90年代

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SF・ファンタジー

【良作】スクリーマーズ_見てくれはチープだが話は面白い(ネタバレあり・感想・解説)

(1995年 カナダ)見てくれこそ安っぽいが、キレのあるショック描写や疑心暗鬼のスリラーで引っ張る良作。設定もストーリーも奇抜であり、見る者の裏をかき続ける面白い作品に仕上がっている。 作品解説 フィリップ・K・ディック著『変種第二号』の映...
軍隊・エージェント

【凡作】シューター/女スパイ・標的の罠_ドルと文芸女優の化学反応(ネタバレあり・感想・解説)

(1995年 アメリカ)内容面でもアクション面でも平凡な、ドルらしいと言えばドルらしい作品なのだが、どういうわけだか欧州の文芸女優が相手役なので演技面では充実しており、見て損のない仕上がりにはなっている。 感想 高校時代に地上波深夜枠で見た...
SF・ファンタジー

【凡作】イグジステンズ_あんかけまみれの銃(ネタバレあり・感想・解説)

(1999年 アメリカ)虚構と現実、無機物と有機物が混濁とした作風は紛れもなくクローネンバーグで、骨から組み立てる銃など印象に残る場面もいくつかあるが、全体としてはまぁまぁ。娯楽作にしては盛り上がりに欠けるし、同じことを何度も繰り返している...
クライムアクション

【凡作】ダブル・インパクト_ダブルゼータヴァンダム(ネタバレあり・感想・解説)

(1991年 アメリカ)ヴァンダムが製作・脚本にまで口を出した結果、「俺をかっこよく撮れ」だけになってしまった凡作。滅茶苦茶ひどいわけでもないが、インパクトはダブルになっていない。 感想 ヴァンダムの俺様映画 中学生の頃に金曜ロードショーで...
クリーチャー・メカ

【良作】サイボーグ2_アンジェリーナ・ジョリーが眩しすぎる(ネタバレあり・感想・解説)

(1993年 アメリカ)ビデオスルーのB級SFだが、かと言って切って捨てられない魅力がある。限られた予算の中でもちゃんとSFできているし、出演者は思いのほか豪華。アンジェリーナ・ジョリーは無名時代から輝いていた。 作品解説 『サイボーグ』(...
軍隊・エージェント

【駄作】テロリスト・ゲーム_グダグダのB級アクション(ネタバレあり・感想・解説)

(1993年 アメリカ)そこそこの豪華キャストによるB級アクションだけど、ストーリーの一番面白い部分を冒頭でネタバラシしたかと思えば、アクションはグダグダだったりで、芳しい出来ではなかった。 感想 存在は知っていたが見たことはなかった映画だ...
軍隊・エージェント

【良作】メン・オブ・ウォー_ラングレンの最高傑作(ネタバレあり・感想・解説)

(1994年 アメリカ)戦闘マシーンのドルが任務を放棄して原住民を守るというほぼ『アバター』(2008年)な話なんだけど、腕の立つ脚本家が複数参加しているおかげで人間ドラマがうまくまとめられており、侮れない仕上がりとなっている。ドル単独主演...
その他

【駄作】ブーメラン_エディがトレンディ(ネタバレあり・感想・解説)

(1992年 アメリカ)エディ・マーフィによる都会のラブコメディだが、同時代にフジテレビが作ったドラマのようなノリで、あの時代には全世界的にこの手のノリが流行っていたことが分かった。現代の目で見るとま~ったく面白くはないが。 感想 あの吹替...
軍隊・エージェント

【凡作】レッド・スコルピオン2_話はマズイがアクションはイケる(ネタバレあり・感想・解説)

(1994年 アメリカ)レッド・スコルピオンは団体名だったという、驚きの後付け設定が披露される続編。新しいレッド・スコルピオンには前作のドルに匹敵する個性こそないが、ジョン・ウースタイルのアクションのレベルは高く、多くを期待しなければそれな...
クライムアクション

【駄作】ブラックジャック_ジョン・ウーのポンコツテレビ映画(ネタバレあり・感想・解説)

(1998年 アメリカ)全盛期のジョン・ウーが監督したテレビ映画だが、これが驚くほど面白くない。キャラクターの設定は雑だし、戦力描写は安定していない。ストーリーはいい加減で必要なエピソードがいくつも抜けているような状態だし、肝心のアクション...
SF・ファンタジー

【凡作】ソルジャー(1998年)_40歳の童貞ソルジャー(ネタバレなし・感想・解説)

(1998年 アメリカ)ダメな方のポール・アンダーソンの悪いところがドバっと出てしまったSFドラマ。解任されたソルジャーのその後というドラマ性の高い作品であるにも関わらず、ソルジャー自身も、ソルジャーに関わる人々もうまく描写できておらず、彼...
SF・ファンタジー

【凡作】スターゲイト_牧歌的な宇宙革命(ネタバレあり・感想・解説)

(1994年 アメリカ)前半は面白いのに、後半に向けて計ったようにつまらなくなっていくという、いつものエメリッヒ作品。お膳立てはいいんだけど、ドラマをやりきる演出力がないということなのだろう。 作品解説 若手スタッフ多数起用 公開当時は「構...
サスペンス・ホラー

【駄作】氷の接吻_サイコキラーにストーカーする諜報員(ネタバレあり・感想・解説)

(1999年 アメリカ)諜報員の男が、サイコキラーの女のストーカーになるという、着想の時点では面白そうな話なのに、ミスキャストやら細部の詰めの甘さやらで、違和感しかない映画になっている。アシュレイ・ジャッドは魅力的に撮られているので、美人を...
サスペンス・ホラー

【傑作】ブレーキ・ダウン_おすぎと私が愛した映画(ネタバレあり・感想・解説)

(1997年 アメリカ)アクションスリラーの中では一番かもしれないほど好きな映画。世間一般からはほぼ忘れ去られている作品だが、圧巻の構成力と素晴らしい演技力に支えられた傑出した映画だと思う。 感想 おすぎと私が愛した映画 高校時代に金曜ロー...
サスペンス・ホラー

【駄作】コレクター(1997年)_犯人モロバレ吹き替えの脅威(ネタバレあり・感想・解説)

(1997年 アメリカ)90年代のサイコスリラーブームの折に製作された駄作の一つ。脇役では魅力的なモーガン・フリーマンも主演になった途端に精彩を欠くし、主人公アレックス・クロスの異能が筋書きに生かされていない。そしてとある事情から、吹替版で...
その他

【良作】ショーガール_ロバート・デヴィに泣かされるとは(ネタバレなし・感想・解説)

(1995年 アメリカ)最低映画の称号を欲しいままにする作品だが、腰を据えて見てみるとそんなに悪くない。エンタメ業界の魑魅魍魎をかなり極端な形で描いた作品で、一定の真理を突く鋭さはある。 作品解説 『氷の微笑』トリオ再び 『氷の微笑』(19...
サスペンス・ホラー

【駄作】ザ・ターゲット(1997年)_バレバレの黒幕(ネタバレあり・感想・解説)

(1997年 アメリカ)ホワイトハウスの陰謀に若い大統領補佐官とジャーナリストが挑むという大風呂敷広げまくったポリティカルアクションなのですが、持たざる主人公でも太刀打ち可能なよう陰謀側の行動がユルユルになった結果、どうしようもなく緊張感の...
災害・パニック

【良作】アポロ13_眼鏡やハゲのおっさんが輝いている映画(ネタバレあり・感想・解説)

(1995年 アメリカ)ロン・ハワード監督が得意とする職業映画であり、派手なスペクタクルや宇宙飛行士たちの奮闘以上に、地上で対応策を考える眼鏡や禿げのおっさん達が輝いていました。おっさんというカッコ悪い生き物が輝いている映画はまず間違いなく...
軍隊・エージェント

【良作】アサインメント_硬派なスパイアクション(ネタバレあり・感想・解説)

(1997年 カナダ・アメリカ)地味だが緊張感に溢れる隠れた名作。派手なドンパチこそないが、わずかなミスが命取りになりかねないという緊張感の連続で、イヤ~な汗をかかされる。また危険な任務に送り込まれる者と、送り出す者との間のドラマもしっかり...
軍隊・エージェント

【凡作】ジャッカル_口だけで腕の悪い殺し屋(ネタバレあり・感想・解説)

(1997年 アメリカ)70年代ポリティカルスリラーと90年代爆破アクションが互いに打ち消し合っているようなおかしな作品で、往年の名作のリメイクなのに馬鹿っぽさだけが増加して緊迫感がないし、2大スター共演のアクション大作なのに際立った見せ場...
クリーチャー・メカ

【凡作】レリック_死体に気合入りまくり(ネタバレあり・感想・解説)

(1997年 アメリカ)人間のキャラクターにもモンスターにも魅力がなく、おまけに画面が暗すぎて何が起こっているのか分からないという、何とも困ったモンスターパニックだが、激しく損壊した死体の描写だけには異様なこだわりがあって見ごたえがあった。...
SF・ファンタジー

【良作】エスケープ・フロム・L.A._馬鹿で派手で楽しい映画(ネタバレなし・感想・解説)

(1996年 アメリカ)『ニューヨーク1997』の続編、というか実質的にはリメイク。とはいえスリルや興奮よりも荒唐無稽なアイデアと、それを無理に映像化したことによる馬鹿馬鹿しさが際立っており、前作との差別化はバッチリである。 作品解説 『ニ...
サスペンス・ホラー

【凡作】マウス・オブ・マッドネス_オチは一体何だったのか(ネタバレあり・感想・解説)

(1994年 アメリカ)全編がメタ構造のミステリーだが、現実と幻覚の定義があいまいでサプライズがサプライズたりえておらず、個人的にはイマイチに感じた。世界的には評価されている作品なので、相性の問題なのだと思うが。 作品解説 黙示録三部作の一...
サスペンス・ホラー

【良作】光る眼_デヴィッド君が癒し系(ネタバレあり・感想・解説)

(1995年 アメリカ)ジョン・カーペンターによる黙示録だが、光る眼の子供がとにかく不気味で恐ろしい。ヤバい子供達に日常を侵食された平凡な人々の恐怖が丹念に描かれており、直接的なショックシーンはないものの、じわじわ怖がらせる良作となっている...
クライムアクション

【良作】ブロンディー/女銀行強盗_主人公に感情移入しまくり(ネタバレあり・感想・解説)

(1993年 アメリカ)公開時には大コケした映画ではあるのですが、娑婆に出た元犯罪者の苦境からスタートして、乗らざるを得なくなった犯罪計画を遂行する場面での緊張感も高く、常に主人公に感情移入しながら見ることができました。なぜこんなに不人気な...
クリーチャー・メカ

【良作】D.N.A./ドクター・モローの島_獣人による市民革命(ネタバレあり・感想・解説)

(1996年 アメリカ)昔見てつまらなかったのだが、最近見ると印象が全然違って物凄く面白かった。個人と秩序の関係という社会契約論的な話に始まり、市民革命の勃発から挫折までを描いた含蓄ある物語で、そう思って見れば高校時代の世界史選択者にはグッ...
その他

【駄作】ハドソン・ホークス_スベリ倒した映画(ネタバレあり・感想・解説)

(1991年 アメリカ)豪快にスベリ倒した映画で、見ていて辛くなるほどだった。これほどまでに意図したとおりの笑いをとれず、おしゃれなつもりが裏目に出てダサくなっている映画も珍しいのではなかろうか。清々しいほどの駄作ぶりである。 作品解説 ブ...
SF・ファンタジー

【凡作】フィフス・エレメント_恋するブルースがしんどい(ネタバレあり・感想・解説)

(1997年 フランス・アメリカ)フレンチカラーの濃い唯一無二のSF大作であり、ビジュアルは非常に魅力的。ただし物語は良くも悪くもマンガなのでアクション映画として盛り上がらないし、ブルース・ウィリスが少年のような役を演じているのもしんどかっ...
SF・ファンタジー

【良作】イベント・ホライゾン_宇宙の果てには地獄があった(ネタバレあり・感想・解説)

(1997年 アメリカ)クールなメカデザイン、ハードな雰囲気、意表を突くショックシーンなどが揃っていて、演出にもキレがある。SF映画としての充実ぶりに加えて、王道の脱出劇としてもよく出来ており、ダメな方のポール・アンダーソンらしからぬ良作だ...
サスペンス・ホラー

【凡作】ディアボロス/悪魔の扉_法曹界は魑魅魍魎の住処(ネタバレあり・感想・解説)

(1997年 アメリカ)依頼人のためならどんな屁理屈でもこねて無罪に持ち込む悪徳弁護士事務所の話かと思いきや、テーマは人間の欲望全般にまで発展するので、全体的なまとまりは悪い。基本的に面白くないのだが、アル・パチーノ扮するミルトンだけは筋の...
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