している。新しいチームを作りたいというティム・ダランドの要請により復帰し、新チームのドライバーとなったコール・トリクルを育てる立場となる。</li><li>ティム・ダランド（ランディ・クエイド）：裕福な自動車ディーラーであり、ハリー・ホッジにストックカーレースの新チームを作らせる。</li><li>クレア・ルイッキー（ニコール・キッドマン）：脳神経外科医。レース中の事故で運び込まれたコールの主治医となり、のちにコールからのアタックを受けて恋人になる。</li><li>ロウディ・バーンズ（マイケル・ルーカー）：前年の王者で、コールのライバルとなる。</li><li>ラス・ウィーラー（ケイリー・エルウェス）：レース時の事故でコール不在となったチームの代替ドライバーとして雇われたが、すぐに頭角を現して優勝候補筆頭となった。回復後のコールのライバルとなる。</li></ul>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc13">感想</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc14">いつものトム・クルーズ映画</span></h3>



<p>公開時、本作は<a href="https://b-movie.tokyo/top-gun/" data-type="post" data-id="6529" target="_blank">『トップガン』（1986年）</a>のテンプレをなぞった映画と言われておおむね酷評を受けました。私もその通りだと思います。</p>



<ul class="wp-block-list"><li>天才的な才能を持つが粗削りな主人公</li><li>主人公は不名誉な父の汚名を着ている</li><li>主人公を導くベテランの登場</li><li>恋人となる女性は社会的ステータスの高いインテリ</li><li>冷徹なライバルの存在</li><li>主人公が挫折の末に本領発揮するという筋書き</li></ul>



<p>こうして特徴を書き出してみると、ほぼほぼ『トップガン』と同じ話です。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc15">異常に充実したドラマ</span></h3>



<p>ただし私は『トップガン』よりも本作の方が優れていると思っています。その理由はドラマの詰め込み方が尋常ではなく、展開が多いので楽しめる箇所が多くあるためです。</p>



<p>本作の主人公は才能こそあるが一般には無名のレーサー コール・トリクル（トム・クルーズ）。彼の前に立ちはだかるのは前年チャンピオンのロウディ・バーンズ（マイケル・ルーカー）であり、コールはどうやってロウディに勝利するのかという話を連想させられます。</p>



<p>実際、映画は想像通りにコールvsロウディの線で進んでいくのですが、中盤の時点でコールが実力的にロウディと互角のところまでいき、間もなくしてコールは新人ラス・ウィーラー（ケイリー・エルウィス）からその地位を脅かされる側に回ります。</p>



<p>すなわち本作は『ロッキー』の<a href="https://b-movie.tokyo/rocky/" data-type="post" data-id="1280" target="_blank">1作目</a>~<a href="https://b-movie.tokyo/rocky-3/" data-type="post" data-id="1284" target="_blank">3作目</a>の内容をたった一本でカバーしているということになるのですが、これを107分という通常よりもやや短めの尺に収め、かつ駆け足間もなくやってのけています。</p>



<p>脚本を書いたロバート・タウンは若者向けの娯楽作であると割り切って深みや洞察などとは無縁の作風に徹してはいるのですが、それでも構成力や要約力という点ではオスカー経験者らしい実力は出し惜しみしていません。各構成要素のエッセンスだけを抽出してコンパクトにまとめてみせた仕事には脱帽なのです。</p>



<p>加えて、主人公のメンター役を務めるのがアカデミー賞俳優のロバート・デュヴァルだったり、ライバル役がマイケル・ルーカーだったりと演技派俳優を中心に固めているので、脚本上は紋切り型であっても俳優達の演技力によってキャラクターにはそれなりの味が出ています。</p>



<p>こうした実力ある人々の仕事によって、本作は見ごたえのあるドラマとなっています。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc16">クライマックスのレースが素晴らしすぎる</span></h3>



<p>このドラマが結実するのがクライマックスのレースなのですが、これが実に素晴らしい見せ場で五感を楽しませてくれます。私は本作のBlu-rayを見るとき、このクライマックスは3回ほどリピートしてしまうほど大好きな場面です。</p>



<p>適切なショットの積み重ねによってレース場の熱狂を切り取ると、まもなくレース開始。レース場面にはスピード感や臨場感がみなぎっており、さすがは映像派トニー・スコットという職人技を拝むことができます。</p>



<p>そして、数か月前にコールがトラウマを受けたのと似たようなシチュエーションが発生し、これを切り抜けた瞬間に高鳴るメインテーマには鳥肌が立ちました。本作はハンス・ジマーが手掛けた初のジェリー・ブラッカイマー作品だったのですが、音楽によって映像を支えるというジマーの仕事ぶりは本作の時点で完成されています。この後、ブラッカイマーがジマーを手放せなくなったことには納得がいきました。</p>



<p>最後の最後は主人公vsライバルのギリギリの攻防からの優勝という定番の展開を迎えるのですが、それまでのすべてのドラマがこの数秒に集約され、全員の視線が注がれるこの瞬間にはやはり熱いものがありました。スポーツ映画の醍醐味を嫌というほど味わわされる秀逸な締めだったと思います。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【良作】ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー_しがらみを断ち切る男（ネタバレあり・感想・解説）</title>
		<link>https://b-movie.tokyo/thief/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[b-movie]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 21 Nov 2020 09:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[クライムアクション]]></category>
		<category><![CDATA[良作]]></category>
		<category><![CDATA[80年代]]></category>
		<category><![CDATA[ブラッカイマー]]></category>
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					<description><![CDATA[（1981年 アメリカ）あらすじ自体はさほど捻りのない仁侠ものなのですが、ディテールにこだわった演出、犯罪者の職人道、犯罪者という立場と私生活の矛盾といった構成要素が高いレベルで描かれており、見ごたえのあるドラマになって [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>（1981年 アメリカ）<br>あらすじ自体はさほど捻りのない仁侠ものなのですが、ディテールにこだわった演出、犯罪者の職人道、犯罪者という立場と私生活の矛盾といった構成要素が高いレベルで描かれており、見ごたえのあるドラマになっています。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-medium"><img decoding="async" width="211" height="300" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/10/Thief_P-211x300.jpg" alt="" class="wp-image-7005" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/10/Thief_P-211x300.jpg 211w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/10/Thief_P-719x1024.jpg 719w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/10/Thief_P-70x100.jpg 70w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/10/Thief_P-768x1095.jpg 768w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/10/Thief_P.jpg 842w" sizes="(max-width: 211px) 100vw, 211px" /></figure></div>




  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-14" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-14">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">あらすじ</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">スタッフ・キャスト</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">マイケル・マンの映画監督デビュー作</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">製作はジェリー・ブラッカイマー</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">主演はジェームズ・カーン</a></li></ol></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">作品概要</a><ol><li><a href="#toc7" tabindex="0">原作者は元宝石泥棒</a></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">評価は高かったが興行的には失敗した</a></li></ol></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">登場人物</a></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">感想</a><ol><li><a href="#toc11" tabindex="0">ディテールの鬼・マイケル・マン</a></li><li><a href="#toc12" tabindex="0">有能な犯罪者の人生設計</a></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">ボスのタヌキ親父ぶり</a></li><li><a href="#toc14" tabindex="0">真夜中のアウトロー、覚醒※ネタバレあり</a></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">コンバット・シューティング</a></li></ol></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc1">あらすじ</span></h2>



<p>フランク（ジェームズ・カーン）は表向き中古車屋の経営者だが、夜になると腕利きの金庫破りとして活動していた。ある仕事の後、報酬を受け取り損ねたフランクはマフィアの拠点へと乗り込み、そこでボスであるレオ（ロバート・プロスキー）との面識を持った。レオは約束通りの報酬を支払ったうえで、新たな案件をフランクに依頼。裏稼業から足を洗いたいフランクにとっても、最後の仕事にするには十分な金額の報酬を期待できるヤマだったことから、この依頼を引き受けることにする。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc2">スタッフ・キャスト</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc3">マイケル・マンの映画監督デビュー作</span></h3>



<p>1943年シカゴ出身。1960年代半ばにイギリスへ渡り、リドリー・スコット、アラン・パーカー、エイドリアン・ラインらとコマーシャル演出などを手掛けました。昔の仲間が凄すぎですね。</p>



<p>その後アメリカに帰国しテレビ番組の脚本や演出を手掛けるようになり、製作総指揮を務めた『特捜刑事マイアミ・バイス』（1984-1989年）が大人気となりました。</p>



<p>並行して映画界での活動も行っており、本作『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』（1981年）で長編監督デビュー。続いてハンニバル・レクターが映画に初登場する<a href="https://b-movie.tokyo/manhunter/" data-type="post" data-id="6578" target="_blank">『刑事グラハム/凍りついた欲望』（1986年）</a>も監督し、どちらも批評家受けは良かったのですがヒット作とはなりませんでした。</p>



<p>90年代に入ると時代劇『ラスト・オブ・モヒカン』（1992年）がヒット。ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノを共演させた<a href="https://b-movie.tokyo/heat/" data-type="post" data-id="6937" target="_blank">『ヒート』（1995年）</a>がクライムアクションの金字塔となり、『インサイダー』（1999年）でアカデミー監督賞ノミネートと、男性映画の雄としての地位を確立しました。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc4">製作はジェリー・ブラッカイマー</span></h3>



<p>意外なことに、本作はジェリー・ブラッカイマーがプロデュースしています。</p>



<p>1945年生まれ。最初のキャリアは、後に彼がプロデューサーとして使うこととなる監督達と同じくコマーシャル・フィルムの監督でした。ニューヨークの広告代理店で数々の賞を受賞した後にロサンゼルスへ移って映画製作を開始。</p>



<p>初期にはハードボイルド小説の古典の映画化『さらば愛しき女よ』（1975年）、ジーン・ハックマン主演の『外人部隊フォスター少佐の栄光』（1977年）、ポール・シュレイダー監督の『キャットピープル』（1981年）などやたらシブイ映画ばかり作っていたのですが、どれもヒットしませんでした。</p>



<p>売れない映画ばかり作ることに疲れたのか、パラマウントでブイブイ言わせていた（死語）ドン・シンプソンの製作助手となり『フラッシュダンス』(1983年)、『ビバリーヒルズ・コップ』（1984年）、<a href="https://b-movie.tokyo/top-gun/" data-type="post" data-id="6529" target="_blank">『トップガン』（1986年）</a>とヒット作を量産。</p>



<p>90年代に入るとドラッグ中毒になったシンプソンと袂を分かち、<a href="https://b-movie.tokyo/the-rock/" data-type="post" data-id="5867" target="_blank">『ザ・ロック』（1996年）</a>、<a href="https://b-movie.tokyo/con-air/" data-type="post" data-id="5900" target="_blank">『コン・エアー』（1997年）</a>、『エネミー・オブ・アメリカ』（1998年）、<a href="https://b-movie.tokyo/armageddon/" data-type="post" data-id="4735" target="_blank">『アルマゲドン』（1998年）</a>と、ディズニー実写部門の看板作品を毎年のように手掛けました。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc5">主演はジェームズ・カーン</span></h3>



<p>1940年NY出身。当初はテレビ界で活躍し、『ブライアンズ・ソング/友情のタッチ・ダウン』（1971年）でエミー賞ノミネート。</p>



<p>『ゴッドファーザー』（1972年）のソニー・コルレオーネ役で注目され、アカデミー助演男優賞にもノミネートされたのですが、しばらくはソニー・コルレオーネのイメージから脱却できず苦労しました。</p>



<p>また作品選びが下手なことでも有名で、『ある愛の唄』（1971年）、『カッコーの巣の上で』（1975年）、『スーパーマン』（1978年）、『クレイマー・クレイマー』(1979年)の主演オファーをことごとく断っています。</p>



<p>本作は、カーンにとってお気に入りの出演作だということです。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc6">作品概要</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc7">原作者は元宝石泥棒</span></h3>



<p>犯罪小説”The Home Invaders：Confessions of a Cat Burglar”（1975年）が本作の原作。</p>



<p>同作の著者は200軒もの住宅や店舗に侵入した宝石泥棒フランク・ホヒマーであり、これは本物の犯罪者が書いた犯罪小説でした。</p>



<p>その映画化に当たって、マイケル・マンはホヒマーを逮捕した元警察官チャック・アダムソンをコンサルタントとして起用しました。同様に、元警察官のデニス・ファリーナと元宝石泥棒のジョン・サントゥッチも起用しており、リアリティへの異様なこだわりが本作の特徴となっています。</p>



<p>なお、本作の製作中アダムソンから聞かされた実在の銀行強盗ニール・マッコーリー（1915-1964年）に係る逸話にマイケル・マンが感銘を受けて執筆したのが<a href="https://b-movie.tokyo/heat/" data-type="post" data-id="6937" target="_blank">『ヒート』（1995年）</a>の脚本でした。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc8">評価は高かったが興行的には失敗した</span></h3>



<p>本作は1981年のカンヌ映画祭で初公開され、批評家からは「もっとも知的なスリラー」などと言われて高く評価されたのですが、全米興行成績は1149万ドルに留まりました。</p>



<p>550万ドルという中規模程度の予算だったことを考えると滅茶苦茶に悪い数字というほどでもないのですが、それでも満足な利益が出る水準でもありませんでした。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc9">登場人物</span></h2>



<ul class="wp-block-list"><li>フランク（ジェームズ・カーン）：21歳で刑務所に入り、2年のはずの刑期が結局10年にまで延びて31歳で出所。それからの4年間は刑務所内で教わった盗みの技術で泥棒家業をしながら、中古車屋とバーの経営をしている。</li><li>ジェシー（チューズデイ・ウェルド）：フランク行きつけのレストランのウェイトレスで、フランクにナンパされて交際を開始し、まもなく結婚した。南米の麻薬組織の構成員と付き合った過去を持っており、ヤクザ者との相性が良いらしい。</li><li>オクラ（ウィリー・ネルソン）：長期刑で服役中の伝説の泥棒。フランクに盗みの技術を伝授した。狭心症を患い余命いくばくもないことから、最後は娑婆に出たいと言ってフランクに釈放手続を依頼する。</li><li>バリー（ジェームズ・ベルーシ）：泥棒をすると時のフランクの相棒で、公私ともに仲が良い。</li><li>レオ（ロバート・プロスキー）：犯罪組織のボス。アッタリアに対して未払の報酬を要求してきたことからフランクとの接点を持ち、フランクに自分と直接取引をしないかと持ち掛ける。好々爺といった風情であり、前科者のフランクでは難しいことに手を回したり、オクラの釈放手続きに弁護士を貸したりと物心共にフランクの面倒を見る。</li><li>アッタリア（トム・シニョレッリ）：表向きはメッキ会社の経営者だが裏社会と通じており、レオの子分である。</li></ul>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc10">感想</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc11">ディテールの鬼・マイケル・マン</span></h3>



<p>有能な映画監督のデビュー作にはその監督のすべてが宿ると言われている通り、本作にも後のマイケル・マン作品に通じる多くの要素が見られます。</p>



<p>冒頭、非常に細かな金庫破りの描写よりマイケル・マン節が炸裂。</p>



<p>電気設備に詳しいバリー（ジェームズ・ベルーシ）が建物のセキュリティを解除し、フランク（ジェームズ・カーン）が金庫室に潜入。その後はフランクが金庫破りに集中できるよう、バリーは建物周辺を見張るという役割分担となります。</p>



<p>金庫は従来の犯罪映画のように聴診器と金具でガチャガチャやっていれば開くという簡単なものではなく、金庫の内部構造を知り尽くしたフランクが大掛かりな機材を使いながら慎重に開錠していくという難物として描かれます。</p>



<p>開錠後にも「やったぜ！」とはしゃいだりすることもなく、他の金品には目もくれずにターゲットであるダイヤモンドだけを持ち帰ります。</p>



<p>そこにあるのは熟練技術を持つプロフェッショナルの姿なのですが、マイケル・マンはコンサルタントとして元宝石泥棒のジョン・サントゥッチを起用し、画面に映る機材にはすべて本物を使用するという念の入れようでした。なお、サントゥッチは汚職警官役として出演もしています。</p>



<p>通常の犯罪映画ではご都合主義で片付けられるであろう金庫破りの場面をフォーカスし、一つの見せ場として機能させる。ディテールの鬼・マイケル・マンの面目躍如とも言えるイントロでした。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc12">有能な犯罪者の人生設計</span></h3>



<p><a href="https://b-movie.tokyo/heat/" data-type="post" data-id="6937" target="_blank">『ヒート』（1995年）</a>において、警察に尻尾を掴ませない有能な犯罪者はしっかりとした人生設計を持っているという設定となっていましたが、本作のフランクこそがその源流でした。</p>



<p>フランクは中古車屋を経営しており、マフィアが持って来る「3か月で原資が倍になるぞ」という投資話にも乗らず、堅実な人生を送ろうとしています。</p>



<p>推測するに、彼がいまだに宝石泥棒をしているのは20代を丸々刑務所で過ごして失った時間を埋めるためであり、カタギの仕事の何十倍ものスピードで稼げる宝石泥棒で遅れを取り戻そうとしているのだろうと思います。</p>



<p>だからフランクにとって宝石泥棒とは腰掛けに過ぎず、カタギだけでやっていける状態になれば潔くやめるつもりでいるわけです。</p>



<p>そんな中でフランクは行きつけのレストランのお気に入りの店員ジェシー（チューズデイ・ウェルド）をナンパして結婚し、紆余曲折ありつつも子供を持ち、マイホームも構えます。</p>



<p>望んでいた人生にあと一歩というところで、マフィアのボスから大仕事の依頼が入ります。自分の取り分も今までにないほど大きい。これを有終の美として泥棒家業からすっぱりと足を洗おう、フランクはそう決意してこの仕事を引き受けるのでした。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc13">ボスのタヌキ親父ぶり</span></h3>



<p>マフィアのボスの名はレオ（ロバート・プロスキー）。</p>



<p>元々フランクとレオの間に直接的な面識はなく、レオにとっては子分を介して使っている外注業者のひとつという位置づけだったようです。</p>



<p>しかし直接の接点であるジョー・ギャグスが自殺をしてフランクは分け前を受け取り損ねたことから、「俺の取り分をよこせ」と言ってマフィアの拠点（表向きはメッキ会社）へと乗り込み、そこからレオとの直接的な付き合いが始まります。</p>



<p>このレオが好々爺といった風情であり、生意気なことを言ってくるフランクに対しても「お前の好きなようにやればいい」「嫌な仕事は引き受けなくていい」「人も資材も必要なものは全部揃えてやる」などと、実に優しいことを言ってきます。</p>



<p>フランクとジェシーが子宝を授かれず、前科者なので養子も取れないとなった時にも、「水臭いじゃないか。なんで早く俺に相談しないんだ」と言って、フランクのために養子までを用立ててくれます。</p>



<p>またセリフから伺えるところによると、ローンを組めないフランクのためにマイホームの購入資金も面倒見ていたようです。</p>



<p>そんなわけでフランクとレオは良好な関係にあるように見えたのですが、極道の世界がそんなに甘いはずがなく、最後の大仕事を終えて引退を宣言するフランクの目の前で、レオは本性を表します。</p>



<p>お前は俺のために働き続けるのだ。今までのような高額の分け前なんてない。俺の奴隷となって身を粉にして働くのだ。妻子がいるお前では逆らうことはできまい。</p>



<p>序盤でのジョー・ギャグスの自殺の真相がここで判明します。レオは誘因を与えて人材を取り込み、抜け出せなくなったところで使い潰してきたようです。そしてギャグスは追い込まれた末に自殺したのです。</p>



<p>レオが拠点として使っているメッキ会社にしても、元はまともな事業会社だったものがフランクと同じような形で絡め取られ、乗っ取られたのかもしれないし、その経営者アッタリア（トム・シニョレッリ）のボディガードに見えていたヤクザ達は、実はレオから送り込まれたアッタリアの監視役だったのかもしれません。</p>



<p>こうして考えると、レオはなんという恐ろしい親分なんだろうかと思います。分かりやすいゴリゴリのヤクザよりも、気を許して上がり込まれたら最後、全部持っていかれるタイプの方が根の深い怖さを感じます。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc14">真夜中のアウトロー、覚醒※ネタバレあり</span></h3>



<p>しかしフランクは「俺は誰の下にもつかない」と啖呵を切ってレオの要求を突っぱねます。</p>



<p>そして急いで家に帰るとジェシーを叩き起こし、急いで家を出るようにと言います。</p>



<p>いつ踏み込んでくるか分からないレオから妻子を守るための行動ではあるのですが、普通の映画では事情を説明し、カタが付いたらどこかで落ち合おうみたいな会話を交わすであろうところ、フランクは何がどうなっているとも言わずに「もう終わりだ。出ていけ」と言って冷淡にジェシーを追い払います。</p>



<p>もしここで甘い言い方をしてしまうとジェシーは自分を探すかもしれない。そうするとまた彼女と子供を危険に晒すことになってしまうから、一片の未練も残さないよう切り捨てるしかないという判断がフランクにはあったと思われるのですが、これが「30秒フラットで高飛びする」でお馴染み<a href="https://b-movie.tokyo/heat/" data-type="post" data-id="6937" target="_blank">『ヒート』</a>のニール・マッコーリーのようで感慨深いものがありました。</p>



<p>続いて所有するマイホーム、バー、中古車屋を爆破し、表社会とのつながりをすべて断ち切ります。</p>



<p>一度修羅の道に入ったが最後、その本分から逃げ切ることはできない。人並の人生を送れると思っていた自分は甘かったことを認識し、フランクはすべてをリセットしているのです。</p>



<p>こうして身一つになり、アウトローとしての本分を取り戻したところで、フランクはレオの邸宅に討ち入りをかけます。この流れには燃えました。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc15">コンバット・シューティング</span></h3>



<p>ここでフランクは当時最新のコンバット・シューティングを披露します。</p>



<p>コンバット・シューティングとはアメリカで確立された実戦的射撃術のことであり、両手でしっかりとピストルを構えることでこちらの命中率を上げると同時に、相手に対して体を斜めに構えることで被弾面積を少なくするというスタイルをとります。</p>



<p>このクライマックスのためにマイケル・マンはコンバット・シューティングの生みの親であるジェフ・クーパーをジェームズ・カーンのトレーナーとして付けました。</p>



<p>当初クーパーは、宝石泥棒が本格的な射撃術を身に付けているはずがないとして反対したのですが、多勢に無勢の討ち入りでフランクが勝利するという本作の筋書きに説得力を持たせることにおいては、コンバット・シューティングは有効に機能しています。</p>



<p>放たれる銃弾の数こそ多くはないものの、こちらの被弾を避けつつ、一発一発を確実に狙って放つという本作の銃撃戦にはヒリヒリとした緊張感が宿っており、かなり見応えがありました。</p>



<p>そしてすべての敵を倒した後には夜の闇に消えていくフランク。何度見ても熱すぎる仁侠映画です。</p>



<p><strong>≪マイケル・マン関連作品≫</strong><br><a href="https://b-movie.tokyo/manhunter/" data-type="post" data-id="6578" target="_blank">【凡作】刑事グラハム/凍りついた欲望_レクター博士は脇役</a><br><a href="https://b-movie.tokyo/heat/" data-type="post" data-id="6937" target="_blank">【傑作】ヒート_刑事ものにして仁侠もの</a><br><a href="https://b-movie.tokyo/collateral/" data-type="post" data-id="6629" target="_blank">【良作】コラテラル_死闘！社畜vs個人事業主</a><br><a href="https://b-movie.tokyo/miami-vice/" target="_blank">【凡作】マイアミ・バイス（2006年）_物語が迷走気味</a></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【凡作】60セカンズ_善良な犯罪者の映画に良作なし（ネタバレあり・感想・解説）</title>
		<link>https://b-movie.tokyo/gone-in-sixty-seconds/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[b-movie]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 26 Mar 2020 09:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[クライムアクション]]></category>
		<category><![CDATA[2000年代]]></category>
		<category><![CDATA[ニコラス・ケイジ]]></category>
		<category><![CDATA[ブラッカイマー]]></category>
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					<description><![CDATA[（2000年 アメリカ）善良な心をもった犯罪者しか出てこない犯罪映画なので、全体的にパンチに欠ける出来でした。加えて見せ場の数も不足しており、犯罪映画としてもアクション映画としても成功していません。 目次 あらすじスタッ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>（2000年 アメリカ）<br>善良な心をもった犯罪者しか出てこない犯罪映画なので、全体的にパンチに欠ける出来でした。加えて見せ場の数も不足しており、犯罪映画としてもアクション映画としても成功していません。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-medium"><img decoding="async" width="212" height="300" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/03/Gone-in-Sixty-Seconds_P-212x300.jpg" alt="" class="wp-image-6002" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/03/Gone-in-Sixty-Seconds_P-212x300.jpg 212w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/03/Gone-in-Sixty-Seconds_P-724x1024.jpg 724w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/03/Gone-in-Sixty-Seconds_P-71x100.jpg 71w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/03/Gone-in-Sixty-Seconds_P-768x1086.jpg 768w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/03/Gone-in-Sixty-Seconds_P.jpg 849w" sizes="(max-width: 212px) 100vw, 212px" /><figcaption>©Touchstone Pictures</figcaption></figure></div>




  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-16" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-16">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">あらすじ</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">スタッフ・キャスト</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">製作はジェリー・ブラッカイマー</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">監督は『カリフォルニア』（1993年）のドミニク・セナ</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">複数人の脚本家</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">『ゴッドファーザー』（1972年）関係者が複数人出演</a></li></ol></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">作品解説</a><ol><li><a href="#toc8" tabindex="0">オリジナル『バニシングin60”』（1974年）とは</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">全米No.1ヒット作</a></li></ol></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">感想</a><ol><li><a href="#toc11" tabindex="0">「善良な心を持つ犯罪者」はつまらない</a></li><li><a href="#toc12" tabindex="0">ニコラス・ケイジがかっこいい人扱い</a></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">見せ場の数が少ない</a></li><li><a href="#toc14" tabindex="0">全部ぶち壊しのラスト</a></li></ol></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc1">あらすじ</span></h2>



<p>元自動車泥棒のメンフィス（ニコラス・ケイジ）は、6年前に足を洗って現在はカタギとして生きている。そこにかつての仲間アトレー（ウィル・パットン）が現れ、メンフィスの弟キップ（ジョヴァニ・リビシ）が警察に踏み込まれて盗品の高級車を押収されてしまい、密売人カリートリー（クリストファー・エクルストン）への納品ができない状態になっていると言う。このままではキップが殺されてしまう。メンフィスはカリートリーとの交渉に向かうが、そこで出された条件とは4日後の朝に迫った期限までに高級車50台を盗んで納品せよというものだった。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc2">スタッフ・キャスト</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc3">製作はジェリー・ブラッカイマー</span></h3>



<p><a href="https://b-movie.tokyo/top-gun/" data-type="post" data-id="6529" target="_blank">『トップガン』（1986年）</a>、<a href="https://b-movie.tokyo/armageddon/" data-type="post" data-id="4735" target="_blank">『アルマゲドン』（1998年）</a>、『パイレーツ・オブ・カリビアン』（2003年）と、80年代から2000年代にかけてアクション映画界を席巻した大プロデューサーです。</p>



<p>金を稼げない映画には価値がないを信条に、企画の山の中から観客に受けそうな話を選び出し、大人数の脚本家にブラッシュアップさせ、優れた映像感覚を持つMTV出身の監督に撮らせるという方法でヒット作を量産してきました。本作もそんな作品群の中の一つです。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc4">監督は『カリフォルニア』（1993年）のドミニク・セナ</span></h3>



<p>1949年生まれ。1983年にデヴィッド・フィンチャーと共に映像制作会社プロパガンダ・フィルムズを設立し、1990年には全米のMTVの1/3を製作する会社にまで成長させました。</p>



<p><a href="https://b-movie.tokyo/the-rock/" data-type="post" data-id="5867" target="_blank">『ザ・ロック』（1996年）</a>のマイケル・ベイや『トレーニング・デイ』（2001年）のアントワン・フークアはプロパガンダ・フィルムズ出身なので、彼らの元上司ということになります。</p>



<p>自身もブラッド・ピット主演の<a rel="noopener" href="https://movie-review.net/kalifornia" target="_blank">『カリフォルニア』（1993年）</a>で映画界に進出したのですがパッとせず、7年空けての本作が映画２作目となります。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc5">複数人の脚本家</span></h3>



<p>ブラッカイマー作品の例に漏れず、本作にも複数人の脚本家が関わっています。</p>



<p>まずメインで執筆していたのは<a href="https://b-movie.tokyo/con-air/" data-type="post" data-id="5900" target="_blank">『コン・エアー』（1997年）</a>のスコット・ローゼンバーグだったのですが、監督のドミニク・セナとの間で意見の相違が発生したために降板。</p>



<p>その後、<a href="https://b-movie.tokyo/the-rock/" data-type="post" data-id="5867" target="_blank">『ザ・ロック』（1996年）</a>を匿名でリライトし、『コン・エアー』（1997年）、『アルマゲドン』（1998年）にはプロデューサーとして参加していたジョナサン・ヘンズレイと、<a href="https://b-movie.tokyo/armageddon/" data-type="post" data-id="4735" target="_blank">『アルマゲドン』（1998年）</a>に脚本家として参加していたJ・J・エイブラムスが脚本を執筆し、完成へと導きました。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc6">『ゴッドファーザー』（1972年）関係者が複数人出演</span></h3>



<p>偶然だとは思いますが、本作には『ゴッドファーザー』（1972年）に関連した俳優が複数人出演しています。</p>



<p>まず主人公メンフィスを演じるニコラス・ケイジは、フランシス・フォード・コッポラの甥です。</p>



<p>次に強盗団のブレーンである整備工オットーを演じるロバート・デュヴァルは、コルレオーネファミリーの相談役トム・ヘイゲンとしてアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた名優です。</p>



<p>最後に、若い自動車強盗タンブラーを演じるスコット・カーンは、『ゴッドファーザー』（1972年）でソニー・コルレオーニを演じたジェームズ・カーンの息子です。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc7">作品解説</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc8">オリジナル『バニシングin60”』（1974年）とは</span></h3>



<p>本作は1974年に製作された『バニシングin60”』という作品のリメイクです。</p>



<p>『バニシングin60”』は自動車のカスタム・ボディ・ショップを営んでいたH・B・ハリッキーの自主製作映画であり、ハリッキーは製作、監督、脚本、主演、スタントのすべてを自らこなしました。</p>



<p>ハリッキーが自分の車と店の売り物、身内や知人を総動員して製作した同作は、40分にも及ぶカーチェイスが話題となって世界各国で大ヒットしました。</p>



<p>ハリッキーは1989年に『バニシングin60”』の続編の製作を開始したのですが、スタントシーンのために建造した給水塔のセットが倒れ、それに巻き込まれたために死亡しました。</p>



<p>なお本作『60セカンズ』（2000年）にプロデューサーの一人としてクレジットされているデニス・シャカリアン・ハリッキーは、H・B・ハリッキーの未亡人です。</p>



<p>（参考：『映画秘宝2000年9月号』）</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc9">全米No.1ヒット作</span></h3>



<p>本作は2000年6月9日に全米公開され、2週連続No.1だった<a href="https://b-movie.tokyo/mission-impossible-2/" data-type="post" data-id="94" target="_blank">『ミッション：インポッシブル2』（2000年）</a>のV3を阻んで初登場1位となりました。翌週にはサミュエル・L・ジャクソン主演の『シャフト』（2000年）に敗れて2位に後退したものの引き続き売上は好調で、最終的な全米トータルグロスは1億164万ドルとなりました。</p>



<p>世界マーケットでも同程度稼ぎ、全世界トータルグロスは2億3720万ドル。年間興行成績第15位という好調ぶりでした。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc10">感想</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc11">「善良な心を持つ犯罪者」はつまらない</span></h3>



<p>主人公メンフィス（ニコラス・ケイジ）は伝説的な自動車泥棒なのですが、6年前、警察に尻尾をつかまれる前に足を洗い、現在は子供達にカートを教えています。</p>



<p>そんな兄に憧れていた弟のキップ（ジョヴァンニ・リビシ）は現役の自動車泥棒であり、ヤバイ密輸業者カリートリー（クリストファー・エクルストン）に迷惑をかけたことから、だったら兄貴が仕事を完遂してこい、できなければ弟を殺すぞと脅されて復帰を余儀なくされることが本作のおおまかなあらすじです。</p>



<p>このあらすじからお察しの通り、主人公メンフィスとその仲間達に犯罪者らしいトゲや殺気というものはなく、車を愛してやまない善良な面々という性格付けがなされています。</p>



<p>善良なのになぜ自動車泥棒なんかしているんだろうというそもそもの矛盾にはつっこまないにしても、善人が主人公の犯罪映画は盛り上がりに欠けます。</p>



<p>観客が犯罪映画に求めるものとは、一般人だと常識や法律に阻まれてできないことを犯罪者なら気にせずやってしまうことの痛快さ、他方で法律に保護されていないからこその緊張感、何かあれば手が出て来そうな剝き出しの暴力性などではないでしょうか。</p>



<p>しかし、本作は車泥棒を善人と位置付けてしまったために、犯罪映画に必要な殺伐とした空気が致命的に欠けた、なんとも味気ないクライムアクションとなっています。私はこのアプローチに賛同できませんでした。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc12">ニコラス・ケイジがかっこいい人扱い</span></h3>



<p>ニコラス・ケイジがアクションに進出した『ザ・ロック』（1996年）の時点ではオタク化学者という位置づけだったのですが、『コン・エアー』（1997年）を経ての本作では、完全にかっこいい人扱いとなっています。</p>



<p>アンジェリーナ・ジョリー扮するスウェイがメンフィスの元カノという設定。当時20代前半のアンジェリーナ・ジョリーは美の絶頂にあり、ニコラス・ケイジとは見た目も年齢もまったく釣り合っていないのですが、本作では何の断りもなしに、二人はかつて恋人関係にあったということにされています。</p>



<p>加えて、スウェイの元を去ったのはメンフィスの方であり、今回の復帰においてもメンフィスに未練を持つスウェイが協力者として参加したという描かれ方となっています。</p>



<p>ニコラス・ケイジがトム・クルーズやウィル・スミス並みにカッコいい人として描かれているわけですよ。この違和感は物凄かったですね。</p>



<p>ニコラス・ケイジは好きな俳優ではあるのですが、彼の扱い方が間違っているような気がします。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc13">見せ場の数が少ない</span></h3>



<p>まず本作のアクションの良いところですが、カーアクションを中心に据えるために銃撃や爆破という、いつものブラッカイマー作品のアイコンが控えめになっています。</p>



<p>私は爆破場面が好きではあるのですが、企画の主旨を考えると、本作においては爆破を抑制するというアプローチが正しかったと思います。車を愛する人々の映画なのだから、現実的にありえない爆破などを避けたことは正解だったと。</p>



<p>加えて、前述の通り本作の自動車強盗団は善意を持つ人々の集まりということにもなっているので、銃撃戦や肉弾戦もありません。これもアプローチとしては間違っていないと思います。</p>



<p>ただし、その反動として見せ場の数が少ないという別問題が発生しているのですが。</p>



<p>ニコラス・ケイジがシェルビー・コブラ（愛称エレノア）に乗ってLAを爆走するクライマックスこそ見応えがあったのですが、そこに至るまでに際立った見せ場がなかったことは結構厳しかったです。</p>



<p>クライマックスの一点しか見せ場がないのであれば2時間弱という尺はちょっと長すぎましたね。もっとテンポを良くして90分程度の尺にすれば、見せ場の少なさはさして問題に感じられなかったかもしれません。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc14">全部ぶち壊しのラスト</span></h3>



<p>警察との壮絶なカーチェイスの末に、メンフィスは最後の一台エレノアをカリートリーに納車します。しかしそもそもヴィンテージカーである上に、無理な走行をさせられたエレノアはボロボロ。</p>



<p>しかも納車が15分遅れたということでカリートリーは取引未成立としてメンフィスの殺害とエレノアの廃車を部下に指示します。</p>



<p>メンフィスを殺すのはいいとしても（よくないのですが）、売り物であるエレノアを潰すというのはそもそものカリートリーの目的に反する行為なので、ちょっと理解できませんでした。</p>



<p>そしてここからメンフィスの反撃が始まり、現場に警察が踏み込んできたこともあって、メンフィスはカリートリーの殺害に成功します。</p>



<p>って、カリートリーを殺して終わりでは、そもそもの自動車強盗にまったく意味がなくなりません？高級車50台を盗み出すという大計画など立てず、最初っからカリートリーの命を狙えばよかったじゃんってことになるので。</p>



<p>本編でやって来たことすべてを否定するかのようなこのオチには開いた口が塞がりませんでした。</p>



<p><strong>≪ニコラス・ケイジ出演作≫</strong><br><a aria-label="ザ・ロック【良作】マイケル・ベイの最高傑作  (新しいタブで開く)" href="https://b-movie.tokyo/the-rock/" target="_blank">ザ・ロック【良作】マイケル・ベイの最高傑作</a><br><a aria-label="コン・エアー【良作】突き抜けて偉業の域に達したバカ映画 (新しいタブで開く)" href="https://b-movie.tokyo/con-air/" target="_blank">コン・エアー【良作】突き抜けて偉業の域に達したバカ映画</a><br><a href="https://b-movie.tokyo/face-off/" target="_blank">フェイス/オフ【良作】濃厚コッテリなジョン・ウー総決算</a><br><a href="https://b-movie.tokyo/gone-in-sixty-seconds/" data-type="post" data-id="6001" target="_blank">60セカンズ【凡作】善良な犯罪者の映画に良作なし</a><br><a rel="noopener" href="https://movie-review.net/joe-2013" target="_blank">グランド・ジョー_群を抜く貧困ドラマ【8点/10点満点中】</a><br><a rel="noopener" href="https://movie-review.net/tokarev" target="_blank">トカレフ（2014年）_地元の名士が殺人マシーンだった【6点/10点満点中】</a><br><a rel="noopener" href="https://movie-review.net/vengeance" target="_blank">ヴェンジェンス_面白くはないが心には残るビジランテもの【6点/10点満点中】</a><br><a rel="noopener" href="https://movie-review.net/the-trust" target="_blank">ダーティー・コップ_友達のヤバイ一面を見てしまったら…【5点/10点満点中】</a><br><a rel="noopener" href="https://movie-review.net/mandy" target="_blank">マンディ 地獄のロード・ウォリアー_無駄な映像装飾が盛り上がりを阻害する【4点/10点満点中】</a><br><a rel="noopener" href="https://movie-review.net/inconceivable" target="_blank">ダブル/フェイス_55歳のジーナ・ガーションには厳しい役【4点/10点満点中】</a></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【良作】ザ・ロック_マイケル・ベイの最高傑作（ネタバレあり・感想・解説）</title>
		<link>https://b-movie.tokyo/the-rock/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[b-movie]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 14 Mar 2020 09:00:31 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[軍隊・エージェント]]></category>
		<category><![CDATA[良作]]></category>
		<category><![CDATA[90年代]]></category>
		<category><![CDATA[ショーン・コネリー]]></category>
		<category><![CDATA[ニコラス・ケイジ]]></category>
		<category><![CDATA[ブラッカイマー]]></category>
		<category><![CDATA[マイケル・ベイ]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://b-movie.tokyo/?p=5867</guid>

					<description><![CDATA[（1996年 アメリカ）音楽と映像が混然一体となった見せ場はMTV出身監督ならではの完成度だし、アクションでドラマを語るということもできており、2時間たっぷり楽しませてくれます。見てくれ重視の映画なのでたまにおかしな部分 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>（1996年 アメリカ）<br>音楽と映像が混然一体となった見せ場はMTV出身監督ならではの完成度だし、アクションでドラマを語るということもできており、2時間たっぷり楽しませてくれます。見てくれ重視の映画なのでたまにおかしな部分もありますが、つっこんだら負けだと思って観てください。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-medium"><img decoding="async" width="213" height="300" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/03/The-Rock_P-213x300.jpg" alt="" class="wp-image-5868" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/03/The-Rock_P-213x300.jpg 213w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/03/The-Rock_P-71x100.jpg 71w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/03/The-Rock_P.jpg 542w" sizes="(max-width: 213px) 100vw, 213px" /><figcaption> © Hollywood Pictures- all rights reserved </figcaption></figure></div>




  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-18" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-18">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">あらすじ</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">スタッフ・キャスト</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">製作はジェリー・ブラッカイマー</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">監督はマイケル・ベイ</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">大勢の脚本家</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">演技派俳優勢揃い</a></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">撮影監督はニコラス・ケイジのいとこ</a></li></ol></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">作品解説</a><ol><li><a href="#toc9" tabindex="0">年間興行成績第4位の大ヒット</a></li></ol></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">感想</a><ol><li><a href="#toc11" tabindex="0">マイケル・ベイのベスト作品</a></li><li><a href="#toc12" tabindex="0">組織論を追及したおもしろさ</a></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">ハメル准将がミサイルを発射しそうにない</a></li><li><a href="#toc14" tabindex="0">ハメルの軍隊に不備が多すぎる</a></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">でも面白いので見ましょう</a></li></ol></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc1">あらすじ</span></h2>



<p>部下を極秘作戦で亡くし、国家からの恩給も追悼の言葉も得られなかった海兵隊のハメル准将（エド・ハリス）は、合衆国に対して反乱を起こす。彼は軍事施設から毒ガス搭載のミサイルを強奪し、アルカトラズ元刑務所に観光客を人質にとって籠城。1億ドルの身代金を要求する。</p>



<p>これに対して国防総省はネイビーシールズの出動を決定し、サポートとして元アルカトラズの囚人であるジョン・メイソン（ショーン・コネリー）と、FBIの化学兵器担当スタンリー・グッドスピード（ニコラス・ケイジ）も同行することになる。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc2">スタッフ・キャスト</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc3">製作はジェリー・ブラッカイマー</span></h3>



<p><a href="https://b-movie.tokyo/top-gun/" data-type="post" data-id="6529" target="_blank">『トップガン』（1986年）</a>、<a href="https://b-movie.tokyo/armageddon/" data-type="post" data-id="4735" target="_blank">『アルマゲドン』（1998年）</a>、『パイレーツ・オブ・カリビアン』（2003年）と、80年代から2000年代にかけてアクション映画界を席巻した大プロデューサーです。</p>



<p>金を稼げない映画には価値がないを信条に（本作Blu-rayの特典映像でそう発言しています）、スペックと呼ばれるオリジナル脚本の山の中から観客に受けそうな話を選び出し、大人数の脚本家にブラッシュアップさせ、優れた映像感覚を持つMTV出身の監督に撮らせるという方法でヒット作を量産してきました。本作もそんな作品群の中の一つです。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc4">監督はマイケル・ベイ</span></h3>



<p>元はトニー・スコットにオファーされていたのですが、断られて<a href="https://b-movie.tokyo/bad-boys/" data-type="post" data-id="4691" target="_blank">『バッドボーイズ』（1995年）</a>一本しか撮った経験のないマイケル・ベイが監督となりました。MTV出身で本作撮影時点では30歳という若手だったのですが、オスカー俳優が複数人出演する異色のアクション大作を見事にまとめています。</p>



<p>特にショーン・コネリーは若いマイケル・ベイを高く評価しており、撮影中にディズニーとベイが揉めて会議に呼び出された際にはコネリーも付いて行って幹部達の度肝を抜き、「彼は良い仕事をしているから自由にやらせろ」と説得したという逸話も残っています。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc5">大勢の脚本家</span></h3>



<p>ブラッカイマー作品の例に漏れず、本作にも大勢の脚本家が関与しています。</p>



<p>『ダブル・ジョパディ』（1999年）のデヴィッド・ウェイスバーグとダグラス・S・クックによるオリジナル脚本を、主にテレビ界で活躍するマーク・ロスナーがリライト。さらに『ソーシャル・ネットワーク』（2010年）のアーロン・ソーキン、<a href="https://b-movie.tokyo/die-hard-3/" data-type="post" data-id="7018" target="_blank">『ダイ・ハード3』（1995年）</a>のジョナサン・ヘンズレー、『バンクジョブ』（2008年）のディック・クレメントとイアン・ラ・フレネが各々の得意分野を担当しています。さらに、クェンティン・タランティーノが脚本の一部を担当しているとの話もあります。どこを担当したのかは明らかにされていませんが、グッドスピードによるビートルズ関係のやりとりはタランティーノらしいなと感じました。</p>



<p>マイケル・ベイによると、本作はほぼジョナサン・ヘンズレー（ノークレジット）の作品だということですが。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc6">演技派俳優勢揃い</span></h3>



<p>アカデミー賞受賞者ショーン・コネリーとニコラス・ケイジがバディを組み、アカデミー賞ノミネート経験者エド・ハリスが敵将ハメル役。スタローンやシュワルツェネッガーの全盛期において、ここまで演技派で揃えたアクション映画はかなり目新しいものでした。</p>



<p>ニコラス・ケイジが演じたFBI捜査官役は当初シュワにオファーされていたのですが、80ページ程度で手書きのメモも入っているような草稿だったので、シュワには断られてニコラス・ケイジがキャスティングされました。</p>



<p>なお、翌年ケイジが主演した<a href="https://b-movie.tokyo/face-off/" data-type="post" data-id="5857" target="_blank">『フェイス/オフ』（1997年）</a>でも当初シュワが想定されていたキャスター・トロイ役にニコラス・ケイジがキャスティングされました。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc7">撮影監督はニコラス・ケイジのいとこ</span></h3>



<p>撮影監督のジョン・シュワルツマンは<a href="https://b-movie.tokyo/armageddon/" data-type="post" data-id="4735" target="_blank">『アルマゲドン』（1998年）</a>、『パール・ハーバー』（2001年）とマイケル・ベイのキャリア初期を支え、近年は『ジュラシック・ワールド』（2015年）も手掛けています。</p>



<p>シュワルツマンの継母はタリア・シャイアであり、タリア・シャイアはニコラス・ケイジの父のオーガスト・コッポラの妹です。つまり、シュワルツマンとケイジは血の繋がりはないものの、家系図上はいとこということになります。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="959" height="718" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/03/コッポラ一家-20200304_1.jpg" alt="" class="wp-image-5897" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/03/コッポラ一家-20200304_1.jpg 959w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/03/コッポラ一家-20200304_1-300x225.jpg 300w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/03/コッポラ一家-20200304_1-134x100.jpg 134w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/03/コッポラ一家-20200304_1-768x575.jpg 768w" sizes="(max-width: 959px) 100vw, 959px" /></figure>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc8">作品解説</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc9">年間興行成績第4位の大ヒット</span></h3>



<p>1996年6月7日に公開され、大ヒット中だった<a href="https://b-movie.tokyo/mission-impossible/" data-type="post" data-id="88" target="_blank">『ミッション：インポッシブル』（1996年）</a>を抑えて全米No.1ヒットとなりました。全米トータルグロスは1億3406万ドルにのぼり、その年の全米年間興行成績第4位となりました。</p>



<p>世界マーケットでも同じく好調で、3億3506万ドルを稼ぎ出しました。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc10">感想</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc11">マイケル・ベイのベスト作品</span></h3>



<p>破壊大帝マイケル・ベイの30歳の時の作品ですが、MTV出身監督ならではのド派手な映像とハンス・ジマーによる印象的なスコアのハイレベルな融合や、有名俳優の使いこなし方の良さなど、すべての面でうまくいった作品だと言えます。ベイの演出意図が恐ろしいほどハマっており、彼のベスト作品は本作ではないでしょうか。</p>



<p>象徴的なのが中盤におけるサンフランシスコでのカーチェイスで、ショーン・コネリー扮する囚人メイソンが娘に会いに行きたいがためだけにハンビーで市内を暴走するという、よくよく考えてみれば無茶苦茶な見せ場です。</p>



<p>しかし、音楽のサビの如く2時間強の映画の中でここに大きな見せ場があるべきという演出意図がハマったことや、観客の目を楽しませるカーアクションになっていたこと、メイソンが戦う動機付けやニコラス・ケイジ扮するFBI捜査官グッドスピードとの信頼関係を育むきっかけとなる場面であったことなど、2時間の作品においては必要なパーツとなりえており、この荒唐無稽な見せ場はちゃんと機能しています。アクションでドラマを語るというのはこういうことなんでしょう。</p>



<p>以下、何度も見ている作品であるがゆえに文句もいろいろと書きますが、基本的には評価している作品であるという前提で読んでください。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc12">組織論を追及したおもしろさ</span></h3>



<p>この映画は、やはりハメル准将の映画なんでしょうね。仲間思いであるからこそ蜂起を決意した堕ちた天使ぶりが切なく、これを演じるエド・ハリスも悲壮な決意を背負ったエリート軍人役を見事に演じています。</p>



<p>興味深いのは、ハメルの敗因を組織作りとマネジメントに失敗したからという説明にしていることであり、今回の蜂起にあたって旧来からの腹心だけでは手が足らず、経験豊富だが個人的な信頼関係のない軍人２名をグループに入れたことが組織崩壊の原因となっています。</p>



<p>後半、ペンタゴンに要求が通らずリーダーの権威が失墜したことを契機として、この２名がクーデターを起こして組織を乗っ取るのですが、ハメルほどの優秀な軍人がメイソンとグッドスピードというたった２名に負けたとすることは不合理であり、組織の内部分裂が敗因になったという点には「なるほどな」と思いました。</p>



<p>加えて、メイソンはハメルが掌握しているうちはこの組織が暴走することはないと踏んでいたのですが、組織のトップが入れ替わったことで危険なテロ組織に変貌し、本気で潰しにかからねばならないと決意させるというアクション映画としての大きな転換点にもなっています。この辺りも、実によく考えられています。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc13">ハメル准将がミサイルを発射しそうにない</span></h3>



<p>と、ハメルを褒めた後に言うのもアレですが、人格者として描かれているハメルが悪役では、ミサイルが発射されるんじゃないかというハラハラ感はありませんね。もし映画にスリルを求めるのであれば、ハメルは相応しくなかったんじゃないかと思います。</p>



<p>加えて、ハメルほどの優秀な軍人が、到底通るとは思えない要求を合衆国に対して突きつけるという点にも無理があります。極秘作戦で死亡した部下達の名誉を回復し、遺族に恩給を配りたいというそもそもの目的と、実際やってることとの間に乖離ありすぎでしょ。</p>



<p>製作陣もこれらのことは気にしていたらしいのですが、闇落ちした善人というハメル像には惹かれるものがあったようで、結局弱点はそのままにして製作に踏み切ったようです。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc14">ハメルの軍隊に不備が多すぎる</span></h3>



<p>あとハメルの軍隊なんですが、管理体制に不備ありすぎません？</p>



<p>彼らの作戦の要は毒ガスを積んだミサイルなんですが、敵が侵入してきたという逼迫した状況であるにも関わらず、ミサイルにはたった2名の護衛しか付けていません。その結果、メイソンとグッドスピードにアッサリと護衛を倒され、誘導チップを破壊されてミサイルを無力化されるのだから、随分とうっかりさんだなと思います。</p>



<p>メイソンとグッドスピードを拘束した後にも見張りを付けておらず、どうぞ逃げちゃってください状態だし、ここで逆転の隙を作っておかないと映画が進まないだろみたいな制作サイドの都合が透けて見えてきます。これにはちょっと冷めますね。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc15">でも面白いので見ましょう</span></h3>



<p>と、文句を言いたい部分もありますが、細けぇことはどうでもいいタイプの映画ではあるので、あまり深いことは考えずに見ましょう。ほぼ間違いなく楽しめるので。この映画を面白くないと言っている人は見たことがありません。 </p>



<p><strong>≪マイケル・ベイ関連作品≫</strong><br><a aria-label=" (新しいタブで開く)" href="https://b-movie.tokyo/bad-boys/" target="_blank">バッドボーイズ【駄作】スベりっぱなし</a><br><a aria-label=" (新しいタブで開く)" href="https://b-movie.tokyo/bad-boys-2/" target="_blank">バッドボーイズ2バッド【凡作】無駄と重複だらけ</a><br><a aria-label=" (新しいタブで開く)" href="https://b-movie.tokyo/bad-boys-3/" target="_blank">バッドボーイズ フォー・ライフ【凡作】楽しげな雰囲気の割に笑いどころが少ない</a><br><a aria-label="ザ・ロック【良作】マイケル・ベイの最高傑作 (新しいタブで開く)" href="https://b-movie.tokyo/the-rock/" target="_blank">ザ・ロック【良作】マイケル・ベイの最高傑作</a><br><a aria-label=" (新しいタブで開く)" href="https://b-movie.tokyo/armageddon/" target="_blank">アルマゲドン【凡作】酷い内容だが力技で何とかなっている</a><br><a href="https://b-movie.tokyo/the-island/" target="_blank" aria-label=" (新しいタブで開く)">アイランド【凡作】マイケル・ベイに知的な映画は無理だった</a></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【良作】コン・エアー_突き抜けて偉業の域に達したバカ映画（ネタバレなし・感想・解説）</title>
		<link>https://b-movie.tokyo/con-air/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[b-movie]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 10 Mar 2020 09:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[クライムアクション]]></category>
		<category><![CDATA[90年代]]></category>
		<category><![CDATA[ニコラス・ケイジ]]></category>
		<category><![CDATA[ブラッカイマー]]></category>
		<category><![CDATA[ラジー賞]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://b-movie.tokyo/?p=5900</guid>

					<description><![CDATA[（1997年 アメリカ）決して真面目に見る映画ではないのですが、作り手側もそれは織り込み済の上で、より派手により面白くを追及して作られた作品なので、頭空っぽにして破壊を楽しむアクション大作としては実によくできています。  [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>（1997年 アメリカ）<br>決して真面目に見る映画ではないのですが、作り手側もそれは織り込み済の上で、より派手により面白くを追及して作られた作品なので、頭空っぽにして破壊を楽しむアクション大作としては実によくできています。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-medium"><img decoding="async" width="212" height="300" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/03/Con-Air_P-212x300.jpg" alt="" class="wp-image-5901" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/03/Con-Air_P-212x300.jpg 212w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/03/Con-Air_P-71x100.jpg 71w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/03/Con-Air_P.jpg 680w" sizes="(max-width: 212px) 100vw, 212px" /><figcaption> © Buena Vista Pictures- all rights reserved </figcaption></figure></div>




  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-20" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-20">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">あらすじ</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">スタッフ・キャスト</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">製作はジェリー・ブラッカイマー</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">監督はCF界出身のサイモン・ウェスト</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">主演はニコラス・ケイジ</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">個性派俳優勢揃い</a></li></ol></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">作品解説</a><ol><li><a href="#toc8" tabindex="0">全米No.1ヒット作</a></li></ol></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">感想</a><ol><li><a href="#toc10" tabindex="0">良いバカ映画の見本のような映画</a></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">突き抜けて偉業の域に達している</a></li><li><a href="#toc12" tabindex="0">ニコラス・ケイジがカッコいい人扱い</a></li></ol></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc1">あらすじ</span></h2>



<p>妻を守るために殺人を犯した元レンジャー隊員のキャメロン・ポー（ニコラス・ケイジ）は、7年の服役を終えて家路につく。しかし、彼の乗った囚人護送機（コン・エアー）は凶悪犯サイラス（ジョン・マルコヴィッチ）をリーダーとする囚人グループによりハイジャックされた。加えて、糖尿病の持病を持つ囚人仲間のベイビー・オーがインスリン注射をできなくなり、このままでは数時間以内に命を落とすという状況にも直面する。ポーはベイビー・オーを救うためにハイジャックされたコン・エアーに残り、事態の打開を図る</p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc2">スタッフ・キャスト</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc3">製作はジェリー・ブラッカイマー</span></h3>



<p><a href="https://b-movie.tokyo/top-gun/" data-type="post" data-id="6529" target="_blank">『トップガン』（1986年）</a>、<a href="https://b-movie.tokyo/armageddon/" data-type="post" data-id="4735" target="_blank">『アルマゲドン』（1998年）</a>、『パイレーツ・オブ・カリビアン』（2003年）と、80年代から2000年代にかけてアクション映画界を席巻した大プロデューサーです。</p>



<p>金を稼げない映画には価値がないを信条に、スペックと呼ばれるオリジナル脚本の山の中から観客に受けそうな話を選び出し、大人数の脚本家にブラッシュアップさせ、優れた映像感覚を持つMTV出身の監督に撮らせるという方法でヒット作を量産してきました。</p>



<p>なお、本作は長年のパートナーだったドン・シンプソンとの死別後に単独で製作した作品の第一号です。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc4">監督はCF界出身のサイモン・ウェスト</span></h3>



<p>イギリス出身でテレビCMなどを撮っていたサイモン・ウェストが本作の監督です。当時のウェストはデヴィッド・フィンチャーとドミニク・セナが設立した映像制作会社プロパガンダ・フィルムズに所属していました。</p>



<p>同じくプロパガンダ・フィルムズ所属のマイケル・ベイが<a href="https://b-movie.tokyo/bad-boys/" data-type="post" data-id="4691" target="_blank">『バッド・ボーイズ』（1995年）</a>、<a href="https://b-movie.tokyo/the-rock/" data-type="post" data-id="5867" target="_blank">『ザ・ロック』（1996年）</a>で連続ヒットを飛ばしたことから、次なるベイを目指してウェストに白羽の矢が立てられたと思われます。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc5">主演はニコラス・ケイジ</span></h3>



<p>今ではB級アクションのイメージの強いニコラス・ケイジですが、90年代前半までは演技派俳優のイメージが強く、むしろブロックバスターとは縁遠い俳優でした。</p>



<p>転機となったのが前作<a href="https://b-movie.tokyo/the-rock/" data-type="post" data-id="5867" target="_blank">『ザ・ロック』（1996年）</a>であり、続いて本作と<a href="https://b-movie.tokyo/face-off/" data-type="post" data-id="5857" target="_blank">『フェイス/オフ』（1997年）</a>でアクション俳優としてのステータスを確立しました。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc6">個性派俳優勢揃い</span></h3>



<p>本作はブロックバスターとは思えないほど個性的な俳優を配置しており、よくぞこんなキャスティングを思いついたものだと感心します。特にスティーヴ・ブシェミなんて爆笑もので、凶悪犯ですらビビるシリアルキラーとして物々しく登場し、レクター博士みたいなマスクを外して出てくるのがスティーヴ・ブシェミの顔ですからね。登場場面で十分なひとネタになっています。</p>



<ul class="wp-block-list"><li>ジョン・マルコヴィッチ/猛毒のサイラス：人生のほとんどを刑務所で過ごしている天才犯罪者で、コン・エアーハイジャックの首謀者。</li><li>ヴィング・レイムス/ダイアモンド・ドッグ：過激な反人種主義軍団を率いており、全米ライフル協会の本部を爆破した。</li><li>ダニー・トレホ/ジョニー・23：連続強姦魔で犠牲者数は公称23名だが、本人曰く600人は強姦していると言う。</li><li>スティーヴ・ブシェミ/ガーランド・グリーン：37人を惨殺した有名なシリアルキラーで、凶悪犯達からも恐れられている。</li></ul>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc7">作品解説</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc8">全米No.1ヒット作</span></h3>



<p>本作は1997年6月5日に全米公開され、文字通りモンスター的なヒットとなっていたスティーヴン・スピルバーグ監督の『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』（1997年）のV3を阻んで全米No.1ヒットとなりました。</p>



<p>翌週には<a href="https://b-movie.tokyo/speed-2/" data-type="post" data-id="5350" target="_blank">『スピード2』（1997年）</a>に僅差で敗れて2位になったものの初週と比較した売上高の減少は少なく、最終的な全米トータルグロスは1億111万ドル、全米年間興行成績11位という大ヒットとなりました。</p>



<p>世界マーケットでも同じく好調で全世界トータルグロスは2億2401万ドルとなりました。同年には<a href="https://b-movie.tokyo/face-off/" data-type="post" data-id="5857" target="_blank">『フェイス/オフ』（1997年）</a>が本作をさらに凌ぐ売上高を記録しており、当時のニコラス・ケイジの人気がいかに凄かったかが分かります。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc9">感想</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc10">良いバカ映画の見本のような映画</span></h3>



<p>アッサリと囚人たちの手に落ちる輸送機、なぜか完全武装の戦闘ヘリを呼び寄せる権限を持っているDEA捜査官、かっこいい人として描かれているニコラス・ケイジと、本作は間違いなくバカの部類に入る映画です。ただし、作り手たちも分かってバカに徹しているので、良いバカ映画のお手本みたいな映画となっています。</p>



<p><a href="https://b-movie.tokyo/commando/" data-type="post" data-id="128" target="_blank">『コマンドー』（1985年）</a>が好例で、良いバカ映画とは余計な説明を省き、ありえないほどド派手な見せ場で観客の目を楽しませるという特徴を持っているのですが、本作もまさにそれなのです。</p>



<p>一応、主人公の家族愛だったり友情だったりというドラマ的要素はあるのですが、それはあくまで戦う動機程度の扱いであって、変に深掘りしようとはしません。</p>



<p>これもまた、誘拐された娘の奪還という目的こそ持っているが、本当に娘の命を案じているのかが甚だ疑問視されるほど躊躇なく暴れ回っていたメイトリックス元大佐に通じるものがあります。</p>



<p>そして、ドラマツルギーというものを放棄した先にある映像的快感。それが本作にも宿っており、実に楽しみながら見られるアクション巨編として機能しています。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc11">突き抜けて偉業の域に達している</span></h3>



<p>囚人を護送車に乗せて空港まで移動しているだけなのに、その前をパトカーが先導し、後方をヘリが超低空飛行しているという図。現実的にはまずあり得ない構図なのですが、ただカッコいいからという理由でこれを見せてくる心意気が本作を貫いています。</p>



<p>本作ではとにかく何でも派手に爆発します。カーチェイスにおいてはちょっと接触しただけで車がボカンと爆発。燃料切れで墜落したはずの飛行機までが爆発。もはや何に引火したのかすら分かりませんが、これが欠点とはなっていないことが本作の良さです。</p>



<p>派手な爆破を見たいという観客の欲求を満たすために、物理法則を無視してひたすら見せ場を作り込んでくるという旺盛なサービス精神。</p>



<p>加えて極力CGを使わず実際の爆破映像が使用されているのですが、現実にはありえない爆破場面を撮るために本物志向を貫くという倒錯したこだわりが映像に妙な説得力を与えており、2時間は夢中になることができました。</p>



<p>まさに、本作は突き抜けて偉業の域に達したバカ映画なのです。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc12">ニコラス・ケイジがカッコいい人扱い</span></h3>



<p>ニコラス・ケイジは好きですが、彼をイケメンだと思ったことはありません。当の本人も自身をそのように認識しており、一般受けする風貌ではないためメインストリームを避けていたとの発言もあるのですが、本作においては「こんなカッコいい人いていいの」くらいの扱いとなっています。</p>



<p>奥さんは美人で、娘も美人。仲間思いで女性看守にも優しく、また格闘になれば誰にも負けないほどのスキルを見せ、まさにスーパーヒーローとしての風格を漂わせています。しかもロン毛でマッチョ。</p>



<p>ニコラス・ケイジにここまでの男臭さやフェロモンを求めていた観客がどれほどいたのかは分かりませんが、ジェリー・ブラッカイマーとサイモン・ウェストの実力によって、序盤では違和感のあったニコラス・ケイジの風貌に中盤辺りからは馴染んでくるのだから不思議なものです。</p>



<p>裏を明かすと同時期に同じくニコラス・ケイジ主演で<a href="https://b-movie.tokyo/face-off/" data-type="post" data-id="5857" target="_blank">『フェイス/オフ』</a>も製作されており、全米公開日が本作は1997年6月5日、『フェイス/オフ』が1997年6月27日とドン被りだったため、見た目の差別化が必要だったという事情があったのですが。</p>



<p>ともかく、ニコラス・ケイジをカッコいい人扱いして映画を製作し、観客にもきちんとその意図で映画を見せることに成功したことは、監督とプロデューサーの手腕と言えるのではないでしょうか。 </p>



<p><strong>≪ニコラス・ケイジ出演作≫</strong><br><a aria-label="ザ・ロック【良作】マイケル・ベイの最高傑作  (新しいタブで開く)" href="https://b-movie.tokyo/the-rock/" target="_blank">ザ・ロック【良作】マイケル・ベイの最高傑作</a><br><a aria-label="コン・エアー【良作】突き抜けて偉業の域に達したバカ映画 (新しいタブで開く)" href="https://b-movie.tokyo/con-air/" target="_blank">コン・エアー【良作】突き抜けて偉業の域に達したバカ映画</a><br><a href="https://b-movie.tokyo/face-off/" target="_blank">フェイス/オフ【良作】濃厚コッテリなジョン・ウー総決算</a><br><a href="https://b-movie.tokyo/gone-in-sixty-seconds/" data-type="post" data-id="6001" target="_blank">60セカンズ【凡作】善良な犯罪者の映画に良作なし</a><br><a rel="noopener" href="https://movie-review.net/joe-2013" target="_blank">グランド・ジョー_群を抜く貧困ドラマ【8点/10点満点中】</a><br><a rel="noopener" href="https://movie-review.net/tokarev" target="_blank">トカレフ（2014年）_地元の名士が殺人マシーンだった【6点/10点満点中】</a><br><a rel="noopener" href="https://movie-review.net/vengeance" target="_blank">ヴェンジェンス_面白くはないが心には残るビジランテもの【6点/10点満点中】</a><br><a rel="noopener" href="https://movie-review.net/the-trust" target="_blank">ダーティー・コップ_友達のヤバイ一面を見てしまったら…【5点/10点満点中】</a><br><a rel="noopener" href="https://movie-review.net/mandy" target="_blank">マンディ 地獄のロード・ウォリアー_無駄な映像装飾が盛り上がりを阻害する【4点/10点満点中】</a><br><a rel="noopener" href="https://movie-review.net/inconceivable" target="_blank">ダブル/フェイス_55歳のジーナ・ガーションには厳しい役【4点/10点満点中】</a></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【凡作】バッドボーイズ3 フォー・ライフ_楽しげな雰囲気の割に笑いどころが少ない（ネタバレあり・感想・解説）</title>
		<link>https://b-movie.tokyo/bad-boys-3/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[b-movie]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 01 Feb 2020 07:09:58 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[クライムアクション]]></category>
		<category><![CDATA[凡作]]></category>
		<category><![CDATA[2020年代]]></category>
		<category><![CDATA[ブラッカイマー]]></category>
		<category><![CDATA[マイケル・ベイ]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://b-movie.tokyo/?p=5686</guid>

					<description><![CDATA[（2020年 アメリカ）もともとこのシリーズとの相性は悪かったのですが、世界的に好評な本作もやはりダメでした。明らかに笑わせにきている会話でまったく笑えなかったし、捜査の過程も雑で面白みに欠けました。ビジュアルの面白さだ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>（2020年 アメリカ）<br>もともとこのシリーズとの相性は悪かったのですが、世界的に好評な本作もやはりダメでした。明らかに笑わせにきている会話でまったく笑えなかったし、捜査の過程も雑で面白みに欠けました。ビジュアルの面白さだけは維持されているのでそれなりに見る価値はありましたが、トータルでは評価低めです。</p>



<figure class="wp-block-image aligncenter size-large"><img decoding="async" width="254" height="360" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/02/Bad-Boys-for-Life_P.jpg" alt="" class="wp-image-5687" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/02/Bad-Boys-for-Life_P.jpg 254w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/02/Bad-Boys-for-Life_P-212x300.jpg 212w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2020/02/Bad-Boys-for-Life_P-71x100.jpg 71w" sizes="(max-width: 254px) 100vw, 254px" /></figure>




  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-22" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-22">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">あらすじ</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">感想</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">マイケル・ベイ完コピのアクションは見ごたえあり</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">楽しげな雰囲気の割には笑いどころが少ない</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">捜査の過程に面白みがない</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">勧善懲悪を楽しめない敵</a></li></ol></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc1">あらすじ</span></h2>



<p>メキシコの刑務所から凶悪な女囚イザベル・アレタス（ケイト・デル・カスティーリョ）が脱獄する。イザベルは息子のアーマンド（ジェイコブ・スキピオ）をマイアミに送り込み、過去に因縁のあったマイアミの司法関係者を暗殺させるが、その中にはマイアミ市警の刑事マイク・ラーリー（ウィル・スミス）の名もあった。アーマンドによる銃撃を受けたマイクは瀕死の重傷を負ったが奇跡的に生還。9か月後、傷の癒えたマイクは銃撃犯を追いかけるために長年の相棒であるマーカス・バーネット（マーティン・ローレンス）に協力を求めるが、自分自身とマイクの安全を大事に考えるマーカスはこれを拒否する。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc2">感想</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc3">マイケル・ベイ完コピのアクションは見ごたえあり</span></h3>



<p>破壊王マイケル・ベイが監督しないし、製作費はカットされてるしと（『2』の1億3千万ドル→9千万ドル）、アクションの質の後退が鑑賞前の心配事でした。しかし、冒頭いきなりのカーアクションがあたかもマイケル・ベイが撮ったかのような美しさとスピード感で、事前の心配は杞憂に終わりました。</p>



<p>以降もせわしなく動き回るカメラワークに、ギラギラした画面に、画面のどこかしらに美男美女が映っているという見栄え重視ぶりとマイケル・ベイ演出の完コピぶりが凄まじく、監督交代の悪影響はちっとも感じられませんでした。</p>



<p>いざアクションとなればマイケル・ベイへのリスペクトはより顕著なものとなります。「アクションは音楽のように撮る」というマイケル・ベイのスタイルを完全継承し、テンポよく盛り上がっていくアクションにはかなりの見応えがありました。また、美しい銃撃戦やカーチェイスの合間に挿入されるグロ描写というアクセントの付け方もベイに寄せてきており、前作までのアクションと遜色のないものを見ることができました。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc4">楽しげな雰囲気の割には笑いどころが少ない</span></h3>



<p>ただし、笑えない冗談が延々と続くというマイケル・ベイの悪癖までが引き継がれています。</p>



<p>これは作品の質よりも言葉の壁の問題なのかもしれませんが、マーカスとマイクの会話に特に笑いどころがありませんでした。マーカスを演じるマーティン・ローレンスのおもしろ顔から「今面白いこと言ってますよ」ということだけは伝わってきたのですが、肝心の会話の内容で笑いに繋がったものが少なかったなぁと。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc5">捜査の過程に面白みがない</span></h3>



<p>暗殺犯を追うマイクは特殊な銃弾の入手経路から犯人に辿り着こうとするのですが、その過程が全くの無駄。なぜなら、暗殺者もマイクを追いかけているのだから、捜査をしなくてもいつかは相まみえる時が来るからです。実際、マイクによる捜査はあまり関係なくアーマンドは姿を現わすので、地道な捜査にほとんど意味がありませんでした。</p>



<p>あと敵の正体が判明してから振り返ると、マイクがピンとくるの遅すぎだろという気もしました。今のマイクを形作った新人時代の潜入捜査の因縁であり、自分も含めてその関係者が次々と狙われているのに、被害者の顔ぶれから「あの事件絡みなのかも」という察しすらついていなかったのは勘が悪すぎでしょ。</p>



<p>思い出深い過去にも関わらず25年間まるでモニタリングしていなかったこともちょっとおかしいし、犯人に迫るまでの過程にどうにも納得感がありませんでした。</p>



<p class="has-vivid-red-color has-text-color has-medium-font-size"><strong>※注意！ここからネタバレします。</strong></p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc6">勧善懲悪を楽しめない敵</span></h3>



<p>ついに暗殺犯アーマンドと相まみえたマイクは、その顔立ちからアーマンドの正体が自分の息子であることを直感します。さらにそこから、アーマンドの母親は25年前の潜入捜査で恋仲になったイザベルであることにも気づきます。</p>



<p>ここからドラマは感情的に複雑なものとなっていきます。過去に置き去りにしてしまった元恋人と、自分の知らないところで産まれていた息子が敵の正体となれば、敵を倒して一件落着という『1』や『2』みたいなことにはなりません。</p>



<p>かと言って、上司のハワード警部（ジョー・パントリアーノ）をはじめとして大勢を殺してきたアーマンドを許すわけにもいかないし、この物語は感情的な着地点を失います。</p>



<p>マイクとのわだかまりが解けないままイザベルはラストバトルで死亡し、アーマンドはマーカス救出に協力して悪事から足を洗うつもりであることは分かったものの、自分が殺してきた人間に対する謝罪みたいなものはないので、非常に座りの悪い状態で映画は終わります。全然スッキリしませんでしたね。 </p>



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<p><strong>≪一卵性双生児のような映画≫</strong><br><a rel="noopener" href="https://movie-review.net/gemini-man" target="_blank" aria-label="ジェミニマン_葛藤と愛憎のドラマが不足している【5点/10点満点中】 (新しいタブで開く)">ジェミニマン_葛藤と愛憎のドラマが不足している【5点/10点満点中】</a></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【凡作】アルマゲドン_酷い内容だが力技で何とかなっている（ネタバレなし・感想・解説）</title>
		<link>https://b-movie.tokyo/armageddon/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[b-movie]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 02 Sep 2019 16:40:05 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[災害・パニック]]></category>
		<category><![CDATA[凡作]]></category>
		<category><![CDATA[90年代]]></category>
		<category><![CDATA[ウィリス]]></category>
		<category><![CDATA[ブラッカイマー]]></category>
		<category><![CDATA[マイケル・ベイ]]></category>
		<category><![CDATA[ラジー賞]]></category>
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					<description><![CDATA[（1998年 アメリカ）終末が迫っているとは思えない登場人物達の呑気さや、取ってつけたような人間ドラマ、肝心の見せ場では人災の連続と、本当に酷い話でした。救いはマイケル・ベイのパワフルな演出で、無理矢理に観客を興奮させま [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>（1998年 アメリカ）<br>終末が迫っているとは思えない登場人物達の呑気さや、取ってつけたような人間ドラマ、肝心の見せ場では人災の連続と、本当に酷い話でした。救いはマイケル・ベイのパワフルな演出で、無理矢理に観客を興奮させます。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-medium"><img decoding="async" width="213" height="300" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/09/Armageddon_P-213x300.jpg" alt="" class="wp-image-4736" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/09/Armageddon_P-213x300.jpg 213w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/09/Armageddon_P-71x100.jpg 71w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/09/Armageddon_P-768x1082.jpg 768w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/09/Armageddon_P-727x1024.jpg 727w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/09/Armageddon_P.jpg 852w" sizes="(max-width: 213px) 100vw, 213px" /><figcaption> ©Touchstone Pictures</figcaption></figure></div>




  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-24" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-24">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">あらすじ</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">スタッフ</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">企画当初の製作はゲイル・アン・ハード</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">製作はジェリー・ブラッカイマー</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">監督は破壊王マイケル・ベイ</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">大勢の脚本家</a></li></ol></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">作品解説</a><ol><li><a href="#toc8" tabindex="0">企画の変遷</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">タイトルを巡るひと悶着</a></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">ジェリー・ブラッカイマーとブルース・ウィリスの参加</a></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">全世界年間興行成績第１位の大ヒット</a></li></ol></li><li><a href="#toc12" tabindex="0">登場人物</a><ol><li><a href="#toc13" tabindex="0">石油掘りとその関係者</a></li><li><a href="#toc14" tabindex="0">NASA</a></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">政府関係者</a></li></ol></li><li><a href="#toc16" tabindex="0">感想</a><ol><li><a href="#toc17" tabindex="0">記号のようなドラマに感動できず</a></li><li><a href="#toc18" tabindex="0">18日後に地球滅亡を控えた人間達のリアクションではない</a></li><li><a href="#toc19" tabindex="0">ほとんど人災やないか～い</a></li><li><a href="#toc20" tabindex="0">素早いカット割りと音楽で盛り上げる力技</a></li><li><a href="#toc21" tabindex="0">ライブとVFXを組み合わせた素晴らしいアクション演出（ただし冒頭のみ）</a></li></ol></li><li><a href="#toc22" tabindex="0">まとめ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc1">あらすじ</span></h2>



<p>地球に迫りくる小惑星が発見された。衝突すればバクテリアすら生き残れないというこの脅威に対して、人類に残された時間は僅か18日間。この短期間で実現可能な唯一の対策として、NASAは石油掘りを小惑星に送り込み、表面を掘削してあけた穴に核弾頭を仕掛けて真っ二つに割るという作戦を思いつく。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc2">スタッフ</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc3">企画当初の製作はゲイル・アン・ハード</span></h3>



<p>本作の原案となった脚本『Premonition（予言）』の映画化に向けて動いていた当初のプロデューサーはゲイル・アン・ハードでした。プロダクションの過程でジェリー・ブラッカイマーにメインの役割を譲り、彼女はサブに回ったのですが、完成作品では製作総指揮として名前が残っています。</p>



<p>1955年生まれ。スタンフォード大学卒業後にニュー・ワールド・ピクチャーズに入社し、B級映画の帝王ロジャー・コーマンのエグゼクティブ・アシスタントとなりました。後に彼女が、バカバカしくも大衆受けする素材を見分けるプロデューサーとなったのは、この時に身に付けた選別眼の賜物だったのかもしれません。</p>



<p>このニュー・ワールド時代に、当初は雑用係として出入りしていたジェームズ・キャメロンと出会い、1985年に結婚。<a href="https://b-movie.tokyo/the-terminator/" data-type="post" data-id="4812" target="_blank">『ターミネーター』（1984年）</a>、<a href="https://b-movie.tokyo/alien-2/" data-type="post" data-id="5132" target="_blank">『エイリアン2』（1986年）</a>、<a href="https://b-movie.tokyo/the-abyss-special-edition/" data-type="post" data-id="3193" target="_blank">『アビス』（1989年）</a>と、キャメロンの80年代の作品は、すべて彼女が製作しています。1989年に離婚し、1991年にブライアン・デ・パルマと結婚。1993年にブライアン・デ・パルマと離婚し、1995年に脚本家のジョナサン・ヘンズリーと結婚と、なかなかの破天荒ぶりでおられます。</p>



<p>この新しい夫のジョナサン・ヘンズリーにより、着想は良いがパンチの足りていなかった『Premonition』はアクション大作として練り直されました。ただし肥大化した製作規模はゲイル・アン・ハードの手に余ったことから、マイケル・ベイの提案により大物プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーが招集されたのでした。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc4">製作はジェリー・ブラッカイマー</span></h3>



<p>1945年生まれ。最初のキャリアは、後に彼がプロデューサーとして使うこととなる監督達と同じく、コマーシャル・フィルムの監督でした。ニューヨークの広告代理店で数々の賞を受賞した後にロサンゼルスへ移って映画製作を開始。初期にはハードボイルド小説の古典の映画化『さらば愛しき女よ』（1975年）、ジーン・ハックマン主演の『外人部隊フォスター少佐の栄光』（1977年）、マイケル・マン監督の『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』（1980年）などやたらシブイ映画ばかり作っていたのですが、1980年代よりドン・シンプソンの製作助手となったことから、その作風は一変しました。</p>



<p>見栄えのする若手俳優、人気アーティストを起用したサウンドトラック、特殊効果を駆使した派手なアクションというドン・シンプソンスタイルを継承・発展させ、これによりヒットメーカーの仲間入り。彼の作品は派手さの割には中身がないと揶揄されることも多いのですが、それはシンプソンと組む以前のシブい作品群が収益を生み出してこなかったというブラッカイマーなりの反省がスタート地点にあり、彼は百も承知の上でやっているのです。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc5">監督は破壊王マイケル・ベイ</span></h3>



<p>1965年アメリカ出身。デヴィッド・フィンチャーとドミニク・セナにより設立されたプロパガンダ・フィルムズに所属しMTVやCMの監督としてキャリアをスタートさせ、<a href="https://b-movie.tokyo/bad-boys/" data-type="post" data-id="4691" target="_blank">『バッドボーイズ』（1995年）</a>で長編映画デビュー。同作が製作費2300万ドルに対して全世界で1億4000万ドルを稼いだことから、ジェリー・ブラッカイマー・プロダクションの主力監督の一人となりました。</p>



<p>次いで、トニー・スコットが『ザ・ファン』（1996年）に移って行った<a href="https://b-movie.tokyo/the-rock/" data-type="post" data-id="5867" target="_blank">『ザ・ロック』（1996年）</a>の監督に就任し、その年の全米年間興行成績第４位、全世界で3億3500万ドルの大ヒット。これでハリウッドからは完全に認められ、ゲイル・アン・ハードとジョナサン・ヘンズリーは、本作の企画をまずマイケル・ベイに持ち込みました。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc6">大勢の脚本家</span></h3>



<p>ジェリー・ブラッカイマーは大勢の脚本家を雇い、各自の得意分野を担当させて脚本のブラッシュアップを図るという方法をよく取るのですが、本作にも数十人の脚本家が関わったと言われています。</p>



<ul class="wp-block-list"><li>ロバート・ロイ・プール：1953年生まれ。ウォルフガング・ペーターセン監督のパニック・アクション<a href="https://b-movie.tokyo/outbreak/" data-type="post" data-id="5617" target="_blank">『アウトブレイク』（1995年）</a>で注目された脚本家で、本作の原案『Premonition』を手掛けました。</li><li>ジョナサン・ヘンズリー：1959年マサチューセッツ州出身。弁護士出身で映画学科に通ったことはないという変わり種の脚本家であり<a href="https://b-movie.tokyo/die-hard-3/" data-type="post" data-id="7018" target="_blank">『ダイ・ハード３』（1995年）</a>のベースとなった『Simon says』という脚本を書いたことで注目を浴びていました。ゲイル・アン・ハードの夫であり、ハードから初期稿『Premonition』の相談を受けた際にアクション大作への転換をひらめいたことから、当企画の初期の主要人物の一人となりました。</li><li>J・J・エイブラムス：1966年ニューヨーク出身。大学４年生の時に執筆した『ファイロファックス/トラブル手帳で大逆転』（1990年）がディズニー・スタジオで映画化されたという経緯からの参加となります。現在ではSFアクションの大家というイメージが強いのですが、当時はハリソン・フォード主演の<a rel="noopener" href="https://movie-review.net/regarding-henry" target="_blank">『心の旅』（1991年）</a>やメル・ギブソン主演の『フォーエヴァー・ヤング 時を越えた告白』（1993年）などドラマ畑でキャリアを形成しており、本作では全体のセリフのブラッシュアップを担当しました。</li><li>トニー・ギルロイ：1956年ニューヨーク生まれ。父フランク・D・ギルロイはピューリッツァー賞受賞歴を持つ劇作家及び脚本家であり、弟のダン・ギルロイは『ナイトクローラー』（2014年）で高評価を受けた映画監督、もう一人の弟のジョン・ギルロイは『パシフィック・リム』（2013年）などで知られる映画編集者というショービズ一家の出身です。本作では主に大統領演説の場面を担当しました。</li><li>シェーン・サレルノ：1972年テレシー州メンフィス出身。高校在学中の17歳の時に監督したドキュメンタリー『Sundown: The Future of Children and Drugs』がいくつもの賞を受賞し、19歳の時には、その後の名物ドラマとなる『NYPDブルー』シーズン１に脚本家としても参加という天才ぶり発揮。映画界では『シャフト』（2000年）や<a href="https://b-movie.tokyo/avp-2/" data-type="post" data-id="1318" target="_blank">『ＡＶＰ２　エイリアンズＶＳ. プレデター』（2007年）</a>を手掛けており、直近では『アバター』の続編４本の脚本をジェームズ・キャメロンと共同で執筆しています。</li><li>ロバート・タウン：1934年ロサンゼルス出身。優れた脚本としてしばしば名前の挙がる『チャイナタウン』（1974年）を手掛けた凄腕で、同作にてアカデミー脚本賞受賞。また、ノークレジットで『ゴッドファーザー』（1972年）の脚本の直しも行っています。ジェリー・ブラッカイマーとは『デイズ・オブ・サンダー』（1990年）、<a href="https://b-movie.tokyo/crimson-tide/" data-type="post" data-id="4643" target="_blank">『クリムゾン・タイド』（1995年）</a>で仕事をしています。本作では、反乱の場面を担当しました。</li><li>アン・ビダーマン：1951年生まれ。テレビ界出身で、『NYPDブルー』の脚本を書いていました。その後に映画界に進出し、<a href="https://b-movie.tokyo/copycat/" data-type="post" data-id="3903" target="_blank">『コピーキャット』（1995年）</a>、『真実の行方』（1996年）、『パブリック・エネミーズ』（2009年）の脚本を執筆。2013年に高評価を受けたテレビシリーズ『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』の原案も手掛けました。本作ではリブ・タイラーのセリフを担当しました。</li><li>スコット・ローゼンバーグ：1963年マサチューセッツ州ニーダム出身。『デンバーに死す時』（1995年）で脚光を浴び、<a href="https://b-movie.tokyo/con-air/" data-type="post" data-id="5900" target="_blank">『コン・エアー』（1997年）</a>でジェリー・ブラッカイマーのお気に入りとなり、『60セカンズ』（2000年）でもブラッカイマーと仕事をしています。最近では『ジュマンジ／ウェルカム・トゥ・ジャングル』（2017年）や<a rel="noopener" href="https://movie-review.net/venom" target="_blank">『ヴェノム』（2018年）</a>といった大ヒット作を手掛けています。本作ではベン・アフレックとスティーブ・ブシェミのセリフを担当しました。</li></ul>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc7">作品解説</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc8">企画の変遷</span></h3>



<p>パニック・アクション大作<a href="https://b-movie.tokyo/outbreak/" data-type="post" data-id="5617" target="_blank">『アウトブレイク』（1995年）</a>のロバート・ロイ・プールによる脚本が本作の原案となりました。そのタイトルは『Premonition（予言）』。小惑星が地球に落ちてくると予言し続ける男の物語であり、プロデューサーのゲイル・アン・ハードは、この企画には光るものがあると睨んでいました。ただし、スタジオが好む腹にがつんとくるアクション大作ではないということが、ハードの気掛かりでした。</p>



<p>その解決策を思いついたのが、ハードの夫で脚本家のジョナサン・ヘンズリーでした。当時、ヘンズリーはジョン・ウェイン主演の『ヘルファイター』（1968年）のモデルにもなった油田事故対策の専門家ポール・アデアの人生を映画化したいと考えていたのですが、それと『Premonition』を合体させ、NASAでも解決できない問題にローテク労働者が立ち向かうという、とんでもない奇策を思いついたのです。</p>



<p>ヘンズリーがこの着想を持ち込んだのが<a href="https://b-movie.tokyo/the-rock/" data-type="post" data-id="5867" target="_blank">『ザ・ロック』（1996年）</a>を大ヒットさせたマイケル・ベイであり、これを気に入ったベイは『ザ・ロック』で仕事をしたディズニー・スタジオに持ち込み、当時の会長のジョー・ロスをベイとヘンズリーの二人で直接口説き落として製作が決定しました。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc9">タイトルを巡るひと悶着</span></h3>



<p>上記の通り、本作の元となった企画のタイトルは『Premonition』だったのですが、内容が大幅に変わったことから改題が必要となりました。</p>



<p>そんな折、ディズニー・スタジオへの売り込みの際にマイケル・ベイとジョナサン・ヘンズレーがたまたま口にした、世界の終末における最終的な決戦地を意味する「アルマゲドン」という言葉が、ディズニー会長ジョー・ロスの耳に残りました。ロスはこの『アルマゲドン』で行きたいと思ったのですが、問題は、ジョエル・シルバーがアルマゲドンというタイトルの権利をすでに取得していたことでした。</p>



<p>そこでディズニーは「ファーザーズ・デイ」と「陰謀のセオリー」をトレードに出して「アルマゲドン」を取得しました。『ファーザーズ・デイ』（1997年）はアイヴァン・ライトマン監督×ロビン・ウィリアムズ主演で、『陰謀のセオリー』（1997年）はリチャード・ドナー監督×メル・ギブソン主演で映画化されたのですが、両作の興行成績をあわせても『アルマゲドン』には遠く及びませんでした。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc10">ジェリー・ブラッカイマーとブルース・ウィリスの参加</span></h3>



<p>当初はゲイル・アン・ハードとジョナサン・ヘンズリーの夫婦が進めていたプロジェクトだったのですが、破壊王マイケル・ベイが参加し、ディズニー会長ジョー・ロスの肝いりとなったことから、プロダクションは大規模化しました。</p>



<p>その陣頭指揮を執るには強力なリーダーが必要ということで指名されたのが当時世界一のヒットメーカーであり、ディズニー・スタジオとの長期契約を結んでいたジェリー・ブラッカイマーでした。</p>



<p>また、当初ジョー・ロスはスターを使わないという方針で進めていたのですが、ほぼ同時期にスティーヴン・スピルバーグが<a href="https://b-movie.tokyo/deep-impact/" data-type="post" data-id="4748" target="_blank">『ディープ・インパクト』（1998年）</a>を製作中であることが判明。ライバルに勝利するためには強力なスターの看板が必要ということになり、主演にはスターがマストとなりました。</p>



<p>その際にはアーノルド・シュワルツェネッガーやショーン・コネリーも考慮されていたのですが、主演作品『The Broadway Brawler』の製作を中止したことから発生した違約金1,000万ドルの肩代わりと引き換えにディズニーとの間で３本の出演契約を結んでおり、ディズニーとしては何か仕事を与えなきゃと思っていたブルース・ウィリスに落ち着きました。</p>



<p>当時のウィリスの年齢は42歳で、21歳のリブ・タイラーの父親役をやるには若すぎたので、髪の毛を白髪交じりに染めるなどの調整が必要となりましたが。</p>



<p>なお、ブルース・ウィリスは当該契約で『シックス・センス』（1999年）にも出演しており、そちらは『アルマゲドン』をも上回る興行成績を記録したことから、本作と『シックス・センス』の併せ技で、ディズニーは肩代わりした違約金の約120倍もの興行成績を上げることができました。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc11">全世界年間興行成績第１位の大ヒット</span></h3>



<p>1998年7月1日に全米公開され、2位の『ドクター・ドリトル』（1998年）の売上の2倍近くを稼ぎぶっちぎりの1位を記録。翌週は人気シリーズ<a href="https://b-movie.tokyo/lethal-weapon-4/" data-type="post" data-id="5660" target="_blank">『リーサル・ウェポン4』（1998年）</a>に首位を阻まれたものの、全米トータルグロスは2億157万ドルに達しました。</p>



<p>世界マーケットではさらに好調で5億5370万ドルを売り上げ、その年の世界興行成績No.1の作品となりました。</p>



<p>なお、90年代はハリウッド大作の日本公開が異常に遅いということが定例化しており、本国では7月に公開された本作が、日本では12月12日公開でした。もちろん世界最遅公開。死ぬほど待たされました。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc12">登場人物</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc13">石油掘りとその関係者</span></h3>



<ul class="wp-block-list"><li>ハリー・スタンパー（ブルース・ウィリス）：祖父の代から石油掘りをやっている中小企業の社長で、その道で誰が一流かという話になれば必ずその名前が上がるほどの実力と実績を持っている。娘のグレースと弟子のA.J.が交際していることを好ましく思っていない。</li><li>チック・チャップル（ウィル・パットン）：ハリーの右腕であり、過去には空軍特殊部隊に在籍していた経歴もある。ギャンブル好きが影響してか妻や息子とは別居しており、子供は父親の顔すら知らない。</li><li>A.J.フロスト（ベン・アフレック）：A.J.の父とハリーが親しかったようで、石油掘りの弟子としてハリーに預けられている。才能はあるが独断に走る傾向があり、仲間を危険にさらすリスクを抱えている。ハリーの娘のグレースと交際しており、宇宙へ行く前には結婚を約束した。</li><li>グレース・スタンパー（リブ・タイラー）：ハリーの娘で、10歳の頃に母親が出て行ったためにハリーとその部下の男達によって育てられた。語学に堪能なことを活かしてハリーの会社で働いている。リブ・タイラーは２度断った後にこの役を引き受けた。</li><li>ロックハウンド（スティーブ・ブシェミ）：飛び級でMITの博士号を取得したほどの天才だが、破壊を求める余り研究職ではなく石油採掘業を選んだ危ない人。借金をしてまで遊ぶほどの女好きで、私生活は荒れている。</li><li>ベアー（マイケル・クラーク・ダンカン）：黒人の大男で、大型バイクを乗り回すことが趣味。巨体の割に涙もろい。</li><li>オスカー（オーウェン・ウィルソン）：ハリーの部下の中では若く、A.J.やグレースと同世代。地質学の知識が豊富な変わり者。</li><li>マックス（ケン・キャンベル）：採掘マシーンを操る肥満の男で、マザコン。</li><li>フレディ・ヌーナン（クラーク・ブローリー）：ラテン系の男だが、ハリーの部下で唯一、本編中に詳細な説明がないという不遇の扱いを受けている。</li></ul>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc14">NASA</span></h3>



<ul class="wp-block-list"><li>ダン・トルーマン（ビリー・ボブ・ソーントン）：NASAの指揮官で、どんな状況でも冷静な判断を下す強いメンタルを持つ。宇宙飛行士に憧れてNASAに入ったが、足に抱える障害が原因で夢がかなわなかったという過去を持つ。</li><li>ロナルド・クインシー（ジェイソン・アイザックス）：ダンの部下で、人類一の頭脳を持つ男と言われている宇宙物理学者。小惑星の表面を掘削してからの爆破という今回の作戦を立案した。</li><li>シャープ大佐（ウィリアム・フィクトナー）：スペースシャトルの機長。宇宙に関しては素人である石油掘り達を下に見ており、ハリーとはしばしば意見が対立する。</li></ul>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc15">政府関係者</span></h3>



<ul class="wp-block-list"><li>大統領（スタンリー・アンダーソン）：悪い人ではなさそうなのだが、クインシーの計画を無視して核弾頭を起爆しようとするなど、結果的に足を引っ張る決断を下した。演じるのは『ザ・ロック』（1996年）でも大統領役を演じた人で、両作を同一世界で起こったこととして見るという楽しみもある。</li><li>キムジー将軍（キース・デイヴィッド）：アメリカ空軍司令官。当初よりハリー達を信用しておらず、掘削を待たずして核爆弾に点火せよという大統領命令を実行に移した。</li></ul>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc16">感想</span></h2>



<p>大気のない小惑星で火が燃える、音が響き渡る、場面によって重力があったりなかったりするなど、科学的誤謬の多さをよく指摘される作品なのですが、今回はあえてそこには触れず、映画としてどうだったのかという点に絞ってレビューしたいと思います。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc17">記号のようなドラマに感動できず</span></h3>



<p>問題を抱えた親子関係の修復、引き裂かれた若いカップル、弟子の巣立ちを見守る師匠、これら定番のドラマが組み合わされた構成となっているのですが、人物描写の地道な積み重ねの末に感動のピークを持って来るという見せ方ではなく、「頑固おやじが娘の幸せを願って死ねば感動するんだろ」的な安直さがあって、感動の場面が記号のような形で提示されるので、私は全然乗れませんでした。</p>



<p>ハリーとグレースの関係性修復はスペースシャトル打ち上げ前の時点で終わっていて、その後には何もなかったし、ミッション中のグレースはハリーのことばかりを言っていてA.J.ネタに触れません。こんな状態で感動の場面だけやられてもねぇという感じです。</p>



<p>また、ハリーがA.J.の判断に委ねるクライマックスは、イチかバチかとりあえずA.J.に任せとけ的なシチュエーションになっていて、ハリーがA.J.の手腕を認めて独り立ちさせるに至るというプロセスを経ていないので、師弟関係の〆として盛り上がりませんでした。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc18">18日後に地球滅亡を控えた人間達のリアクションではない</span></h3>



<p>何もしなければ18日後に地球が滅亡するというシチュエーションながら、ハリー率いる石油掘り達が悪ふざけばかりでイライラさせられました。挙句に、訓練の合間に休みをくれないともう働かないなどと、舐めた要求までをしてトルーマンを困らせる始末。</p>



<p>話を聞くまではふざけていても良いのですが、危機を知ったら最後、「わしらに任せとけ！」的な職人としてのスイッチが入り、ストイックな姿勢を見せつけて欲しいところでした。</p>



<p>この点では、終末感を煽りまくって「もしも巨大隕石が地球に迫っていたら、人々はどう反応するのか」というIFの物語を作り上げていた<a href="https://b-movie.tokyo/deep-impact/" data-type="post" data-id="4748" target="_blank">『ディープ・インパクト』（1998年）</a>の方に完全に軍配が上がります。</p>



<p>また小惑星に着陸して掘削作業を行い、仕上げに核爆弾を起動させるという、人類史上初が何個も重なった困難なミッションにあって、クルー達が生きて帰る気まんまんでいる点にも違和感がありました。</p>



<p>無事にやり遂げることすら困難で、生きて帰ることなんてほぼ無理と腹を括らねばならないミッションだと思うのに、クルー達の楽観的な態度が物語から緊張感を奪っていました。</p>



<p>この点では、個人の生への執着が無くなり、ミッションをやり遂げるためには誰が生きておかねばならないのかの算段をしていた<a rel="noopener" href="https://movie-review.net/sunshine-2007" target="_blank">『サンシャイン2057』（2007年）</a>や『インターステラー』（2014年）のような、ドライな空気が生み出すリアリティが欲しいところでした。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc19">ほとんど人災やないか～い</span></h3>



<p>小惑星に着陸して以降に起こるトラブルは、「岩盤が硬い」以外にはほぼ人災という点もガッカリでした。</p>



<p>焦った大統領がハリー達の掘削を待たずに核爆弾をリモートで点火しようとする場面が、尺の取り方から言っても本編中最大の見せ場っぽいというガッカリ感。人類で仲間割れをする余裕があるという点が、危機感をむしろ後退させていました。</p>



<p>錯乱したスティーブ・ブシェミがガトリング砲を乱射して仲間を危険にさらす場面なんて必要でした？</p>



<p>前半ではアルマジロと呼ばれる掘削マシーンを見たハリー達が「こんな部品はいらない」「誰だ、こんなものくっつけたのは」とかやっていたのに、どうしても必要性を感じないガトリング砲はくっつけたままにしているという不思議。宇宙でガトリング砲が必要だと思ったんでしょうか。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="714" height="300" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/09/Armageddon_宇宙に銃.jpg" alt="" class="wp-image-4738" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/09/Armageddon_宇宙に銃.jpg 714w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/09/Armageddon_宇宙に銃-160x67.jpg 160w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/09/Armageddon_宇宙に銃-300x126.jpg 300w" sizes="(max-width: 714px) 100vw, 714px" /><figcaption>なぜかスペースシャトルに銃が</figcaption></figure></div>



<p>最後の最後では、起爆用のリモコンが壊れたので誰かが残って手動で起爆させねばならないという究極の人災がやってきます。なぜガトリング砲を積むという判断はしたのに、予備のリモコンひとつ入れておくということをNASAの誰も考え付かなかったんでしょうか。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc20">素早いカット割りと音楽で盛り上げる力技</span></h3>



<p>上記の通り、よくよく考えるとしょーもない危機が多いのですが、素早いカット割りと音楽によって観客を強制的に盛り上げるという、見事な職人技が光っています。</p>



<p>編集を担当したのは<a href="https://b-movie.tokyo/rambo-2/" data-type="post" data-id="169" target="_blank">『ランボー/怒りの脱出』（1985年）</a>や<a href="https://b-movie.tokyo/commando/" data-type="post" data-id="128" target="_blank">『コマンドー』（1985年）</a>といった多くのアクション大作を手掛け、<a href="https://b-movie.tokyo/terminator-2/" data-type="post" data-id="4820" target="_blank">『ターミネーター２』（1991年）</a>でアカデミー賞編集賞にノミネートされたマーク・ゴールドブラット、主にトニー・スコット作品で活躍し、<a href="https://b-movie.tokyo/top-gun/" data-type="post" data-id="6529" target="_blank">『トップガン』（1986年）</a>と<a href="https://b-movie.tokyo/crimson-tide/" data-type="post" data-id="4643" target="_blank">『クリムゾン・タイド』（1995年）</a>でアカデミー賞編集賞にノミネートされたクリス・レベンゾン、そのレベンゾンと<a href="https://b-movie.tokyo/con-air/" data-type="post" data-id="5900" target="_blank">『コン・エアー』（1997年）</a>でも組んだグレン・スキャントルベリーの３名が担当。見せ場が始まった途端に観客をグイグイと引き込む編集の見事な息遣いには感心させられました。</p>



<p>また、テンポのあるBGMで見せ場の援護射撃をしたのはトレヴァー・ラビン。元はミュージシャンとして活動しており、ロックの殿堂入りも果たしたプログレッシブ・ロックバンド「イエス」でギター、ボーカル、キーボードを担当し、その全盛期を支えました。その後、旧知の仲だったハンス・ジマーが率いるメディアベンチャーズに参加して映画音楽の道に転身。<a href="https://b-movie.tokyo/con-air/" data-type="post" data-id="5900" target="_blank">『コン・エアー』（1997年）</a>での仕事が認められ、本作での起用に繋がりました。</p>



<p>本作では、大規模なスペクタクルが発生する場面での壮大なテーマ、シャトル打ち上げ場面等でのヒロイックなテーマ、危機が起こる場面でのスリリングなテーマと、大きく分けて３つの曲調を作り上げているのですが、そのどれもがマイケル・ベイが作り上げる映画のルックスと調和しており、観客を耳で盛り上げました。</p>



<p>マイケル・ベイとは気が合ったらしく、前作のマーク・マンシーナが降板した<a href="https://b-movie.tokyo/bad-boys-2/" data-type="post" data-id="4716" target="_blank">『バッドボーイズ２バッド』（2003年）</a>の音楽も担当しています。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc21">ライブとVFXを組み合わせた素晴らしいアクション演出（ただし冒頭のみ）</span></h3>



<p>VFXを多用した映画であっても、本当に爆破しないと迫力は出ないという主義を持つ男・マイケル・ベイは、本作でも豪快に暴れています。小型の隕石群がNYを襲う冒頭は本当に街中で車を爆破して作り上げた映像を軸にして、どうやってもライブで作れない部分にのみVFXを用いることで、リアリティとハッタリを両立した奇跡的な完成度に仕上げています。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="960" height="397" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/09/Armageddon_ライブアクション.jpg" alt="" class="wp-image-4739" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/09/Armageddon_ライブアクション.jpg 960w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/09/Armageddon_ライブアクション-160x66.jpg 160w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/09/Armageddon_ライブアクション-300x124.jpg 300w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/09/Armageddon_ライブアクション-768x318.jpg 768w" sizes="(max-width: 960px) 100vw, 960px" /><figcaption>実際に破壊しているからこそのド迫力</figcaption></figure></div>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="1000" height="574" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/09/Armageddon_VFX.jpg" alt="" class="wp-image-4741" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/09/Armageddon_VFX.jpg 1000w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/09/Armageddon_VFX-160x92.jpg 160w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/09/Armageddon_VFX-300x172.jpg 300w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/09/Armageddon_VFX-768x441.jpg 768w" sizes="(max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /><figcaption>そこにVFXを混ぜることで効果を上げている</figcaption></figure></div>



<p>VFXを用いた作品は、製作時点では最先端の映像であっても時代の経過と共に観客の目を騙せなくなってくるものなのですが、本作の冒頭は、20年以上経った現在の目で見ても迫力満点です。</p>



<p>残念なのは、これほどの力を持った映像がこの一場面のみだったということです。上海とパリが壊滅する場面はVFXオンリーでライブアクションがなかったためにNYほどの迫力がなかったし、小惑星に降り立ってからはただ撮ってるだけという状態で、目を見張るような強い見せ場がありませんでした。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc22">まとめ</span></h2>



<p>マイケル・ベイをはじめとしためちゃくちゃにうまいスタッフの力技で何とかもっているような作品であり、これだけ金をかけているのに、なぜお話がこれほど面白くないのか、見せ場の配置が悪いのかということが終始気になりました。見るべき価値はあるので駄作ではないと思うのですが、決して良作でもありません。</p>



<p>それにしても、劇場公開時の熱狂は一体何だったんでしょうね。こんな壊滅的な出来なのに生涯の傑作レベルに挙げている人が多く、駄作だと言い出せない空気すら漂っていました。 </p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【凡作】バッドボーイズ2バッド_無駄と重複だらけ（ネタバレなし・感想・解説）</title>
		<link>https://b-movie.tokyo/bad-boys-2/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[b-movie]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 30 Aug 2019 09:00:16 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[クライムアクション]]></category>
		<category><![CDATA[凡作]]></category>
		<category><![CDATA[2000年代]]></category>
		<category><![CDATA[ブラッカイマー]]></category>
		<category><![CDATA[マイケル・ベイ]]></category>
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					<description><![CDATA[（2003年 アメリカ）マイケル・ベイがアクションを世界一かっこよく撮る監督であることは明らかで、100分程度の上映時間でアクションのコラージュをすればB級アクション映画史上の傑作になっていたかもしれません。 しかし実体 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>（2003年 アメリカ）<br>マイケル・ベイがアクションを世界一かっこよく撮る監督であることは明らかで、100分程度の上映時間でアクションのコラージュをすればB級アクション映画史上の傑作になっていたかもしれません。 しかし実体は147分というアクション映画としては異例の長い上映時間を使い、無駄と重複だらけの物語でせっかくの見事なアクションを薄めてしまっており、映画としては大変残念なことになっています。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-medium"><img decoding="async" width="212" height="300" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/08/Bad-Boys2_P-212x300.jpg" alt="" class="wp-image-4717" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/08/Bad-Boys2_P-212x300.jpg 212w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/08/Bad-Boys2_P-71x100.jpg 71w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/08/Bad-Boys2_P.jpg 428w" sizes="(max-width: 212px) 100vw, 212px" /><figcaption>©Sony Pictures</figcaption></figure></div>




  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-26" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-26">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">あらすじ</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">スタッフ</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">監督は前作と同じくマイケル・ベイ</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">５名の脚本家</a></li></ol></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">登場人物</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">感想</a><ol><li><a href="#toc7" tabindex="0">マイケル・ベイのアクション演出が凄い</a></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">無駄・重複だらけの構成</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">マーカスとマイクのドラマが中途半端</a></li></ol></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc1">あらすじ</span></h2>



<p>マイアミ市警のマーカスとマイクは麻薬密輸ルートを追っていた。DEAも同じく密輸ルートを追っており、潜入捜査官として、マーカスの妹であり、マイクの恋人であるシドが本来の拠点であるNYからマイアミへとやってきた。 </p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc2">スタッフ</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc3">監督は前作と同じくマイケル・ベイ</span></h3>



<p>1965年アメリカ出身。デヴィッド・フィンチャーとドミニク・セナにより設立されたプロパガンダ・フィルムズに所属しMTVやCMの監督としてキャリアをスタートさせ、前作『バッドボーイズ』（1995年）で長編映画デビュー。同作が製作費2300万ドルに対して全世界で1億4000万ドルを稼いだことから、ジェリー・ブラッカイマー・プロダクションの主力監督の一人となりました。</p>



<p><a href="https://b-movie.tokyo/bad-boys/">バッドボーイズ【駄作】スベりっぱなし（ネタバレなし・感想・解説）</a></p>



<p>まずトニー・スコットが『ザ・ファン』（1996年）に移って行った『ザ・ロック』（1996年）の監督に就任し、その年の全米年間興行成績第４位、全世界で3億3500万ドルの大ヒット。続いて『アルマゲドン』（1998年）がその年の全世界興行成績第１位の5億5300万ドルという超特大ヒットと、完全に乗っていました。</p>



<p><a href="https://b-movie.tokyo/armageddon/">アルマゲドン【凡作】酷い内容だが力技で何とかなっている（ネタバレなし・感想・解説）</a></p>



<p>ブラッカイマーから「君もそろそろ映画監督としての評価と敬意が欲しい頃だろ」とそそのかされたのかどうかは知りませんが、３度断った末に引き受けた『パール・ハーバー』（2001年）が批評面で惨敗し、全世界で4億5000万ドルと興行面では健闘したもののディズニーの期待ほどは稼げず、ここで映画監督としては初めての挫折を経験しました。</p>



<p>そして、真面目な映画を撮ることは俺の性分じゃないということで、『パール・ハーバー』（2001年）でかいた恥を振り払うかの如く、徹底的に低偏差値に方面に振り切ったのが本作でした。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc4">５名の脚本家</span></h3>



<p>大勢の脚本家に作品を仕上げさせるブラッカイマーの通例に従い、本作にも４名の脚本家がクレジットされています。また、最終的なクレジットには残っていないのですが、プロダクションの初期にはジョン・リー・ハンコックが脚本家として雇われていました。</p>



<ul class="wp-block-list"><li>ジョン・リー・ハンコック：1956年生まれ。『パーフェクト・ワールド』（1993年）、『真夜中のサバナ』（1997年）とクリント・イーストウッド監督作品の脚本を手掛け、デニス・クエイド主演の『オールド・ルーキー』（2003年）で監督デビュー。赤字映画の歴史を語る際に必ず挙げられる『アラモ』（2004年）の監督であり、最近ではケビン・コスナーとウッディ・ハレルソンが共演したNetflix映画『ザ・テキサス・レンジャーズ』（2019年）を監督しています<br><a rel="noopener" aria-label="ザ・テキサス・レンジャーズ【6点/10点満点中_前半良いが後半ダレる】（ネタバレあり・感想・解説）  (新しいタブで開く)" href="https://movie-review.net/the-highwaymen" target="_blank">ザ・テキサス・レンジャーズ【6点/10点満点中_前半良いが後半ダレる】（ネタバレあり・感想・解説）</a></li><li>マリアンヌ・ウィバーリー＆コーマック・ウィバーリー：シュワルツェネッガーの『シックス・デイ』（2000年）、『チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル』（2003年）、ブラッカイマー製作の『ナショナル・トレジャー』シリーズ（2004年、2007年）など、薄味のラーメン屋みたいな仕事をし続ける夫婦脚本家。<br><a rel="noopener" aria-label="シックス・デイ【4点/10点満点中_予見性はあったが如何せんダサい】（ネタバレあり感想） (新しいタブで開く)" href="https://movie-review.net/the-6th-day" target="_blank">シックス・デイ【4点/10点満点中_予見性はあったが如何せんダサい】（ネタバレあり感想）</a></li><li>ジェリー・スタール：ブラッカイマー製作で全米視聴率No.1を獲った『CSI』シリーズ（2000年～2015年）を担当している脚本家。</li><li>ロン・シェルトン：1945年生まれ。1966年よりマイナー・リーグで6年間プレイしたのですが、メジャーに昇格できず引退しました。<br>その後アリゾナ大学に入学して脚本を書くようになり、ケビン・コスナー、スーザン・サランドン、ティム・ロビンスが共演した野球映画『さよならゲーム』（1988年）で監督デビュー。以降はスポーツ映画の監督として、『ハード・プレイ』（1992年）、『タイ・カップ』（1994年）、『ティン・カップ』（1996年）、『マイ・スウィート・ガイズ』（1999年）を監督しています。<br> 2000年代以降にはクライムアクションも手掛けるようになり、ジェームズ・エルロイ脚本の『ダーク・スティール』（2002年）、ハリソン・フォードとジョシュ・ハートネットが共演した『ハリウッド的殺人事件』（2003年）を監督しました。<br><a rel="noopener" aria-label="ダーク・スティール【5点/10点満点中_L.A.コンフィデンシャルの二番煎じ】（ネタバレあり・感想・解説） (新しいタブで開く)" href="https://movie-review.net/dark-blue" target="_blank">ダーク・スティール【5点/10点満点中_L.A.コンフィデンシャルの二番煎じ】（ネタバレあり・感想・解説）</a></li></ul>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc5">登場人物</span></h2>



<ul class="wp-block-list"><li>マーカス・バーネット（マーティン・ローレンス）：マイアミ市警のTNT（戦術麻薬捜査部隊）隊員。歳のためか怒りっぽくなっており、アンガーマネジメントのセラピーを受けている。穏やかな部署への転属を希望しているが、長年のパートナーのマイクには伝えられずにいる。</li><li>マイク・ラーリー（ウィル・スミス）：TNT隊員で、マーカスとは長年の相棒。実家が金持ちなので刑事でありながらフェラーリに乗っている。マーカスの妹シドと交際しているが、伝えられずにいる。</li><li>シド（ガブリエル・ユニオン）：マーカスの妹でDEA捜査官。本来の拠点はNYだが、ロシアン・マフィアへの潜入捜査のためにマイアミに来ている。アレクセイが殺された後にはタピアの組織にリクルートされた。マイクと交際しているが、マーカスには伝えていない。</li><li>ジョニー・タピア（ジョルディ・モリャ）：キューバ系の麻薬の売人。母親が所有する葬儀会社を隠れ蓑にし、麻薬の輸入と流通を行っている。極度のマザコンであり、かつ肥満の娘をエンジェルと呼んで溺愛している。彼の稼ぐマネーはカストロの資金源にもなっているため、キューバ軍による警護を受けている。</li><li>アレクセイ（ピーター・ストーメア）：ロシアン・マフィアで、タピアから仕入れた麻薬を自身が所有するクラブで販売している。</li><li>フロイド・ポティート（マイケル・シャノン）：KKKのメンバーで、作品の冒頭でマーカスとマイクに逮捕された。タピアの麻薬流通経路の一部を担当しており、タピアが大型取引で使おうとしている「デキシー7」というモーターボートの所有者。</li></ul>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc6">感想</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc7">マイケル・ベイのアクション演出が凄い</span></h3>



<p>冒頭の、TNT（戦術麻薬捜査部隊）がKKKの集会を強襲する場面から、かっこよさと迫力が画面に溢れています。特殊部隊をここまでかっこよく見せられる監督ってマイケル・ベイくらいじゃないでしょうか。</p>



<p>そして輪をかけて凄いのが前半最大の見せ場であるハイチ・ギャングvsマイアミ市警のカーチェイス→銃撃戦→カーチェイスのつるべ撃ちであり、その熱量・ボリューム・サービス精神には感動しました。リアリティなんぞ無視してかっこいいアクションとは何か、撮りたいアクションとは何かのみを追求し、突き抜けた境地を見せられたかのような奇跡的な見せ場でした。なお、このアクションを撮っている向かいでは『ワイルド・スピードX2』（2003年）も撮影をしていたようなのですが、カーチェイスの迫力では本作が圧勝していました。</p>



<figure class="wp-block-image"><img decoding="async" width="1024" height="576" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/08/Bad-Boys2_3-1024x576.jpg" alt="" class="wp-image-4719" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/08/Bad-Boys2_3.jpg 1024w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/08/Bad-Boys2_3-160x90.jpg 160w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/08/Bad-Boys2_3-300x169.jpg 300w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/08/Bad-Boys2_3-768x432.jpg 768w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/08/Bad-Boys2_3-320x180.jpg 320w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>と、素晴らしかったのはここまでで、このカーチェイスの後には、長い長い無駄な時間が待っていました。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc8">無駄・重複だらけの構成</span></h3>



<p>この映画の構成は歪なことになっています。</p>



<p>序盤で映画史上屈指のレベルのカーチェイスを見せながら、その後にレベルが何段階か落ちる平凡なカーチェイスを何度も挿入してくるという謎。高いレベルで目が慣れてしまった観客が平凡なカーチェイスを見て興奮するはずがなく、「さっさと終わらないかな」と思いながら眺めるという悲惨なことになっていました。これらのカーチェイスは丸ごと無駄ですね。</p>



<p>物語では、キューバ人の麻薬密輸業者がいて、ロジスティックスの一端を担っているのがKKKで、ロシアン・マフィアが販路を持っていて、ハイチ・ギャングが利益の横取りを企んでいて、もう一方ではマイアミ市警とDEA縄張り争いをしていてと、いろんな組織が入り乱れる複雑な構図が置かれているのですが、この複雑さが企画の持つ本来の魅力に繋がっているとも考えられず、キューバ人vsマイアミ市警でも成り立つ話なのに、なぜここまでややこしくしたんだろうかと不思議に思いました。</p>



<p>加えて展開に重複が多く、タピアが死体と棺桶を使って麻薬と現金を運んでいることは中盤で明らかになるにも関わらず、その後にマーカスとマイクが葬儀社に潜入し、死体の腹を開いて中を確認するという展開を入れるという無駄さ加減。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc9">マーカスとマイクのドラマが中途半端</span></h3>



<p>また、マーカスとマイクのコンビ仲が悪化しているというドラマが置かれているのですが、これが面白くもなんともなく、最終的には有耶無耶な形で終わるという残念なことになっていました。</p>



<p>マーカスは更年期障害で何事にもイライラしており、また仕事に対する気力と体力を維持できなくなっています。組織にはすでに異動届を出しているもののマイクには打ち明けられておらず、悶々とした日々を過ごしています。マイクはマイクでマーカスの妹シドと交際しているものの、若い頃からの自分の女癖の悪さを知っているマーカスが許してくれるとも思っておらず、こちらも打ち明けられずにいます。</p>



<p>人間関係にこうした前提条件を置いている以上は、対立と和解のドラマが作品の横軸になるのかなと思いきや、ベイはアクション演出しかやる気がなかったのか、このドラマパートを恐ろしく雑に扱い、マーカスの転属やマイクとシドの交際がどうなったのかを描かないままに映画は終了します。</p>



<p>アクション映画なのでドラマを描けとは言わないのですが、わざわざ人間関係に係る描写を入れておきながら、それを真面目に扱う気がないというのはどうなのと思います。</p>



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]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【駄作】バッドボーイズ_スベりっぱなし（ネタバレなし・感想・解説）</title>
		<link>https://b-movie.tokyo/bad-boys/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[b-movie]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 28 Aug 2019 13:34:07 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[クライムアクション]]></category>
		<category><![CDATA[駄作]]></category>
		<category><![CDATA[90年代]]></category>
		<category><![CDATA[ブラッカイマー]]></category>
		<category><![CDATA[マイケル・ベイ]]></category>
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					<description><![CDATA[（1995年 アメリカ）映画としては全然面白くありません。特にギャグのスベり方は致命的で、こんなダラダラした話で1時間59分の尺はかなりしんどかったのですが、装飾過多のベイのアクションのみ見応えがありました。 目次 あら [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>（1995年 アメリカ）<br>映画としては全然面白くありません。特にギャグのスベり方は致命的で、こんなダラダラした話で1時間59分の尺はかなりしんどかったのですが、装飾過多のベイのアクションのみ見応えがありました。 </p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-medium"><img decoding="async" width="214" height="300" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/08/Bad-Boys_P-214x300.jpg" alt="" class="wp-image-4692" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/08/Bad-Boys_P-214x300.jpg 214w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/08/Bad-Boys_P-71x100.jpg 71w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/08/Bad-Boys_P.jpg 430w" sizes="(max-width: 214px) 100vw, 214px" /><figcaption>©Columbia Pictures</figcaption></figure></div>




  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-28" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-28">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">あらすじ</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">スタッフ・キャスト</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">製作はドン・シンプソン×ジェリー・ブラッカイマー</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">マイケル・ベイ監督の長編デビュー作</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">関わった４名の脚本家</a></li></ol></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">登場人物</a></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">感想</a><ol><li><a href="#toc8" tabindex="0">全然笑えないアクションコメディ</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">そもそも論を無視して暴走する物語</a></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">マイケル・ベイのアクション演出のみ良い</a></li></ol></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc1">あらすじ</span></h2>



<p>マイアミ市警の証拠品保管庫から、押収品である大量のドラッグが奪われた。警察内部に手引き者のいる可能性の高いこの事件にFBIが捜査に乗り出してくることは時間の問題であり、そうなれば署内では大勢が職を失ってしまう。刑事のマーカスとマイクのコンビは、FBIが動き出すまでの72時間で事件を解決せよとの指令を受ける。 </p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc2">スタッフ・キャスト</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc3">製作はドン・シンプソン×ジェリー・ブラッカイマー</span></h3>



<ul class="wp-block-list"><li>ドン・シンプソン：1943年生まれ。オレゴン大学卒業後に映画会社に入社。最初はワーナーに入り、その後にパラマウントに移籍し、若くしてマーケティング担当重役へと出世しました。『フラッシュダンス』（1983年）、『ビバリーヒルズ・コップ』（1984年）、『トップガン』（1986年）とヒット作を量産。パラマウントは80年代にもっとも高い収益をあげたスタジオでしたが、その収益に大きく貢献したのがシンプソンでした。<br>ただし私生活に問題があり、非リア充だった学生時代のコンプレックスの反動からか、有名人を自宅に招いての連日のパーティ、乱れた女性関係、整形手術、ドラッグの濫用と、友人のプロデューサー・ジョエル・シルバーから心配されるほど荒れていました。<br>そんな心配は的中し、『デイズ・オブ・サンダー』（1990年）を最後にパラマウントから解雇されました。その後しばらくは稼働しておらず、本作『バッドボーイズ』とトニー・スコット監督の『クリムゾン・タイド』（1995年）が久しぶりの作品でした。しかしシンプソンはロクに現場にも現れず、しびれを切らしたブラッカイマーは次回作『ザ・ロック』（1996年）の製作中にシンプソンを切ると宣言。ほどなくしてシンプソンはオーバードーズにより死亡しました。<br><a href="https://b-movie.tokyo/crimson-tide/" target="_blank" aria-label="クリムゾン・タイド【凡作】艦長の主張、おかしくないですか？（ネタバレあり・感想・解説） (新しいタブで開く)">クリムゾン・タイド【凡作】艦長の主張、おかしくないですか？（ネタバレあり・感想・解説）</a></li></ul>



<ul class="wp-block-list"><li>ジェリー・ブラッカイマー：1945年生まれ。最初のキャリアは、後に彼がプロデューサーとして使うこととなる監督達と同じく、コマーシャル・フィルムの監督でした。ニューヨークの広告代理店で数々の賞を受賞した後にロサンゼルスへ移って映画製作を開始。初期にはハードボイルド小説の古典の映画化『さらば愛しき女よ』（1975年）、ジーン・ハックマン主演の『外人部隊フォスター少佐の栄光』（1977年）、マイケル・マン監督の『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』（1980年）などやたらシブイ映画ばかり作っていたのですが、1980年代よりドン・シンプソンの製作助手となったことから、その作風は一変しました。<br>見栄えのする若手俳優、人気アーティストを起用したサウンドトラック、特殊効果を駆使した派手なアクションというドン・シンプソンスタイルを継承・発展させ、これによりヒットメーカーの仲間入り。彼の作品は派手さの割には中身がないと揶揄されることも多いのですが、それはシンプソンと組む以前のシブい作品群が収益を生み出してこなかったというブラッカイマーなりの反省がスタート地点にあり、彼は百も承知の上でやっているのです。</li></ul>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc4">マイケル・ベイ監督の長編デビュー作</span></h3>



<p>1965年アメリカ出身。養子として養父母の元で育てられ、高校時代にインターンとしてルーカス・フィルムに入り『レイダース/失われた聖櫃』（1981年）の絵コンテ整理をした経験が、映画界を志すきっかけとなりました。今でもルーカスには相談事をする関係のようです。大学卒業後にデヴィッド・フィンチャーとドミニク・セナにより設立された映像制作会社プロパガンダ・フィルムズに所属し、多数のMTVやCMの演出を手がけました。</p>



<p>長編映画デビュー作の本作が、製作費2300万ドルに対して全世界で1億4000万ドルも稼いだことからトップディレクターの仲間入りをし、以降は特段の低迷期を迎えることなく（『パールハーバー』（2001年）の不評は堪えたようですが、仕事が入らなくなるほどではなかった）、安定したキャリアを保っています。</p>



<p><a href="https://b-movie.tokyo/armageddon/">アルマゲドン【凡作】酷い内容だが力技で何とかなっている（ネタバレなし・感想・解説）</a></p>



<p><a href="https://b-movie.tokyo/bad-boys-2/">バッドボーイズ2バッド【凡作】無駄と重複だらけ（ネタバレなし・感想・解説）</a></p>



<p>養母より、実父はアクション映画の名手・ジョン・フランケンハイマーであると聞かされており、本人もそのことを割かし真剣に信じていたようなのですが、後にDNA鑑定で二人の関係は否定されました。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc5">関わった４名の脚本家</span></h3>



<ul class="wp-block-list"><li>ジョージ・ギャロ：1956年アメリカ生まれ。ロバート・デ・ニーロ主演の『ミッドナイト・ラン』（1986年）と、そこから派生した２本のテレビシリーズが代表作。</li><li>マイケル・バリー＆ジム・マルホランド：1960年代末から2010年代までテレビ界で活躍しているコンビで、特番やドラマのシナリオを主に手掛けています。映画界ではスタローンがコメディ分野に進出して見事コケた『オスカー』（1991年）が代表作。</li><li>ダグ・リチャードソン：アクション映画を得意とする脚本家で、ブルース・ウィリス主演の『ダイ・ハード２』（1990年）、同じくブルース・ウィリス主演の『ホステージ』（2005年）、ウェズリー・スナイプス主演の『マネートレイン』（1995年）を手掛けています。</li></ul>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc6">登場人物</span></h2>



<ul class="wp-block-list"><li>マーカス・バーネット（マーティン・ローレンス）：美人の奥さんと３人の子供を持つマイホーム刑事。愛妻家で恐妻家。</li><li>マイク・ラーリー（ウィル・スミス）：実家が金持ちのボンボンで、一介の刑事でありながら高級マンションで暮らし、ポルシェ911ターボに乗っている。長身イケメンで女性からモテまくりだが、刑事としての勤務態度は真面目で、朝は誰よりも早く出勤し、夜は残業している。</li><li>ジュリー・モット（ティア・レオーニ）：カメラマン志望だが仕事はなく、友人であるマックスの家に居候している。マックスと共にフーシェ一味の元に行ったところ、マックス殺害を目撃して一味に追われることになる。マックスからマイクの名前を聞かされていたことから助けを求め、マイクとマーカスに保護される。ベジタリアン。</li><li>マックス（カレン・アレクサンダー）：マイクの友人で高級売春婦。マイクを慕っている。強奪犯は急に羽振りが良くなった人間であるというマイクの予測から、それらしき客がいれば報告して欲しいという依頼を受けた。マイクの予測が的中してフーシェ一味の派遣された先がフーシェ一味のアジトだったが、裏切り者の処刑の場に居合わせたことから、口封じに殺された。</li><li>フーシェ（チェッキー・カリョ）：マイアミ市警退職者から仕入れた内部情報を元に警察の証拠品保管庫に潜入し、大量の押収ヘロインを強奪。精製しなおして密売人に売ることにした。</li></ul>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc7">感想</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc8">全然笑えないアクションコメディ</span></h3>



<p>本作は『ビバリーヒルズ・コップ』（1984年）でのドン・シンプソンとジェリー・ブラッカイマーの成功体験が出発点とも言われていますが、クォリティは『ビバリーヒルズ・コップ』にまるで及んでいません。</p>



<p>エディ・マーフィが笑いと男らしさを両立していたのに対して、本作のコメディパートを担うマーティン・ローレンスの見た目はコメディアン然としすぎていたし、笑いの質もかなり落ちています。早口でいろいろとまくし立てるのですが特に面白くもないし、「いま面白いことを言ってますよ」という顔も作りすぎで、余計に笑えなくなりました。</p>



<p>中盤では、ジュリーに対してマーカスとマイクが入れ替わるという展開がそこそこの時間続くのですが、かなり無理やりなシチュエーションを割り込ませたにも関わらず、特に笑いに繋がっていないという恐ろしいことになっています。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc9">そもそも論を無視して暴走する物語</span></h3>



<p>FBIが動き出す前に事件を片付けたい警察と、殺しの現場を目撃されたジュリーを殺したいフーシェ。追う者と追われる者に共通するのは「隠したい」という行動原理なのですが、その割にはド派手なカーチェイスをするわ、街中で銃撃戦をするわで、どちらもそもそもの目的を見失ってないかという状態になっています。</p>



<p>特にひどいのがフーシェで、部下にジュリーを追い掛け回させて、至る所で銃撃戦。もはやジュリーが目撃した最初の殺人事件なんてどうでもよくなるくらい、口封じの過程で他の罪を犯しまくっているというおかしなことになっています。しかも、ここまでやった以上は途中からジュリーへの関心を失うのかと思いきや、クライマックスに至るまでしつこくジュリーを追い掛け回すという謎の執着心を見せます。</p>



<p>ジュリーはジュリーで、身柄の保護を求めてマイクに連絡してきたにも関わらず、一晩経つと自らフーシェを殺しに出掛けるという、昨日とは正反対の行動をとり始めます。手を焼いたマーカスとマイクは彼女に手錠をかけねばならないほどであり、ここまで言うことを聞かずに要らんことばかりをするヒロインを見ていることはストレスでした。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc10">マイケル・ベイのアクション演出のみ良い</span></h3>



<p>そんな感じでお話はダメダメなのですが、マイケル・ベイのアクション演出のみ見応えがありました。後の作品とは違い中規模予算の作品なので至る所で爆破というわけにもいかないのですが、路地裏での平凡な銃撃戦ひとつとってもキメキメでかっこよく、ベイの作り上げたルックスを見るだけで楽しめました。トニー・スコットの映像をよりエッジーにした感じですね。</p>



<figure class="wp-block-image size-medium"><img decoding="async" width="300" height="159" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/08/Bad-Boys_2-300x159.jpg" alt="" class="wp-image-4693" srcset="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/08/Bad-Boys_2-300x159.jpg 300w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/08/Bad-Boys_2-160x85.jpg 160w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/08/Bad-Boys_2-768x406.jpg 768w, https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/08/Bad-Boys_2.jpg 987w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></figure>



<p>クライマックスの空港での大銃撃戦に至る流れの作り方や、もっとも派手なアクションを決めた後に男と男の対決を挿入してカタを付けるという〆め方など、王道のアクションの流れをきちっと踏まえた構成としている点も好印象であり、その後すぐに売れっ子監督になった理由も、本作を見れば分かります。</p>



<p><strong>≪バッドボーイズ関連記事≫</strong><br><a aria-label=" (新しいタブで開く)" href="https://b-movie.tokyo/bad-boys/" target="_blank"></a><a href="https://b-movie.tokyo/bad-boys/" data-type="post" data-id="4691">【駄作】バッドボーイズ_スベりっぱなし</a><br><a aria-label=" (新しいタブで開く)" href="https://b-movie.tokyo/bad-boys-2/" target="_blank"></a><a href="https://b-movie.tokyo/bad-boys-2/" data-type="post" data-id="4716">【凡作】バッドボーイズ2バッド_無駄と重複だらけ</a><br><a aria-label=" (新しいタブで開く)" href="https://b-movie.tokyo/bad-boys-3/" target="_blank"></a><a href="https://b-movie.tokyo/bad-boys-3/" data-type="post" data-id="5686">【凡作】バッドボーイズ3 フォー・ライフ_楽しげな雰囲気の割に笑いどころが少ない</a><br><a href="https://b-movie.tokyo/bad-boys-4/">【良作】バッドボーイズ4 RIDE OR DIE_前作の予習は必須</a></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【凡作】クリムゾン・タイド_艦長の主張、おかしくないですか？（ネタバレあり・感想・解説）</title>
		<link>https://b-movie.tokyo/crimson-tide/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[b-movie]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 04 Aug 2019 02:33:06 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[軍隊・エージェント]]></category>
		<category><![CDATA[凡作]]></category>
		<category><![CDATA[90年代]]></category>
		<category><![CDATA[ブラッカイマー]]></category>
		<category><![CDATA[トニー・スコット]]></category>
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					<description><![CDATA[（1995年 アメリカ）トニー・スコットによるテンションの高い見せ場や、アカデミー賞俳優同士による演技合戦など見るべき点はあるのですが、基本的な話がありえなさ過ぎて、面白さはさほど感じませんでした。 目次 あらすじスタッ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>（1995年 アメリカ）<br>トニー・スコットによるテンションの高い見せ場や、アカデミー賞俳優同士による演技合戦など見るべき点はあるのですが、基本的な話がありえなさ過ぎて、面白さはさほど感じませんでした。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter is-resized"><img decoding="async" src="https://b-movie.tokyo/wp-content/uploads/2019/08/Crimson-Tide_P-724x1024.jpg" alt="" class="wp-image-4393" width="362" height="512"/><figcaption> Hollywood Pictures &#8211; © 1995 </figcaption></figure></div>




  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-30" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-30">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">あらすじ</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">スタッフ・キャスト</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">製作はドン・シンプソン×ジェリー・ブラッカイマー</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">監督はトニー・スコット</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">豪華な脚本家陣</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">２大アカデミー賞俳優激突</a></li></ol></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">作品解説</a><ol><li><a href="#toc8" tabindex="0">実際にあった類似事件</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">全米大ヒット、世界ではまずまず</a></li></ol></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">登場人物</a><ol><li><a href="#toc11" tabindex="0">ラムジー艦長派</a></li><li><a href="#toc12" tabindex="0">ハンター副長派</a></li></ol></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">感想</a><ol><li><a href="#toc14" tabindex="0">明らかに艦長側の論理が間違っている</a></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">ラストの審問会が出鱈目</a></li></ol></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc1">あらすじ</span></h2>



<p>ロシアで軍のタカ派がクーデターを起こし、核ミサイル基地を占拠。世界はキューバ危機以来の緊張状態となり、米原子力潜水艦アラバマが警戒に出撃した。警戒態勢12日目、アラバマには敵基地への先制攻撃の指令が下りたが、直後にロシア原潜が現れたことから攻撃を避けるために深度を下げ、電波の受信ができなくなった。</p>



<p>その間に新たな指令文書が出たようだがアラバマでは全文の把握ができなかったことから、内容の分からない第二報は無効とし、第一報のみを有効として先制攻撃を行うべきとするラムジー艦長（ジーン・ハックマン）と、第二報の確認を行うまで攻撃を控えるべきとするハンター副長（デンゼル・ワシントン）が対立し、艦内は真っ二つに分裂する。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc2">スタッフ・キャスト</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc3">製作はドン・シンプソン×ジェリー・ブラッカイマー</span></h3>



<ul class="wp-block-list"><li>ドン・シンプソン：1943年生まれ。オレゴン大学卒業後に映画会社に入社。最初はワーナーに入り、その後にパラマウントに移籍し、若くしてマーケティング担当重役へと出世しました。『フラッシュダンス』（1983年）、『ビバリーヒルズ・コップ』（1984年）、<a href="https://b-movie.tokyo/top-gun/" data-type="post" data-id="6529" target="_blank">『トップガン』（1986年）</a>とヒット作を量産。パラマウントは80年代にもっとも高い収益をあげたスタジオでしたが、その収益に大きく貢献したのがシンプソンでした。<br>ただし私生活に問題があり、非リア充だった学生時代のコンプレックスの反動からか、有名人を自宅に招いての連日のパーティ、乱れた女性関係、整形手術、ドラッグの濫用と、友人のプロデューサー・ジョエル・シルバーから心配されるほど荒れていました。<br>そんな心配は的中し、『デイズ・オブ・サンダー』（1990年）を最後にパラマウントから解雇されました。相棒のブラッカイマーと共にウォルト・ディズニー・スタジオに移ったもののしばらくは稼働しておらず、本作『クリムゾン・タイド』（1995年）が久しぶりの作品でした。しかしシンプソンはロクに現場にも現れず、しびれを切らしたブラッカイマーは次回作<a href="https://b-movie.tokyo/the-rock/" data-type="post" data-id="5867" target="_blank">『ザ・ロック』（1996年）</a>の製作中にシンプソンを切ると宣言。ほどなくしてシンプソンはオーバードーズにより死亡しました。</li></ul>



<ul class="wp-block-list"><li>ジェリー・ブラッカイマー：1945年生まれ。最初のキャリアは、後に彼がプロデューサーとして使うこととなる監督達と同じく、コマーシャル・フィルムの監督でした。ニューヨークの広告代理店で数々の賞を受賞した後にロサンゼルスへ移って映画製作を開始。初期にはハードボイルド小説の古典の映画化『さらば愛しき女よ』（1975年）、ジーン・ハックマン主演の『外人部隊フォスター少佐の栄光』（1977年）、マイケル・マン監督の『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』（1980年）などやたらシブイ映画ばかり作っていたのですが、1980年代よりドン・シンプソンの製作助手となったことから、その作風は一変しました。<br>見栄えのする若手俳優、人気アーティストを起用したサウンドトラック、特殊効果を駆使した派手なアクションというドン・シンプソンスタイルを継承・発展させ、これによりヒットメーカーの仲間入り。彼の作品は派手さの割には中身がないと揶揄されることも多いのですが、それはシンプソンと組む以前のシブい作品群が収益を生み出してこなかったというブラッカイマーなりの反省がスタート地点にあり、彼は百も承知の上でやっているのです。</li></ul>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc4">監督はトニー・スコット</span></h3>



<p>1944年生まれ。兄のリドリー・スコットも映画監督。若い頃は画家として生計を立てていたのですが、1970年代にリドリーが経営するCM製作会社に入り、CMディレクターとして活躍しました。その後、リドリーの後を追うように映画界入りし、デヴィッド・ボウイ主演のバンパイア映画『ハンガー』（1983年）で長編映画監督デビューしました。細かいカット割や派手な映像装飾という特徴がジェリー・ブラッカイマーの方向性と合致しており、大作<a href="https://b-movie.tokyo/top-gun/" data-type="post" data-id="6529" target="_blank">『トップガン』（1986年）</a>の監督を任されたことから、ヒットメーカーの仲間入りをしました。以降はブラッカイマー御用達の監督となり、『ビバリーヒルズ・コップ２』（1987年）、『デイズ・オブ・サンダー』（1990年）、『エネミー・オブ・アメリカ』（1998年）、『デジャヴ』（2006年）を手がけました。</p>



<p>後年、トム・クルーズと共にトップガンの続編を製作しようとしていたのですが、2012年にカリフォルニア州サンペドロの橋から飛び降りて死亡。遺書はないものの自殺という見方が一般的です。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc5">豪華な脚本家陣</span></h3>



<p>本作の脚本家としてクレジットされているのはマイケル・シファーとリチャード・P・ヘンリックの２名なのですが、リライトでアカデミー賞受賞歴のある高名な脚本家が３名も参加しているという、恐ろしく豪勢なことになっています。</p>



<ul class="wp-block-list"><li>マイケル・シファー：原案を担当。デニス・ホッパー監督×ロバート・デュバル主演のクライムアクション『カラーズ/天使の消えた街』（1988年）が脚本家としての初クレジット作品。本作以降は軍事アクションを得意とし、ジョージ・クルーニーが消えた核兵器を追う<a href="https://b-movie.tokyo/the-peacemaker/" data-type="post" data-id="4640" target="_blank">『ピースメーカー』（1997年）</a>や、テレビゲーム『コール・オブ・デューティ』シリーズの脚本を書いています。</li><li>リチャード・P・ヘンリック：原案を担当。本職は脚本家ではなく小説家であり、海洋アクションや潜水艦ものを得意としています。</li><li>クェンティン・タランティーノ：言わずと知れた90年代最強の映画人であり、『パルプ・フィクション』（1994年）と『ジャンゴ 繋がれざる者』（2012年）でアカデミー脚本賞受賞。自身の脚本『トゥルー・ロマンス』（1993年）をトニー・スコット監督で映画化されたご縁で、本作に参加したものと推測されます。シルヴァーサーファーを巡る下士官同士の諍いや、スタートレックを引き合いにしてハンターが技術兵を励ます場面などは、タランティーノが書いたっぽいですね。</li><li>ロバート・タウン：脚本の優れた作品としてしばしば名前の挙がる『チャイナタウン』（1974年）を手掛けた凄腕で、同作にてアカデミー脚本賞受賞。また、ノークレジットで『ゴッドファーザー』（1972年）の脚本の直しも行っています。ジェリー・ブラッカイマー×トニー・スコット組とは、『デイズ・オブ・サンダー』（1990年）以来の仕事となります。</li><li>スティーヴン・ザイリアン：現代最高の脚本家の一人で、<a href="https://b-movie.tokyo/hannibal/" data-type="post" data-id="6588" target="_blank">『ハンニバル』（2001年）</a>で仕事をしたディノ・デ・ラウレンティス御大をして「ザイリアンは素晴らしい仕事をしてくれるが、その分値も張る」と言われました。ロバート・デ・ニーロ×ロビン・ウィリアムズ共演の『レナードの朝』（1990年）で脚光を浴び、スピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』（1993年）でアカデミー脚本賞受賞。以降はハリウッド有数の脚本家として<a href="https://b-movie.tokyo/clear-and-present-danger/" data-type="post" data-id="6401" target="_blank">『今そこにある危機』（1994年）</a>、<a href="https://b-movie.tokyo/mission-impossible/" data-type="post" data-id="88" target="_blank">『ミッション：インポッシブル』（1996年）</a>、『ギャング・オブ・ニューヨーク』（2001年）、<a rel="noopener" href="https://movie-review.net/exodus-2014" target="_blank">『エクソダス:神と王』（2014年）</a>などを手掛けています。</li></ul>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc6">２大アカデミー賞俳優激突</span></h3>



<ul class="wp-block-list"><li>ジーン・ハックマン：1930年生まれ。『フレンチ・コネクション』（1971年）でアカデミー主演男優賞受賞、『許されざる者』（1992年）でアカデミー助演男優賞受賞。ブラッカイマーとは『外人部隊フォスター少佐の栄光』（1977年）以来の付き合いであり、演技派のハックマンが本作のようなブロックバスターに主演したのは、心ある映画を作っていた時期のブラッカイマーへの信頼があったためとも考えられます。</li><li>デンゼル・ワシントン：1954年生まれ。『グローリー』（1987年）でアカデミー助演男優賞受賞、『トレーニングデイ』（2002年）でアカデミー主演男優賞受賞。黒人俳優である自分が白人女優とのキスシーンを演じると攻撃対象になるとの理由から、異人種間のキスシーンを断るという一風変わったポリシーを持っています。</li></ul>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc7">作品解説</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc8">実際にあった類似事件</span></h3>



<p>本作は90年代のアメリカ海軍を舞台にしたフィクションなのですが、1962年のキューバ危機において、ソ連海軍で非常によく似た事例が発生したことがあります。</p>



<p>キューバ危機とは、冷戦下の米ソが核戦争寸前にまで至った事件であり、その最前線はアメリカと目と鼻の先にあるキューバでした。</p>



<p>そんな危機の真っただ中、キューバ近海を航行していたソ連原子力潜水艦B-59は米駆逐艦からの爆雷攻撃を受け、攻撃を避けるために深度を下げたことからラジオ電波の受信が困難となり、米ソが開戦しているかどうかの確認ができないまま核ミサイルを発射するかどうかの判断を下さねばならないという事態に直面しました。</p>



<p>艦内の決定権者３名のうち２名は発射すべきとの判断を下したのですが、ヴァーシリー・アルヒーポフ副長一人が、浮上してモスクワの指示を待つべきと主張。</p>



<p>このアルヒーポフという人物は、前年の1961年に テスト航行中に原子炉事故に見舞われたソ連原子力潜水艦K-19艦内にて対応の陣頭指揮を執った人であり、 当該事故対応での名声もあって残る２名もアルヒーポフの意見を軽視できなかったことから、キューバ危機での全面核戦争は回避されたのでした。</p>



<p> K-19での一件は、キャスリン・ビグロー監督の実録潜水艦映画<a rel="noopener" href="https://movie-review.net/k-19-the-widowmaker" target="_blank">『K-19』（2002年）</a>として映画化されており、アルヒーポフに相当する役はリーアム・ニーソンが演じています。</p>



<p>B-59のエピソードはあまりにも本作に似ているのですが、事件の公表は2002年なので、本作の着想に影響を与えたということは時系列的にありえません。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc9">全米大ヒット、世界ではまずまず</span></h3>



<p>1995年5月12日に全米公開され、初登場1位を記録。なおその週の6位には、公開6週目を迎えた同じくジェリー・ブラッカイマー製作の<a href="https://b-movie.tokyo/bad-boys/" data-type="post" data-id="4691" target="_blank">『バッドボーイズ』（1995年）</a>がランクインしていました。</p>



<p>翌週には<a href="https://b-movie.tokyo/die-hard-3/" data-type="post" data-id="7018" target="_blank">『ダイ・ハード3』（1995年）</a>に首位の座を明け渡したものの、7週に渡ってトップ10に残り続け、全米トータルグロスは9138万ドル。全米年間興行成績第8位という大ヒットとなりました。</p>



<p>しかし世界マーケットではさほど振るわず、全世界トータルで1億5738千万ドルにとどまりました。5000万ドルという製作費を考慮すると十分すぎる金額ではあるのですが、アメリカほど好調ではなかったことがジェリー・ブラッカイマーの反省点となり、今度はもっとド派手な作風をという方針が<a href="https://b-movie.tokyo/the-rock/" data-type="post" data-id="5867" target="_blank">『ザ・ロック』（1996年）</a>に適用されました。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc10">登場人物</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc11">ラムジー艦長派</span></h3>



<ul class="wp-block-list"><li>フランク・ラムジー大佐（ジーン・ハックマン）：原子力潜水艦アラバマ艦長。実戦経験豊富なたたき上げタイプで、潜水艦内に愛犬を持ち込むことを黙認されるほどの敬意と畏れを周囲から抱かれている。仕事一筋の姿勢から、奥さんには逃げられている。本件においては、敵が核ミサイル発射体制を整える前にこちらが撃たねばならないと焦っている。</li><li>ピーター・”ウェップス”・インス大尉（ヴィゴ・モーテンセン）：兵器システム将校で、ハンターの友人。ミサイル発射システムの責任者であることから、本件でのキーパーソンとなった。そもそも乗り気ではなかったものの、ドガーティに押し切られる形でラムジー派に付いた。</li><li>ボビー・ドガーティ大尉（ジェームズ・ガンドルフィーニ）：実戦経験のないハンター副長による指揮に不安を抱き、艦長室に監禁中だったラムジーに接触してハンター派へのクーデターを主導した。</li></ul>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc12">ハンター副長派</span></h3>



<ul class="wp-block-list"><li>ロン・ハンター少佐（デンゼル・ワシントン）：士官学校出身、ハーバード大で学んだ経験のあるエリート士官だが、実戦経験はない。盲腸になったアラバマ号の副長代理として急遽配属された。乗組員達のメンタルに気を配っており、乗組員を追い込むような艦長の姿勢に違和感を覚えている。本件においては、誤って核ミサイルを発射するわけにはいかないからと、慎重な確認を主張している。</li><li>ウォルターズ先任伍長（ジョージ・ズンザ）：ラムジー艦長の長年の女房役。ミサイル発射を巡ってラムジーとハンターの意見が対立した際、ラムジーが軍規に反する形でハンターを解任しようとしたため、ハンター側について逆にラムジーを解任した。以降はハンター派として行動するが、「ラムジーが正しい可能性だってある」と、ハンターを完全に支持しているわけでもない発言もする。</li><li>ダニー・リベッチ（ダニー・ヌッチ）：ソナー室主任。アメコミの内容を巡って他の乗組員と喧嘩をした際、ハンターにフォローされたことを恩義に感じていたようで、ラムジー派に監禁されたハンター達を解放した。</li><li>ラッセル・ヴォスラー（リロ・ブランカート.Jr）：通信室のエンジニアで、破損した通信システムの復旧作業を行っている。ロシアが核ミサイル発射体制を整えるデッドラインまでに通信を復旧させよと、ハンターからの要請を受ける。</li></ul>



<h2 class="wp-block-heading"><span id="toc13">感想</span></h2>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc14">明らかに艦長側の論理が間違っている</span></h3>



<p>本部との通信ができない状況下で核ミサイルを撃つべきか撃たないべきかを悩む話であり、対立する艦長と副艦長のどちらにも理があるような説明となっているのですが、本当にそうなのでしょうか。</p>



<p>ミサイルを撃てという第一報からしばらくして第二報が来たが、その内容が分からないって、どう考えても第二報の内容を確認すべき状況でしょ。核ミサイル発射という極めて深刻な案件に対して司令部が何か言ってるっぽいのに、こちら事情で内容の受信ができなかったから、第二報は無視して第一報を正として扱いましょうなどというラムジー艦長の理屈が成立する組織なんてあるんでしょうか。</p>



<p>例えばある会社員が社命をかけた重要プロジェクトの担当を任されたとします。これをやったらもうプロジェクトは引き返せないよという重要局面で社長から携帯に電話があったが、たまたま出られなかった。もしかしたら社長からプロジェクトへの別途の指示が出される可能性も十分に考えられる状況下で、確認もとらずに進めていいなんてことにはなりませんよね。そこは予定通りに進めることよりも、確認することの方が重要です。</p>



<p>一応、作品にはラムジー艦長側の正当性を高めるための仕掛けも入れてあります。ロシア側のミサイル発射体制が整うまでのタイムリミットが設定されており、もしロシアに先に撃たせればアメリカと日本が標的にされるから、通信システムの復旧など待っている時間などないというのです。ただしこの仕掛けも不十分で、ハンターからハッパをかけられたヴォスラーが、ギリギリのタイミングで通信システムを直してみせるのです。結果から振り返ると、ラムジーもハンターもカッカせず、通信システム復旧に艦内リソースを全投下すりゃよかったじゃんということになってしまいます。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc15">ラストの審問会が出鱈目</span></h3>



<p>ラムジーとハンターの主導権争いを受けて開催された審問会もかなり出鱈目でした。なんと委員長は、事件の一方の当事者であるラムジー艦長からの報告のみで審問を終えようとしているのです。そのことにもう一方の当事者であるハンター副長が抗議すると、「ラムジーは個人的な知り合いだけど、ウソつくような奴じゃないから彼の報告だけで十分」と、世間では言ってはいけない一言をさらりと言ってしまうのです。アメリカ海軍というのは一体どんな組織なんだと耳を疑いました。</p>



<p></p>
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