70年代以前

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軍隊・エージェント

【凡作】大脱走(1963年)_今観るとしんどい(ネタバレあり・感想・解説)

(1963年 アメリカ)スター勢ぞろいの圧倒的な華、ジョン・スタージェスの骨太演出、有名なテーマ曲と、名作の条件を楽々クリアした古典ではあるけど、今観るとしんどい。脱走プロセスが意外とヌルいし、後半はまぁまぁの鬱展開だ。 感想 昔は地上波放...
クリーチャー・メカ

【良作】シーバース/人喰い生物の島_クローネンバーグ衝撃のデビュー作(ネタバレあり・感想・解説)

(1975年 カナダ)ヒットはしたが、そのエログロな作風に抗議が殺到したデヴィッド・クローネンバーグの商業デビュー作。肉体と精神の変容というテーマや、妙に合理的な背景など、その後のクローネンバーグ作品の構成要素がデビュー作の時点でほぼ網羅さ...
サスペンス・ホラー

【凡作】オーメン_悪魔以上に冷徹な親父(ネタバレあり・感想・解説)

(1976年 アメリカ)ホラーの古典だが、個人的にはあまりいただけなかった。ショックシーンの数は少ないし、退屈な場面は長いし、養子縁組の手続きも経ずに赤の他人の子供をもらってくる主人公の行動がおかしいしと、妙な点ばかりが目についた。 作品解...
クリーチャー・メカ

【良作】エイリアン_モンスター映画の金字塔(ネタバレあり・感想・解説)

(1979年 アメリカ)モンスター映画の金字塔であり、現在の目で見ても、何度見ても、怖くて面白い。スラッシャー映画としての演出がよく出来ている上に、エイリアンの設定や美術デザインなども優秀で、死角が全くないのが凄い。 作品解説 新人脚本家ダ...
SF・ファンタジー

【良作】最後の猿の惑星_戦争を起こすメカニズム(ネタバレあり・感想・解説)

(1973年 アメリカ)シリーズ最終作で、製作費もジリ貧になっていて映像的には厳しい面もある。しかし為政者の苦悩や戦争のメカニズムを端的に描いたシナリオが光っており、第一作並みに深く考えさせる作品だった。 作品解説 シリーズ最終作 ほぼ毎年...
SF・ファンタジー

【凡作】猿の惑星・征服_人類が阿呆すぎる(ネタバレあり・感想・解説)

(1972年 アメリカ)ついに猿による革命が始まるのだけど、終始人類側の対応が阿呆すぎて主人公にとって都合よく話が進んでいくので、見ていてハラハラドキドキすることはなかった。企画意図は高尚なのに、その実現で失敗した凡作。 感想 脚本家のポー...
SF・ファンタジー

【凡作】新・猿の惑星_猿が動物園の檻に入れられただけ(ネタバレあり・感想・解説)

(1971年 アメリカ)驚天動地のアイデアには唸らされたが、アイデア止まりの映画。細かい設定は前作、前々作と矛盾しているし、逃亡劇の緊張感ゼロだし、映画としては実に凡庸。 感想 無理な続編もここまでくれば天晴れ 『続・猿の惑星』のクライマッ...
SF・ファンタジー

【凡作】続・猿の惑星_こじんまりとした最終戦争(ネタバレあり・感想・解説)

(1970年 アメリカ)当時のベトナム反戦運動をダイレクトに反映した部分には見ごたえがあるんだけど、全体としては前作の劣化コピーという感じだし、猿vsミュータントの最終戦争らしからぬスケールの小ささもあって、良い出来だとは感じなかった。 作...
SF・ファンタジー

【良作】猿の惑星_言論封殺の恐ろしさ(ネタバレあり・感想・解説)

(1968年 アメリカ)SF史上の古典なんだけど、本編でやってることはモロに赤狩裁判。こちらは正しいことを言っている、相手の主張をちゃんと崩せているつもりなのに、それがまったく通らない場の恐ろしさが最も印象に残った。 感想 異端審問会≒赤狩...
その他

【良作】奴らを高く吊るせ!_人を裁くことの難しさ(ネタバレあり・感想・解説)

(1968年 アメリカ)西部劇の皮を被った社会派作品で、正義とは、司法とはというテーマをかなり深く考察している。派手な見せ場がない、ヒロインが中途半端などの欠点もあるが、全体的には重厚で見ごたえがあった。 感想 イーストウッドのハリウッド凱...
クリーチャー・メカ

【凡作】ドクター・モローの島_熱血漢が秩序を壊す(ネタバレあり・感想・解説)

(1977年 アメリカ)チャチな特殊メイク、平板なキャラクター、凡庸な演出と、映画としてはあまり面白くなかった。学者バカのモロー博士vs熱血漢ブラドックの対比と、結果的にブラドックの正義感が島の秩序を破壊するという顛末は良かったけど、面白さ...
サスペンス・ホラー

【良作】ザ・ブルード/怒りのメタファー_変態ですな(ネタバレあり・感想・解説)

(1979年 カナダ)Amazonプライムにあがっていたのを初鑑賞したが、クローネンバーグらしいグログロ作品で怖かった。相変わらず物語はしっかりと作りこまれているし、比喩なども込められていて、そんじょそこらのホラー映画とは違うインテリな空気...
クライムアクション

【凡作】サンダーボルト_キャノン砲はチョイ役(ネタバレあり・感想・解説)

(1974年 アメリカ)イーストウッドがキャノン砲をぶっ放す映画かと思いきや、全然そんなことはありませんでした。内容は軽めの犯罪コメディなのですが、各構成要素が弛めに接続されているだけなので、これと言った見せ場がないのが辛いところ。オスカー...
SF・ファンタジー

【凡作】地球の静止する日_武闘派エイリアンの警告(ネタバレあり・感想・解説)

(1951年 アメリカ)一部を除いて面白くなかったです。昭和26年の映画なのでいろいろと目をつむるのが作法かもしれませんが、私は躊躇せず現在の視点で指摘しますので、ファンの方は以降のレビューを読まれない方がいいと思います。 感想 古典映画な...
サスペンス・ホラー

【良作】エクソシスト_進路選択に悩んだ時に見る映画(ネタバレあり・感想・解説)

(1973年 アメリカ)悪魔がらみの描写はアッサリでホラー映画の割に怖くなかったのですが、信仰心を失いかけ、自分の人生は何もかもが間違っていたのではないかと思っていたカラス神父が、悪魔の存在を目撃したことで闘志と自信を取り戻すドラマとしては...
サスペンス・ホラー

【良作】恐怖の報酬(1977年)_地べたを這いつくばる男達(ネタバレあり・感想・解説)

(1977年 アメリカ)世界の果てで這いつくばる男たちが浮上しようと必死になってもがく様が圧巻の作品でした。どんな悪路に遭遇しても歩みを止めない男達の妄執はフリードキン印であり、そこに立派ではない男たちの連帯というウォロン・グリーン脚本の要...
クリーチャー・メカ

【凡作】SF/ボディスナッチャー_意外と逃げようがある(ネタバレあり・感想・解説)

(1978年 アメリカ)不穏な空気が全体を包む前半部分は面白かったのですが、ボディスナッチの仕組みが明らかにされると、それが意外とユルユルで短期的には回避可能と思われる仕組みだったので、緊張感は減衰しました。もっと逃げ場のない設定にしてくれ...
軍隊・エージェント

【良作】ローリング・サンダー_死に場所を求める帰還兵(ネタバレあり・感想・解説)

(1977年 アメリカ)ご存知バイオレンスの名作。全体に漂うざらついた雰囲気、内面の空虚さを表現した素晴らしい演技、レーティング無視の激しいバイオレンスと、全編に渡って"良いもの"で溢れています。 作品解説 『タクシードライバー』のポール・...
クライムアクション

【良作】ダーティハリー_素晴らしきアンチヒーロー(ネタバレあり・感想・解説)

(1971年 アメリカ)刑事アクションの金字塔。その名声にふさわしいほどのキャラ立ちした主人公と、むかつく悪役。展開はシンプルなのですが、法の正義とは何ぞやという社会派的な問いかけも含まれており、実に充実した娯楽作として仕上がっています。 ...
クリーチャー・メカ

【凡作】未知との遭遇_家庭を捨てるお父さん(ネタバレあり・感想・解説)

(1977年 アメリカ)SF映画史上の名作ではあるのですが、UFOにのめり込むあまり無職になり、妻子を捨てて宇宙人を追いかけ始める主人公にはまったく感情移入できませんでした。シミュレーション映画としては面白いものの、ドラマの構築に難のある作...
クリーチャー・メカ

【凡作】ジョーズ2_今度はモンスター映画(ネタバレあり・感想・解説)

(1979年 アメリカ)名作の続編の宿命で品質低下は避けられないのですが、言われるほど悪くもなかったという感想です。鮫という脅威に直面した人々を描くパニック映画だった前作に対して、本作は正面切って鮫を描くモンスター映画としてのアプローチとな...
クリーチャー・メカ

【良作】ジョーズ_グダグダの現場から生まれた名作(ネタバレあり・感想・解説)

(1975年 アメリカ)製作の内情を知れば知るほどグダグダの現場だったのですが、あらゆるネガティブな要素をはね返して作品の強みに変えている辺りが、スピルバーグの天才性なのだろうと思います。一つの作品を越え、職業人としてこれくらいになれればい...
クライムアクション

【凡作】ウォリアーズ_意外とヌルイ逃走劇(ネタバレあり・感想・解説)

(1979年 アメリカ)キャラ立ちしたギャングチームなど見るべき点は多い作品なのですが、肝心の逃走劇が意外とヌルくて、乱闘になればウォリアーズがことごとく勝利し、小休止も入ります。敵に捕まればどえらい目に遭わされるという緊張感をもっと高めて...
災害・パニック

【凡作】タワーリング・インフェルノ_アクション演出が悪すぎる(ネタバレなし・感想・解説)

(1974年 アメリカ)パニック映画の代表作ですが、映画の出来はかなり悪いと思います。特にアーウィン・アレンが手掛けたアクションパートの演出がひどく、これだけの金をかけて、よくこんなに面白くない見せ場が撮れたもんだと感心しました。 ©War...
軍隊・エージェント

【駄作】アイガー・サンクション_イーストウッド最低作(ネタバレなし・感想・解説)

(1975年 アメリカ)登山場面でイーストウッドが全精力を使い果たしたのか、話が全然面白くないというか支離滅裂というか出鱈目というか、とにかく酷いことになっています。イーストウッドの作品中でもワースト作品だと思います。 © Universa...
クライムアクション

【凡作】ガントレット_インパクトはあるが大味すぎる(ネタバレあり・感想・解説)

(1977年 アメリカ)シンプルだが力強いドラマとインパクトのある見せ場があって、見応えは十分でした。ただしあまりにも細部の詰めが甘く、かと言ってバカ映画として割り切って見られるような愛嬌もなく、不満も結構残ります。 ©Warner Bro...
災害・パニック

【駄作】ポセイドン・アドベンチャー2_緊張感ゼロ(ネタバレあり・感想・解説)

(1979年 アメリカ)前作で完全に終わっていたにも関わらず、無理に続けておかしくなった続編。ポセイドン号にプルトニウムが積まれているわ、実は工作員が乗り込んでいたわと話がぶっ飛んでいる上に、見せ場もドラマも前作でやりきったために見所が一切...
災害・パニック

【凡作】ポセイドン・アドベンチャー_作劇に古さを感じる(ネタバレなし・感想・解説)

(1972年 アメリカ)迫力の映像、高い演技力に支えられたドラマと、一度は見る価値のある映画ではあるのですが、スコット牧師の強引さや、主人公は必ず正解を選ぶのだという主人公特権の存在が時代を感じさせました。 今見ると凡作ですね。 ©Twen...
サスペンス・ホラー

【良作】アルカトラズからの脱出_男のドラマと緊張の脱獄劇(ネタバレあり・感想・解説)

(1979年 アメリカ)男臭い空気感や、動きのあるドラマ、脱獄時の緊張感など、刑務所映画に必要とされる要素がほぼ満たされた質の高い作品となっています。 ©Paramount Pictures あらすじ 1960年、脱獄の常習犯フランク・モリ...
SF・ファンタジー

【良作】マッドマックス_シリーズで最もバイオレント(ネタバレあり・感想・解説)

(1979年 オーストラリア)カーチェイスの素晴らしさのみで語られることの多い作品なのですが、キャラクターと世界観の見事な調和の中で生み出されたバイオレントな雰囲気や、暴走族の圧倒的なおっかなさなど、映画としての基礎もしっかりとしており、見...
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